お茶とおんな

おととい
山の手事情社公演
「お茶とおんな」
の初日があけました。

今年観たなかで1、2を争う面白さです。

さてこの舞台には
赤いブランコがぶらさがっています。

赤いブランコは
誰も乗りません。

誰も乗らないので
ただぶらさがっています。

人間が乗ると
おそらくこわれます。

なので、乗ってはいけません。

赤いブランコは
赤いロープにぶらさがっています。

仕込みのときに
ちょっとだけさわってみました。



乗りたい。



乗ったらこわれます。
公園のブランコでは駄目です。
赤いブランコがよいのです。


舞台の後ろには
赤く塗った人間より少しばかり
背の高い木の枝があります。

からまるように
幾重にも細い枝がのびています。



折りたい。


折って

ポキポキしたいです。



ポキポキしたら
きっと気持ちがよいとおもいました。
赤い細い枝が
舞台の後ろで
のびています。



そんな舞台です。