遅れての更新で大変申し訳ありません。8日目の振り返りです。
2回戦の残り3試合が行われ8強が出揃いました。
試合予定です。
【第8日】
▽2回戦
エナジックスポーツ-智弁和歌山
早稲田実-聖光学院
浦和実-東海大札幌
試合結果です。
【第8日】
▽2回戦
智 弁 和 歌 山 121 400 100│9
エナジックスポーツ 010 100 110│4
(和)渡辺・田中・宮口-山田凜
(エ)久高・福本-山城
聖光学院 000 300 310│7
早稲田実 102 000 010│4
(聖)大嶋-仁平
(早)中村・浅木・中島・小俣・田中・中村-山中
浦 和 実 012 000 050│8
東海大札幌 011 000 000│2
(浦)駒木根・石戸-野本
(札)砂田・高橋・矢吹-鈴木
9日目は準々決勝です。ここで日程に関する疑問を一つ。準々決勝以降は1日ずつ休養日が設けられますが、2回戦と準々決勝の間にそれはありません。ここに何らかの疑問の声が上がらないのとしたら高野連とそれを取り巻くメディアなどの目は腐っているか、只の節穴なのでしょう。選手、特に投手の疲労を考慮しての休養日を設けるのだとしたら、それで良いと考えているのでしょうが、対戦チーム同士の不公平感を生むようではあまり意味がありません。表面上を取り繕うだけのスケジュール設定を行うだけならば、休養日なし、タイブレークなし、投球数制限なし、勝つまで続ける昭和の頃のど根性野球に戻った方がどれほどスッキリするか? 高校野球はプロへの選手供給の場ではありません。百歩譲ってそうであったとしても、強行スケジュールや連戦、連投に耐えられないならプロを諦めたら良い。サッカー界の様にプロ球団はユースチームを作って自ら育成した選手をチームに加えればいいのであって、それでも多くの高校サッカー出身選手が日本代表を背負っているように悪い方向には進みません。
本当にプロで大成する投手は、大学3年から芽を出し4年でやっと活躍する。1年、2年は試合に出ずに体力作りに専念している投手が良いとされています。高校入学からエースとして活躍するような投手は3年になった頃には既に投球過多なので、プロでの先はない、とされるように、大学でも1年時から活躍してきた投手は投球過多です。
プロで大成させたい選手がいればユースチームに入れて育成すればよい。ユース選手はドラフト除外で入団させることができる制度とすれば各チームも力を入れるでしょう。それで高校野球が衰退するとも思いませんし、プロ入りを目指して高校野球を志す選手に選択肢を増やせることは悪くないと思います。
話が逸れました。戻します。
9日目の準々決勝の対戦カードです。
【9日目】
▽準々決勝
花巻東-健大高崎
横浜-西日本短大附
智弁和歌山-広島商
聖光学院-浦和実
頂点が見え始めてからの戦いに本当の強さが見えてきます。注目しましょう。
確かに二回戦の最終日に登場して勝利した学校は日程的に不利ですね。夏の甲子園での話なので「二回戦」は三回戦となりますが、一番極端な例として1991年夏の柳川を私は思い出しました。三回戦の最後の試合(しかも途中からナイター)で勝利して、翌日の準々決勝第一試合に組み込まれたからです。もちろん(?)その準々決勝に敗れただけでなく、当時の二年生エース・田島修(田島兄弟の弟)は故障して最上級生で春夏とも甲子園に出場出来ませんでした。
大会前のベスト8予想は5/8(花巻東、横浜高校、西日本短大付、智弁和歌山、浦和実)の的中率でしたが、浦和実のブロックは昨年春の中央学院の時と同様にどこが勝ち上がってもおかしくないとは見ていました(笑)。又、智弁和歌山の初戦の前まで千葉県内では「中谷監督(元イーグルス)は無能だから千葉黎明の勝利のチャンスは十分ある」という声がかなりあったようです。仮に中谷監督がそうだとしても、私に言わせれば同世代の千葉県の監督は無能未満に思えてなりません(事実、市立船橋全盛期の小林&加瀬コンビより若い世代で甲子園経験豊富な監督は全くいません)。2018年春夏と昨年春出場の中央学院・相馬監督、22年夏出場の市立船橋・海上(うなかみ)監督、そして今春出場の千葉黎明・中野大地監督が順調に伸びないと1978~91年までの低迷期が再現されるかもしれません………。
私は昭和52年の夏の1回戦で早実と桜美林が対戦したことが画期的と感じたものですが。
その癖、21世紀枠同士が初戦で当たることを望むなど、やっていることが本末転倒の極みです。21世紀枠を堅持したいなら、優勝候補を倒すだけの力を持つチームを選抜すべきと考えます。
そんな高野連がお笑いネタとすれば最高に楽しめるコンテンツなのですが、やっている監督にとっては「末代までの恥」「腹を切る」まで追い込まれることになります。