おじさんのスポーツおたく奮戦記? 第2章:issanの諸国漫遊記!?

岡山のスポーツチーム、出身選手、岡山に関係する人々などを勝手に応援するissanの日本国内漫遊記 !?

『世の中になくても困らないもの』 役立たずの美学と存在意義

2020年03月11日 05時43分00秒 | ノンジャンル



そこここに春の訪れを感じさせられる頃となりました。ただ、日本全国コロナ禍で、今年は桜祭りも殆どが中止となります。日本人に最も愛される花、その桜が開花しても花見はできそうにありません。いや、花を見ることはできますよ。宴会ができないだけです。



それにしても、それに伴っての経済的な損失は莫大になってきますね。ただ、桜をめでるだけであっても、それに付随する経済効果は計り知れません。

このように、人間は『世の中になくても困らないもの』に価値を見出し投資する生き物なのです。そのことが、経済活動を活発化し、世の中を潤してきたことに普段は中々気付くことができません。あまりにも自然に存在を主張することなく、そこにあったからです。



新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、全国で集客イベントが中止されたり延期されています。その趣旨は正しいことなのですが、そういう普段は気付かずにあって当たり前と思っていたイベントがなくなってみると、言いようのない閉塞感と虚脱感に襲われます。スポーツ、芸能、芸術から、地域活性化、趣味の会、ひいては理由の良く分らない宴会まで、『世の中になくても困らないもの』の存在にどれだけ癒されてきたかということを痛感させられ巻か。

言ってみれば、この「役立たず」たちが、如何に存在意義を持っていたかということです。

現在、大相撲三月場所が無観客で開催されています。当初、無観客であっても開催自体が無謀で危険という意見が多かったのですが、いや今でも反対している方は多いのでしょうが、それでも今場所を開催するという決断をした日本相撲協会には感謝しています。

確かに、相撲の本場所が中止されたとしても世の中に特に影響はありません。いや、本場所に関わる方々にとっては無観客開催でも大きなマイナス影響があるのですが、一般の人々にとっては中止されたことによって被る不利益はないのです。

そうだとしても、コロナ禍によって漂う世の中の閉塞感と息苦しさを大相撲がテレビ中継されるだけでも、少なからず和ませてくれます。このように、「役立たず」の存在とされていても、必要とする人は多くいて、存在感は大きいのです。それによって生きる活力を得ている人も多くいます。

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今は、とにかくコロナ禍が一日でも早く終息し、歓声がこだまする日常の役に立たない風景が戻って来てくれることを強く望んでいます。野球もサッカーもその他のスポーツイベントも、何の憂いもなく開催できることの幸せを思い知らされているのは私だけではないでしょう。

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もちろん、安全が第一です。それが保証されたうえで、みんなでイベントを楽しめる日常が帰って来ることが、今最も大事なことではないでしょうか?

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選抜も何とか開催してほしいですね。
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2 コメント

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Unknown (だいちゃん)
2020-03-11 20:42:39
本当に、我々日本人、いや、世界中の多くの人は「そこにある、当たり前のもの」の大切さに、いざという場面にならないと気づかないものなのでしょうね。

今日は、東日本大震災から9年の日ですが、あの日、あちこちで、「当たり前のものが、当たり前でなくなった」人たちがたくさん出ました。9年経過して発言しますが、あの状況下でセンバツ高校野球を開催した高野連には「ん??」と思ったものです。その後、わが国は、災害や酷いこと(先日もその事件の裁判のニュースやっていましたが、実の娘をはっきり言えば虐殺して、未だに自分の保身を主張するような人間が、確かに存在する時代です)がたくさん増えてきましたが、今回はあの時以来、また違った形での国難です。

センバツの件はまたコメントしますが、このままでは日本、特に経済は破綻しかねません。

「コト消費」「モノ消費」とありますが、まず、コト消費は全面停止に近いし、(宝塚は一度、上演再開に踏み切るも、またストップしたそうですね)モノの方も、大変滞っています。余談ですが、私が行く予定の4月アタマの東京ドームでのロックバンドコンサートも、予定の日程で開催はなかろうと覚悟しています。

また、政府の対応も疑問な部分はあります。

何でも後手後手、ついでにいえば、NPBとJリーグが垣根を越えてONETEAMになったというのに(ちなみに私見ですが、この事実だけでなく、テレワークの拡大や、また、Sns社会の脆弱な部分をあぶり出したことなど、このコロナは、我が国の社会の有り様を今後、大きく変えてしまう可能性は高いと思っています)与党と野党で足の引っ張りあいはあるし、信頼はおけません。

昨夜、台湾のコロナ対策をBSのニュースで見ましたが、蔡英文総統の素晴らしいリーダーシップと、取り巻く有能で実行力ある閣僚たちのもと、各国が模範にすべき対策をしているようです。
(ちなみに、台湾では国民に「民主主義の大原則である国民への情報開示」を徹底しているようで、この台湾を隣の大国が併合?したがっていますが、これだけでも「水と油」であることはよくわかり、併合?は断じてなりません。)

日本も大いに見習って欲しいです。

この機会に、日本も、立ち止まっていろんな価値観などを見直す時かもしれないですね。
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Unknown (issan)
2020-03-11 22:11:10
>だいちゃん様

選抜高校野球が中止になりました。安全を担保できないことが理由とされていますが、結局のところ大人が責任を負うことから逃げたと言えます。大相撲と大きく違っているのが、力士と協会関係者に対してのみ責任を負えばよい相撲協会と、球児だけでなく宿泊先や球場関係者、審判員など、高野連の外部の人々にも責任を負わないといけない高野連との立ち位置にあると思っています。云わば自己責任の範疇で何とか出来る相撲協会と外部の人々にまで安全を担保して責めを負わないといけない高野連とではかかる重圧も違いますからね。

阪神淡路大震災や東日本大震災の時も未曽有の大災害であったことは言うまでもありませんが、今と大きく違っているのは大会を開催する場所で実施が可能かどうかということです。見えざる敵に対してはなすすべがなかったということですね。

「役立たず」の存在がどれほど大切なものであったか、気が付けばそこにあったものがなくなってしまった喪失感は日を追うごとに増して来ますね。これが意識されることなく経済を引っ張ってきたことは間違いありません。日本が沈没してしまう前に何としても解決策を見つけないといけません。国難と不必要に煽って、自粛こそ美徳というような流れを作ってしまうと、経済の崩壊によって世界が死んでしまいます。

今月いっぱいが正念場でしょう。猶予はもうありません。
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