中国語学習者のブログ

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[安徽発]“金点子”、「金のアイデア」とは何か?~一般民衆から12次五カ年計画への建言を募集

2011年06月04日 | 中国ニュース

  今年に入り、全人代の政府活動方針をはじめ、最近の全人代常務委員会での議決内容でも、民衆の生活の改善を主眼にしたものが眼につきます。安徽省では、ネットを使って、一般民衆から、今年から始まる12次五カ年計画への提案、建言を募る、という活動が行われました。
 “金点子”とは「金のアイデア」、すばらしい献策、アイデアのことです。

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 (クリックしてください。中国語原文、語句解説が見られます)
    ↓




□ 「安徽の12次五カ年計画に焦点を当て、我々が立ち上がるのを助けるため、良いアイデアを献策しよう。」

□ 安徽省のインターネットで12次五カ年計画建言募集活動が終了、10の人気の「金のアイデア」が誕生

□ 人民網北京5月27日電(記者 楊伊)先ごろ、安徽省の「12次五カ年計画」に意見具申する「金のアイデア」募集活動のインターネット投票が終わり、ネット上での投票の結果、《資金が途切れる等の問題の解決への建議》、《民生の改善を加速するには「三つの歩みを速めて」進まねばならない》など10のネット投稿者の建言が36本の候補の中から頭角を現し、「金のアイデア」の称号に浴した。最高の「金のアイデア」は3千名近いネット読者の支持を集めた。「金のアイデア」賞を獲得した10名のネット応募者は、1200元の賞金と賞状を獲得、26名の奨励賞のネット応募者も、300元の賞金と賞状を獲得した。安徽省共産党委員会監査室の職員は今後約10日以内に賞を獲得したネット応募者と連絡、確認を行う。

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□ 今回行われた安徽の「金のアイデア」募集活動は、人民網(人民ネット)と安徽省共産党委員会監査室が共同で実施し、テーマは「安徽の12次五カ年計画に焦点を当て、我々が立ち上がるのを助けるため、良いアイデアを献策しよう」というもので、ネット投稿者のメッセージを募集し、ネット上の投票で評価し、最終結果を公表し、表彰・奨励するという四つの段階で展開された。活動は3月末以来、累計で全国各地のネット投稿者のメッセージが700通を超えた。メッセージの内容は全て安徽省の「12次五カ年計画」展開に関わるものである。安徽省共産党委員会監査室は活動の準備段階でこう表明した。「2011年は12次五カ年計画の開始年である。このスタートをうまく立ち上げるのに、幅広い皆さんの関心と支援が欠かせない。今回の活動は、より一層人民の声に耳を傾け、民意を理解し、人民の智慧を結集し、幅広い人々に政治への参加、政策の議論の機会を提供し、幅広い人々の情熱と力を引き出し、それらを集め、安徽が立ち上がるのを加速するため、良好な環境を作り出すためのものである。」

 それでは、ネット投稿者のアイデアの中から、特に支持を集めたものを二つ読んでみましょう。

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☆ 資金が途切れる等の問題の解決への建議

□ 現在、安徽省の“三農”対策の資金に、「循環が断たれる」という現象が起こっている。安徽の農村部の経済基盤は脆弱であり、早急に農村専用の発展基金創設が必要である。
 建議:(1)工業企業の税収の中から5-10%を取り、農村発展基金に充当する。(2)営利的な大型インフラ建設項目(例えば高速道路、大型水力発電所等)から将来の支援準備資金を捻出し、これらの施設が利益を上げている期間、1-5%の支援基金を捻出する制度を作り、一時的な補償を、動的で、長期間効果のある補償メカニズムに改める。
 農村部では人材の「断絶階層」がある。近年、安徽の現場の第一線の幹部の「後継者不足」は益々深刻になっており、人材が「入って来ず」、「定着しない」という二重苦が存在する。このため早急に人材の「循環」と「現場投入」を奨励するメカニズムを作らなければならない。大学の卒業生が町、団地、村に行き、教育、農業、医療を支援する具体的な措置を採り、大学卒業生が現場に行って就職するのを奨励し、若い幹部が現場の第一線に行って訓練するのを奨励するよう建議する。
 村の組織は「停電」して閉塞状態である。現在、安徽のいくつかの地方では、村の職員の団結力、覇気が弱く、多くの村の幹部はやりがいが持てず、軟弱で、消極的で、だらけるといった現象が起こっている。このため、考え方を変え、「村の官吏」を選抜し、待遇を向上させ、「村の幹部」を励まさなければならない。チャンネルを広げ、「村の財政」を拡大し、メカニズムを完備させ、「村の規則」を規範化する。計画的に一部の優秀な村の幹部を選抜し、上級の県、郷で仕事をさせる。彼らの退職金、養老年金の待遇を改善し、解任された村幹部の補助金基金などを創設する。
 いわゆる“三農三産”は「断線」して相互のつながりを欠いている。現在、農業、農村、農民(すなわち“三農”)政策のテーマ、中心、主体が不明確である。一次、二次、三次産業(すなわち“三産”)の三者の間のつながり、連体、連鎖が欠落している。これらの問題はすなわち安徽の新農村建設を推進する上で重要な制約要素となっている。したがって、体制を一新し、農業サービス、耕地流動、農村融資、農業技術普及等の有効なメカニズムを完備させ、実践を通じて新農民、新産業、新環境を育成し、とりわけ積極的な政策を制定し、流出した青年、働き手が故郷に戻り起業しやすくし、新農村建設の主力を充実させるべきである。 (2783票)

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☆ 民生の改善を加速するには「三つの歩みを速めて」進まねばならない

□ 「11次五カ年計画」の時期に、安徽省の各クラスの党委員会や政府は、民衆のために政治を行うという理念を持ち、民生は大幅に改善した。各クラス、各地方で民生プロジェクトが実施され、人民大衆の最も直接的で、最も現実的な要求に着眼し、光り輝く大称賛を勝ち取ることができた。「12次五カ年計画」開始に当たっては、安徽は経済社会発展六大目標を提出し、地域発展の協調性の強化、都市・農村住民の収入を普遍的に迅速に増加させ、社会建設を目に見えて強化させることをその中に加えた。このことは、現在も今後の一定期間も、民生の速やかな改善が安徽省発展の主旋律であることを表している。 
 私の見たところ、民生の迅速な改善という一代巨編をやり切るには、「三つの歩みを速めて」進まねばならない。公共の権力は節約して行政を行わなければならない。これが解決するのは、民生の投入資金が不足する可能性があるという問題である。公共機関の運営には一定の経費の保障がなければならないが、それにも節度が必要で、むやみに、濫用してはならない。とりわけ大衆が注視しているのは“三公”消費(公費での飲食、公用車の私的利用、公費での海外出張)で、これらを公共財政の「ブラックホール」にしてはならない。安徽省内で“三公”消費の整理、厳格運用を展開し、公用車改革の試験運用を展開し、長期的に有効なメカニズムを創設することを建議する。こうすれば、民生に投入する資金にもっと余裕が生まれる可能性がある。 
 民生への投資は金を惜しまない。近年、我が省の民生プロジェクトは絶えず拡大し、民衆の生活の様々な方面に渉っている。しかし依然としていくつかの民生プロジェクトへの「金の使い方」は不十分である。例えば、現在全国各地で試験運用されている「新型農村社会養老保険」で、安徽は全国の先頭を切って「全地域をカバー」しているだろうか。例えば、教育、就業、医療衛生面の投資の重点をもっと大きくできないだろうか。総じて、「12次五カ年計画」の期間、民生の迅速な改善の要諦は、惜しみなく金を使ってやることである。 
 断固として「抜け目なくうまい汁を吸おうとする」行為を防がなければならない。投資を拡大すると同時に、監視を強化し、公開・透明を旨としなければならない。つまり、全ての資金には、「じっと眼を光らせ」、陽光の下に晒し、断固として「抜け目なくうまい汁を吸おうとする」行為を防ぎ、権力によるゆすり、たかりを断固防止しなければならない。全ての問題資金に対しては、徹底的に調査し、厳しく問責しなければならない。最後に提起したいのは、以上の「三つの歩み」は、進み出したら「速さ」に注意しなければならない。速ければ速いほど実際の効果は明らかである。いずれにせよ、「12次五カ年計画」は既に始まった。時は私達を待ってくれない。 (1621票)

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  実際は、ネットも当局に管理されていますから、ネットによる政治参加といっても、どこまで本音が語れるか、制約があるとは思いますが、農村部の行政組織の実態、或いは一部の公務員の実態が垣間見られ、興味深く読ませていただきました。


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