いしころにっき

石原石子の日記です

阿部謹也

2008-04-11 01:40:06 | 
次回のゑびす公演は

ハーメルンの笛吹き男

ということで
そのハーメルンに関する本を
最近読みあさっているのですが
あまり多くは出版されてないようです。

それでも児童書としてなら
絵本はわりと出版されています。

そのなかでもどうやら
ブラウニングという人の抒情詩から
英語圏へ普及されたようで
その絵本の割合がいまは多いような気がします。

私はこのブラウニングの詩の
ハーメルンはあまり好きではないです。

私はグリムが蒐集したハーメルンのほうが好きです。

さて、それはともかくとして
絵本はいくつか読みましたが
出発点がわからない。


そこで
なにかハーメルンの笛吹き男に関しての
資料的な本がないか
さがしてみたところ

阿部謹也の「ハーメルンの笛吹き男」
という本が
すぐにみつかった。

読んでみると
大変すばらしい本だということが判明しました。
この本が欲しくてたまらないので
只今、古本屋にでも行って
買ってこようかと画策中です。

この本では
現在有力な説をとりあげ
その問題点も指摘しつつ
作者の研究分野である
中世ヨーロッパの世界を語っています。

当時の民衆の生活や社会情勢は
現在の私たちが考えるほどに
甘くなく、
厳しい現実がそこには横たわっているようです。

私はこの阿部さんの話す中世の世界を
聞きたいとおもい
きょう阿部さんの著作を調べました。

すると

すでに死んでました。

阿部さん2年前に死んでました。

とはいえ
どうやら阿部さんの書いた
「ハーメルンの笛吹き男」は
彼のヒット作品であったらしく
その世界では有名な著作らしいことも判明。
本人もかなりの有力者だったようです。

私はとにかく阿部さんの著作を調べ
読むことにしました。

全集がでているようなので
阿部さんの語る
中世世界を堪能したいとおもいます。


そしてハーメルンの笛吹き男にかんしてもうひとつ。


ミヒャエル・エンデ作

「ハーメルンの死の舞踏」

というオペラ台本があります。
これも大変おもしろい。
阿部謹也の「ハーメルンの笛吹き男」を読んだあとだと
よけいにおもしろいです。

大王ねずみがゆっくり止まることなく
くるくるくるくるまわり
尻が正面を向くたびに
お尻から
金をひりだすのです。

そのたびに
植物や動物、人間、命あるものが

ひとつ

生命を失う。

そして民を犠牲にして
街の有力者たちのみ
その金で豊なくらしをするのです。

そこへ笛吹き男がやってくるのです。

簡単に言えばそいういう話です。


進藤さんの台本の進み具合が
あまりかんばしくないようなのでこのまえ
上記2点をおすすめしました。

私にできるのはこんなことくらいで
読まなくてもかまわないのですが

なにか書く

ならば

まずはなにを訴えたいか

そこからはじまるのだと
私は考えています。

大学のときに文章を書きながらそうおもいました。

なのでなにかヒントになればとおもい
こんなのありますよー
と言ってみました。

私の場合だったら
ハーメルンの笛吹き男
という下敷きがあってのことなら
その
ハーメルンの笛吹き男
について徹底的に調べあげながら
書きすすめていくだろうなぁ
なんておもいます。

果たして進藤さんはなにを源流として

書くのか

げんざい

風邪をこじらせ
倒れ伏し
風邪のせいで
腰痛になり
家をでれなくなった

進藤さん


風邪で腰痛になる

私ははじめて聞きました。
進藤さんはなんておもしろい人なんだろう。

稽古初日までには治っていればよいのに
こころから願います。



PS

いま
昌美は鳥取に旅立っています。
そうして
自由になった私は
その開放感からこの長文を捻出してみたりします。