いせ九条の会

「いせ九条の会」の投稿用ブログです(原稿募集中)。
会の趣旨に賛同される方、メールでご投稿ください。

アフガニスタン戦争に対するラテンアメリカ・カリブ海諸国の見方/山崎孝

2008-06-09 | ご投稿
アフガニスタン戦争に対しては国連決議があり、アフガニスタンを攻撃した米国などの行為を正当化する情報が圧倒的に多く日本には伝えられてきました。しかし、国連の加盟国が一致してそれを支持しているとは限りません。ラテンアメリカ・カリブ海諸国から推薦された次期国連総会議長は就任演説で、イラク戦争やアフガニスタン戦争について「侵略行為」と述べました。そして、次期国連総会の課題は「国連の民主化」で、「効果的な多国間主義のために国連総会の再活性化を目指す」と語りました。以下はその記事です。

【イラク戦争は「侵略」次期国連総会議長が演説】(2008年6月7日付「しんぶん赤旗」) 

【ワシントン=鎌塚由美】九月開会の第六十三回国連総会議長ミゲル・デスコト・ブロックマン氏は四日、議長選出にあたっての演説で、イラク、アフガニスタン戦争について「侵略行為」だと述べ、名指しは避けながらも米国を批判しました。

 デスコト氏は、ニカラグアのサンディニスタ民族解放戦線(FSLN)政権で外相(一九七九―一九九〇年)を務めたカトリックの神父。米ブッシュ政権の単独行動主義に批判的な立場をとってきました。地域持ち回りで選出される国連総会議長にラテンアメリカ・カリブ海諸国から推薦され、全会一致で選出されました。

 演説で、国連のもとに世界各国が結束する必要性を強調したデスコト氏は、「一部の加盟国のふるまいは、戦争を終結させ地球から貧困を撲滅するという国連の信頼を失わせた」とも語りました。次期国連総会の課題として「国連の民主化」を挙げ、「効果的な多国間主義のために国連総会の再活性化を目指す」と語りました。(以下略)

【コメント】米国防総省の資料よれば、このような侵略戦争に、在日米軍が2004年12月から2007年9月までの期間に、「イラクの自由作戦」(OIF)、アフガン関連の「不朽の自由作戦」(OEF)で、千五百人から四千五百人規模の兵力を派遣しています。

この派遣には沖縄米軍基地が大きな役割を果たしています。その沖縄の県議選の結果は与党が惨敗しました。

【野党が逆転 26議席/自民惨敗、民・共躍進】(沖縄タイムスの報道)

任期満了に伴う第十回県議会議員選挙は八日投開票され、野党中立が二十六議席と過半数を獲得し、与野党逆転に成功した。自民、公明両党を中心にした与党は、後期高齢者医療制度に対する有権者の強い反発を受け、二十二議席にとどまる惨敗。稲嶺前県政から続いた与党の安定多数は崩れた。県議選で県政与党が過半数を割り込むのは一九九二年以来十六年ぶり。投票結果を「自らへの評価」としていた仲井真弘多知事は今後、厳しい県政運営を迫られる。普天間飛行場移設協議や経済振興など政策課題への影響も必至だ。野党圧勝で、争点となった後期高齢者医療制度の修正・廃止論議も加速されそうだ。投票率は57.82%で、前回を0.9ポイント下回り、過去最低となった。(以上)

【コメント】沖縄県議選は定数は48です。与党側は参議院選挙でも野党統一候補に敗北しています。

政府はアフガニスタンに自衛隊を派遣することを視野に入れて、調査団の派遣する準備に取り掛かっています。

アフガニスタンには、憲法で定められた自衛隊が海外での武力行使を避けるためには選択しなければならない、非戦闘地域などはないことは次の報道でも明らかです。アフガン南部はタリバン勢力との戦いの激しいところです。

【BBC記者、遺体で発見 アフガン、誘拐後に銃殺】(2008年6月9日付中日新聞)

【カブール8日共同】英BBC放送によると、同放送のカブール支局に所属するアフガニスタン人記者が8日、アフガン南部ヘルマンド州で銃殺された遺体で発見された。7日に誘拐されていた。

この記者はアフガンの公用語パシュトゥー語放送を担当。治安当局者によると、旧政権タリバンを非難する内容の報道をしていたという。

一方、東部ガズニ州では8日、タリバンの残存勢力が警察官の車列を待ち伏せして攻撃、少なくとも警察官11人が死亡、5人が負傷した。またAP通信によると、東部ホスト州の国連事務所近くで同日、何者かが爆弾が爆発させ、通行人らが負傷した。