いしころにっき

石原石子の日記です

改装

2008-01-27 02:52:32 | アパート
まず、昌美が気づきました。
私がつねづね不安におもっていたことの一端が
発現したのです。

風呂場にはいって
天井を見上げます。

すると

穴があいてます。

二階で工事がはじまってから10日、
とうとうこの日がきたかと、
私はその穴を見上げます。

私の予想では
そのうち人が落ちてくるのではないかと
おもっていました。
毎日毎日ものすごい音がして
その聞こえ方が本当に
ベニヤ一枚へだてているだけのような
音の仕方だったからです。
ねずみが逃げる足音もすっかり聞かなくなり

あとは人が落ちてくるだけかぁ

不安になりながら
いつ人が落ちてきてもいいように、
心の準備だけはしていました。

そうしたところが
風呂場の天井に穴があいた、
それだけです。

あきらかに上からなにかが突き抜けた感じで
天井の壁が下にむかってめくれてます。
そのおおきさはたいしたことはなく
直径5cmくらい。
いったいなにがあったのか。
そこも気になります。

なので、さっそく工事の人に言いにいきました。
昌美が。
そして工事の人いわく、

物を落としたしたときにあいちゃったんでしょう

だそうで、
そんなもので穴があく二階の床、もしくは風呂場の天井の脆さに
このアパートの歴史を感じるのです。
それ以上に、穴があいたのに気づかない工事の人も
どうかしています。
それとも気づいていたのに面倒だから無視したのだろうか。
二階の改築工事で
ただでさえボロボロのアパートが
ますます弱くなってしまっているのではないかと
私はいぶかしんでいます。


めぞん一刻では四谷さんが五代くんとの交流に
壁をぶちぬいていました。
私はそれが思い出されてしかたありません。