いしころにっき

石原石子の日記です

朝マック

2008-11-05 01:42:06 | 知らないひと
新宿のはずれにある
マクドナルドにはいった話です。


仕事まえに
ゆっくりしてから
行こうとおもってはいったら
誰も並んでませんでした。

まだなにを注文するか決めずに
ふらふらとはいってしまったので


こちらへどうぞ~


と浅黒い小太りのおばさんに
案内されるまま
レジのまえに立ったはよいが


どうしよう


と困って
とりあえず
メニューをみようと
下をむいて
悩みはじめた直後
やけに近いところから


ご注文はなににしますかー


と、どことなく異国風な言葉が
聞こえてきました。



顔をあげると



小太りのおばさんが
私の顔を覗き込むように
マニュアルにあるセリフを
話しかけてきていました。


もうすぐで
メニューと私の顔の間に
小太りのおばさんの顔が
入りこんできそうになっていました。



私は怯えました。



よくよくそのおばさんを見てみると
インドと中国の間くらいにありそうな国の
顔立ちをしています。

ネームプレートには



マケルズ



と書いてありました。

マケルズおばさんは
とてもにこやかです。


私は


文化が違うのか


とおもい
気を取り直して
ホットコーヒーを一杯注文しました。

それくらいは
いたしかたないとおもいながら

200円払って
おつりをもらおうと手をだしたら



近い



ものすごく身を乗りだして
満面の笑みで


80円のお返しです


と言って
手をにぎるように
お金を私のてのひらにおきました。


私は びくっ としました。


油断は禁物です。


私はそのまま何事もなかったように、
たくさんいるお客さんの一人なのだと言い聞かせて
なにげない素振りで
ホットコーヒーをもってその場を去りました。


つぎはおどろかない


肝に命じました。