同一カテゴリーの首位争いをしているチームへの移籍というものが、とれほど異常なものなのかは、世界中を見回しても他に類を見ないことということを知ればよく分かると思います。しかも、バイロンが黒田監督の青森山田監督時代の教え子であったということが事態を混沌とさせています。そこまでして相手の戦力を分断してでも勝ちたいのか? 考えてみれば日本人の心に響かないだけでなく、ドライな契約社会を良しとしている欧米ですらそれは許されざることという話ですから、中々決着が難しい、落としどころのない今回の騒動と言えそうです。
プロは勝つことが仕事と考えれば、それもありなのでしょうし、ルールに抵触している訳でもありません。ただ、周囲がどのような気持ちで見つめているのか? そのことは目に見えない足枷として今後に微妙な影響を見せるやもしれません。
「我々がもう1つ大人なチームに」選手の移籍巡りヒートアップした“東京クラシック”、町田・黒田剛監督は青森山田の教え子たちの観戦にも言及「夢や感動を与えられるようなサッカーを」
gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/ultrasoccer/sports/ultrasoccer-446034
※以下、引用です。
FC町田ゼルビアの黒田剛監督が、東京ヴェルディとの“東京クラシック”を振り返り、教え子たちに見せられた戦い方を誇った。
9日、明治安田生命J2リーグ第25節で町田は東京Vと対戦。史上初となる新たな国立競技場でのJ2開催となった試合は、3万8000人を超える観客が集まった。
東京を本拠地とするチーム同士の対戦もあった中、試合を前に東京Vからバスケス・バイロンが町田に完全移籍することが発表。異例すぎる移籍に東京V陣営は怒りと憤りを胸に、この試合での必勝を誓って臨んだ。
試合は首位の町田が早々に2点を奪いリードを広げるも、東京Vは後半に染野唯月の2ゴールで追いつき、2-2のドロー。首位攻防戦は勝ち点を分け合う形で終わった。
この試合、プレミアリーグを戦っていた青森山田高校の生徒たちもスタンドに駆けつけ、恩師である黒田監督率いる町田を応援した。
試合後の会見で教え子たちへの思いについて問われた黒田監督は「試合中は何も考えてはいませんでした」とコメント。ただ、生徒たちも選手権で立てる舞台で、プロとしての試合をしっかりと見せられたと振り返った。
「去年までは高校のステージでやっていて、まだ教え子たちもまだたくさん残っている。今日は先輩である藤原優大や宇野禅斗という卒業生が出場機会を得て、先輩として彼らの夢というものを目に刻ませる形で表現できたと思う」
「彼ら高校生たちも目指す所だと思うし、こういう雰囲気の中で自分たちなら何ができたかということを照らし合わせるというのは、凄く良いシチュエーションだったかなと思う」
「私も高校ともまだ繋がっていますし、こういった形で教え子たちが国立競技場へ足を運んでくれて、試合を見てくれることに感謝したいと思うし、我々ができることであれば、若い子たちを含めて夢や感動を与えられるようなサッカーを追求していきたい」
「サッカーの形は色々あるにせよ、色々なサッカーがあるから面白いのであって、その中に必死にボールを追いかけたり、体を投げ出したり、体を張ったりというのもサッカーの1つ。彼らがそれを1つでも勉強してもらえたらありがたい」
スペクタクルな戦いにもなったが、その理由は前述のバスケス・バイロンの移籍も無関係ではない。難しい戦いになることが予想された中、黒田監督は選手たちへのメンタル面でのアドバイスで平常心を保つように伝えたと明かした。
「色々と報道でも騒がれているように、バスケス・バイロンがうちにやってくるということも含めて、かなり相手からモチベーションが上がっているだろうというのが、大まかな推測です」
「ただ、その中で、恐らくかなり理性を失いながら入ってくる、凄く噛み付いてくる状況があって、その状況を想定する中で、我々がもう1つ大人なチームになっていく。J1を目指すのであれば、いちいち一喜一憂せず、切り替えを早くして、そういうものには関わっていかないということで、選手たちをあくまでも冷静に、平常心でサッカーをしようと送り出しました」
「そこに感化されることもなく、しっかりと町田のサッカーをしようと。相手がどうこうよりも、国立というピッチに対して、高校サッカーの時に開始10分でミドルシュートを決められて負けてしまったり、波に乗れないとスタートのところで一気に走られて負けてしまうという経験があったので、それはさせない問うことで、冷静に対応するようにと促してきました。そういう意味では前半の入りは良かったですが、後半の入りは良くなかったです」
東京Vの城福浩監督には、戦い方に苦言を呈されていた町田。強かと言えばそれまでだが、この先もこのサッカーで昇格を目指すのか、注目が集まる。
「町田を許せない」「町田だけは昇格させない」そう思っているJ2クラブのサポーターは多いでしょう。しかし、それだけでは負け犬の遠吠えに過ぎません。町田の親会社は藤田晋社長が率いるサイバーエージェントです。その資金力を生かした補強でクラブが強くなることはルール違反でも何でもないので、そのこと自体を責めるものではありません。でも、心情的にそのことが許せないと考えるなら、サイバーエージェントの事業に対してその屋台骨を弱体化してやるくらいの抵抗はしても良いのかなと思います(笑)
勿論、独断であり極論なのでご容赦ください。サイバーエージェントと言えば、AmebaブログとAbema TVですから、そこの広告収入を分断してやろう作戦です。そこを攻めるのですから、効果が出るにはかなりの持久戦になります。目先のチーム成績には影響しないかも知れませんが、将来に不安を抱かせることで不確定要素を埋め込もうとしています(笑)
ということで、皆さん、町田に勝たせたくないと考えるなら、直ちにアメーバブログを止めませんか? ブログはどこで書いても同じとは思いますが、その注目度はかなりの違いがあります。何を意図してブログを書くのかは個人の感覚なのでそれ以上は何も言いません。ただ、町田のJ1昇格が許せないのであれば、親会社に利益をもたらす行為を止めようという意識は大事かな、と考えますが如何でしょう? 極論をご容赦ください。
それにしても、最近のFC町田ゼルビアの動きが、日本全国から嫌われまくったかつての松本山雅FCを見るようですね。まあ、町田が嫌われるとファジへの風当たりが少しでも弱まるので良いかな(笑) 昨年後半のファジの嫌われ方もかつての松本のような厳しさがありましたから。J2で目立つと嫌われる!? それも魔境の魔境たる所以なので如何ともしがたいところです。それが嫌ならJ1に上がって落ちないこと・・、なんでしょうね(苦笑)