お茶とおんな

おととい
山の手事情社公演
「お茶とおんな」
の初日があけました。

今年観たなかで1、2を争う面白さです。

さてこの舞台には
赤いブランコがぶらさがっています。

赤いブランコは
誰も乗りません。

誰も乗らないので
ただぶらさがっています。

人間が乗ると
おそらくこわれます。

なので、乗ってはいけません。

赤いブランコは
赤いロープにぶらさがっています。

仕込みのときに
ちょっとだけさわってみました。



乗りたい。



乗ったらこわれます。
公園のブランコでは駄目です。
赤いブランコがよいのです。


舞台の後ろには
赤く塗った人間より少しばかり
背の高い木の枝があります。

からまるように
幾重にも細い枝がのびています。



折りたい。


折って

ポキポキしたいです。



ポキポキしたら
きっと気持ちがよいとおもいました。
赤い細い枝が
舞台の後ろで
のびています。



そんな舞台です。

迷惑

稽古後
着替えを終え
ちょっとだけだらだらしていたら
メールがとどきました。


なんだろうとおもって


メールをみたら


迷惑メールでした。



西村舞です。
突然ですがいまから会えませんか。
100万用意しています。


というような感じの文面が
書かれていたので
口にだして読んだら


明香がものすごい勢いで
突進してきました。
よほど好きらしく
熱心に熟読し


アクセスしていい？


ときいてきました。
私はきっぱりと断り
明香に


転送するからどーぞ


と言いました。

明香は断りました。


私は

迷惑メール防止をはずせば
好きなだけ読めるのに

とおもいました。

これといった話ではない話

劇場入りしてからの
私の楽しみは

場当たりをみることです。

場当りとは
お芝居の冒頭から
順をおって
照明や音響のキッカケを
チェックしていくことです。

それが
楽しみです。

また
本番と同じように
最初から最後まで
ふつうに通してやるのを

ゲネ

と言いますが
私は
あまりそれをみるのは
好きではないです。

疲れます。

わくわく感がないです。

どうしても場当りが好きです。


以上です。

シュークリームのつづきの果て

きょう
稽古場で明香に


シュークリーム


とまたしても言われました。
残念なことに私は
明香に言われておもいだし


敗北感を


感じました。


このとき私は
ちょうど夕食をとり
つづきの作業をしはじめたばかりだったので
作業を明香にゆずり
シュークリームを冷凍庫からだし
食べはじめました。
うさたからのコメントをみて
凍ったシュークリームは
シューアイスと同じようなものだと
おもいなおし
そのまま食べたのですが
シューアイスほどではないにしろ
それなりのお味でした。

明日は劇場入りです。
二口ばかり食べたときに
さわさわと搬出がはじまりました。
荷物を車に乗せはじめます。

私はそこで
食べかけのシュークリームを
冷凍庫に入れて
なんやかやと
お手伝いをして
文さんという劇団員の方と
荷物を積んだ車に乗り
下北沢に車をおいて
そのまま家に帰ってきました。


食べかけのシュークリームを
冷凍庫にのこし・・・


これは長い戦いになりそうだと
私は思いました。

シュークリームのつづき

さくじつ

すでに起きたときから
忘れていました。

シュークリーム


山の手の稽古場から遠くはなれ
ルパムの稽古のため
ほかの稽古場にむかっている途中
私が



あ


となったとき
明香から一言。




シュークリーム




知っていたか、こいつ


と
私はおもいました。