いしころにっき

石原石子の日記です

みかん風呂

2008-02-15 22:22:52 | まさみ
家に帰ったら
昌美がたのしそうにお風呂をうながしました。

これはなにかあるなとおもったら
みかん風呂でした。

服を脱いで
お風呂のフタをあけたら
みかんの皮がどっちゃりありました。

いい香りでした。

みかんのなんともかぐわしい芳香。
匂いを嗅いでいるだけで
肌がすべすべしてくるようです。

そして光に照らされる湯船のお湯をすくおうと
のぞきこむと
なんか
お湯がてらてらしています。

んー

とおもって顔をちかづけると
油のような膜が。

これは

農薬か。


みかんの皮を洗わずにいれたのかとおもいました。

すかさず昌美に

「農薬が」

と言ったら

「だいじょうぶだよ」

との返答です。
さすがにちょっとだけ身の危険を感じました。
裸のまま私は
寒いし
昌美はだいじょうだから入れというし
どうしようか少し思案して
表面の農薬らしき膜だけを桶で

すすすすぅーーー

すくいとります。
このまま入る気になれません。
けれど油っぽい、農薬っぽい、なんだかよくわからない膜は
とりきけれず
昌美に

「農薬がー」

と言っていたら

「洗剤でちゃんと洗ったよー」

と言われました。
そうか。
洗剤か。


けっきょく油か農薬か洗剤かわからないまま
お風呂にはいりました。
こういうときには諦めが肝心です。

いやぁな気分でさっぱりしました。