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ドラマ「冬のサクラ」第8話の感想

2011年03月07日 | ドラマ
「愛している」と言えないまま第8話まできてしまいましたが、自分の気持ちを萌奈美に伝えないことを決心する祐。
手を繋ぐだけのプラトニックな恋愛は、この上なく純粋に相手を思いやる究極の恋愛です。
そんな恋愛、今どきありえないだろ~と感じさせないのは、草くんと今井美樹さんからにじみ出ている誠実さのおかげでしょう。
いつも優しくて穏やかな祐とは対照的に、萌奈美の夫の航一の愛情表現は暴力的で激しさを増すばかりです。
「愛している」と声高に叫ぶ航一の愛が自己中心的なのに対して、「愛している」と言わない祐の愛は真に相手のことだけを想っているものです。
祐と萌奈美を見ていると、人を愛するってどういうことなんだろう・・・と思ってしまいます。
自分が生まれ育った町の思い出の場所を案内して見せたり、相手のために料理を作ってあげたりすることは、ときには言葉よりも深い愛情表現になるんですね。
そして祐も萌奈美も本当に強い人だと思います。
私だったら、もし自分の人生が残り少ないと知ったら、自分のことだけを考えて好きに生きようと思ってしまうかもしれません。
そんな自分を恥ずかしく思いながら、心の中では草くんを愛していても、このドラマを見ていると、家族のために心をこめて料理を作り、日々の生活を大切にしようと思わされます。

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