いしころにっき

石原石子の日記です

開かずのドア

2010-09-25 22:15:59 | 血縁
昌美と二人で
私の実家に帰りました。


夜も遅かったので
私の母上に車でむかえにきてもらいます。

あらかじめ到着時刻をメールしておきました。

さて
駅に着くと
それらしき車を発見しました。
ハザードをだして止まっています。
車のガラスが薄黒くなっているので
ちょっと見えずらいですが
運転席に母上がいるようです。
そしてなぜか
後ろの席には弟もいるようです。

わざわざついてきたのかと

おもいました。


とりあえず助手席にすわろうと
ドアの取っ手を

ガツっ

引きます。
ところがあきません。

あれ?

とおもって
もう一度やってもあきません。

いたしかたないので
後ろのドアをあけようと

ガツっ

これもまたあきません。

車のなかでは二人とも
なにも言わず私のほうを見ています。
鍵はいちおうかかってはいないのかなと
おもって
もう一度助手席のドアを


ガツっ


あきません。


あれ?


おかしいな




ガツっ


昌美も
どうしたのー
と言って後ろのドアを


ガツっ


二人して


ガツっ

ガツガツっガツっ


あれ?


ガツっガツガツガツっあれ?



あれ?あれ?







よーくみたら


見知らぬ人でした。


私がそれにきづいて
動きが止まると


車は

すうーっと

ハザードをだしたまま
申し訳なさそうに消えていきました。




そうしてすぐに母上から

ごめん
お風呂入ってた
いまから行く

と電話がありました。




はやく来い



そうおもいました。