香山リカの本を買いにブックオフへ行ったついでに車ジャンルをサッと流す。
するとAuto Jumbleという今は休刊らしい雑誌が目に入った。
手に取ると「横置きミドの確信犯」という興味深い見出しで、しかも105円。
迷わず入手。
横置きの欠点
ディーノを例に上げて、エンジン重心が高く重量バランスがリア寄りになり
大排気量には向かないという、横置きMIDの構造的な問題を提示しつつ、
ディーノの後継である308GTBのV8横置き搭載を根拠としてそれを指摘しています。
大排気量化によるエンジン重量の増加によってリアのヨーイングが速くなり扱いづらかったことと
タイヤの性能向上にサスペンションがついていかなかったということらしい。
となると、フィアットX1-9は最良の妥協点に近かったのでしょうか?
MR2の話
実際にAW11を操った人の話に自分の感覚をプラスして考えてみると
足の設定が無茶で無ければ、ジムカーナやヘアピンなどあまり速度の上がらない状況では
流れ出しが穏やかで噂より扱いやすいのではないかということです。
後期型がボディ強度とサス容量を向上させつつも4A-GZEの馬力をFF車より20馬力
下げてリリースしたことは、圧倒的シェアを持っていたトヨタゆえに不特定多数が
購入することを考えての安定性重視と仮定すれば、サイズを小さく抑えられた事も含め
先の自分の感想が合致します。(サイズについては時代背景やマーケティングも関係していそうですが)
でも世間では、扱いづらいという定説があったのは、一定ではない一般道の舗装状況で無理をしたり、
最悪の場合は路面凍結などを想定しての懸念も含めて、フロントエンジン車に比べたら
ケツが振られやすいという相対的な話だったのかも知れません。
スタイリング
ディーノやミウラとディアブロを比べると面白い事に気が付きます。
ロングノーズが主だった時代のプロダクトはMIDといえども乗車位置が後退しており
当時のデザイン傾向を踏襲したFR的な車体造形をしているのに対して、
ディアブロは乗車位置を前進させた分、外観は鼻先からフロントガラスまで一直線につなげて
鼻先の短さが強調されないように処理しています。
ここら辺は縦置きでディメンションを詰めた結果という事情もあったのでしょうが
AW11がサイズを同じまま、もしこの手法でデビューしていたら、細部は違えど
現行プリウスのようなスタイリングの車が昭和の時代に出ていたのかもしれません。
とはいえ、
X1-9の真似はしたくないがカウンタックやディアブロのような線は先鋭的過ぎ、
しかもスポーツカー=暴走族という偏見が普通だった当時では社会的につらく、
サイズ的にもスポーツカー的な低さを表現するのが難しい。
そんな声が聞こえてきそうな時代だったのかなと、AW11を横から見るたびに想像します。
するとAuto Jumbleという今は休刊らしい雑誌が目に入った。
手に取ると「横置きミドの確信犯」という興味深い見出しで、しかも105円。
迷わず入手。
横置きの欠点
ディーノを例に上げて、エンジン重心が高く重量バランスがリア寄りになり
大排気量には向かないという、横置きMIDの構造的な問題を提示しつつ、
ディーノの後継である308GTBのV8横置き搭載を根拠としてそれを指摘しています。
大排気量化によるエンジン重量の増加によってリアのヨーイングが速くなり扱いづらかったことと
タイヤの性能向上にサスペンションがついていかなかったということらしい。
となると、フィアットX1-9は最良の妥協点に近かったのでしょうか?
MR2の話
実際にAW11を操った人の話に自分の感覚をプラスして考えてみると
足の設定が無茶で無ければ、ジムカーナやヘアピンなどあまり速度の上がらない状況では
流れ出しが穏やかで噂より扱いやすいのではないかということです。
後期型がボディ強度とサス容量を向上させつつも4A-GZEの馬力をFF車より20馬力
下げてリリースしたことは、圧倒的シェアを持っていたトヨタゆえに不特定多数が
購入することを考えての安定性重視と仮定すれば、サイズを小さく抑えられた事も含め
先の自分の感想が合致します。(サイズについては時代背景やマーケティングも関係していそうですが)
でも世間では、扱いづらいという定説があったのは、一定ではない一般道の舗装状況で無理をしたり、
最悪の場合は路面凍結などを想定しての懸念も含めて、フロントエンジン車に比べたら
ケツが振られやすいという相対的な話だったのかも知れません。
スタイリング
ディーノやミウラとディアブロを比べると面白い事に気が付きます。
ロングノーズが主だった時代のプロダクトはMIDといえども乗車位置が後退しており
当時のデザイン傾向を踏襲したFR的な車体造形をしているのに対して、
ディアブロは乗車位置を前進させた分、外観は鼻先からフロントガラスまで一直線につなげて
鼻先の短さが強調されないように処理しています。
ここら辺は縦置きでディメンションを詰めた結果という事情もあったのでしょうが
AW11がサイズを同じまま、もしこの手法でデビューしていたら、細部は違えど
現行プリウスのようなスタイリングの車が昭和の時代に出ていたのかもしれません。
とはいえ、
X1-9の真似はしたくないがカウンタックやディアブロのような線は先鋭的過ぎ、
しかもスポーツカー=暴走族という偏見が普通だった当時では社会的につらく、
サイズ的にもスポーツカー的な低さを表現するのが難しい。
そんな声が聞こえてきそうな時代だったのかなと、AW11を横から見るたびに想像します。