そもそもハイスクールの野球大会が人気を呼ぶのは日本だけの特殊なことと思っています。そもそもプロ野球が始まる前から行われていた高校野球と大学野球は昭和20年代まではプロ野球を遥かに凌ぐ人気コンテンツでした。プロ野球が隆盛を誇るようになったのは長嶋茂雄の登場以降のことですから、伝統を考えたら高校野球の方が上だと言えます。
選抜の代表選考については常に突っ込みどころ満載で飽きさせません。高野連も日本相撲協会と並んで、懲りない面々ですからね。
第1日の1回戦3試合は以下の通りです。
【第1日】
▽1回戦
二松学舎大附-柳ヶ浦
花巻東-米子松蔭
明徳義塾-健大高崎
試合結果です。
▽1回戦
柳 ヶ 浦 000 010 001│2
二松学舎大附 000 101 10X│3
(柳)宮原・杉本-香田・真子
(二)河内・及川-永尾
米子松蔭 001 000 001│ 2
花巻東 303 200 11X│10
(米)新里・佐谷・井田-惣郷
(花)金野・万谷-高橋蓮
健大高崎 000 100 000 2│3
明徳義塾 000 010 000 0│1
(延長10回タイブレーク)
(健)下重-小堀
(明)池崎-里山
⚾昨年の王者・健大高崎と初戦に負けない明徳義塾の対戦になった第3試合は何とも不公平感満載のタイブレークの結果、健大高崎が制しました。タイブレークに関しては、開始当初からやるべきではないと言い続けて来ましたが、MLBが取り入れたことで形勢不利になっています(苦笑) MLBのようなリーグ戦とトーナメントである日本の高校野球を比較することすらナンセンスなのに葵の印籠のごとく主張する人が出てくると思うとぞっとします。
高野連の考えは常に世間の常識を覆すのですが、少数でも良識ある方がいるなら意見交換して欲しいと思います。
米子松蔭は花巻東に大敗。山陰地区が取り残される姿を見たくないのですが、島根とは対照的に21世紀枠選出のない鳥取の意地を見せるべく頑張ったのですが及びませんでした。
二松学舎大附は何となく地味に勝ち進みそうな予感がしますが、当たるかどうかは分かりません。
第2日は以下の3試合が予定されています。
【第2日】
▽1回戦
敦賀気比-滋賀短大附
横浜-市和歌山
青森山田-沖縄尚学
楽しみな対戦が続きますね。
それはともかく、第一・第二試合の勝敗結果は米大リーグファンや(それに便乗した)マスコミにとっては大歓喜ものだったことでしょう(棒)。柳ヶ浦と米子商が「ヒール」扱いされていなければ良いのですが………(2005年春以来の甲子園となる前者は、ユニフォームの胸文字が変わっていて大変失礼ながら別の学校かと思いました)。
タイブレークについては高校野球にとって良いことが何もない愚策としか言いようがありません。野球を根底から壊してしまいそうな改悪行為はそろそろやめて、元に戻してほしいものです。