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ホンダF1撤退    HONDA F1 Withdrawal

2020-10-03 | 日記
ホンダは2021年をもってF1レース参戦撤退を発表。
昨年からホンダはレッドブル(オーストリアレーシングチーム)と組み、今年はイタリア強豪フェラーリを抑え、総合点で2位につけている。これはすごい快挙だが、1位のドイツ メルセデスにはかなり差を開けられている。ホンダはレッドブルにエンジン(PU)を提供し、レーシングカー本体はレッドブルが仕上げる。メルセデスは車体もエンジンも自社で製作、最速ドライバーを獲得、さらに潤沢な資金力ではるかに有利な立場にある。

ホンダのF1での活躍を応援していたが、今回の参戦撤退は私は個人的に賛成だ。
地球温暖化が深刻な問題になっているのに、化石燃料をがぶ飲み(燃費2km/L)して速さだけを競うことへの意義を見直す時期にある。しかしスピードに熱狂する欧州(特にドイツ)では、環境への関心は高いにもかかわらず車だけは例外のようだ。ホンダは撤退理由としてカーボンニュートラル(二酸化炭素排出削減)を上げているが、F1参戦で何百億円もかけてもそれだけの宣伝効果がないのも事実だ。トヨタも2002年からF1レースに参戦していたが、2008年に撤退した。

イギリスBBC TVに人気の車番組でTop Gearとタイトルがある。司会者(Geremy Clarkson)はマニュアルギアの速い車だけを高評価し、環境性能など無関心の悪口は言うはすごい偏見の持ち主。英国製のロールスロイスやジャガー、速さだけで実用性の乏しいポルシェなどを誉めちぎり、燃費効率と信頼性を誇る日本車などボロカスで、レクサスなど最も退屈な車だとこき下ろす。一度この番組は司会者の人種差別発言や暴力問題で降板したが、再復活した。


欧州では今でも時代遅れのマニュアル車が人気で、レンタカーも特に指示しないとマニュアル車が用意されている(指示してもAT車在庫なしが多い)。欧州ドライバーがマニュアルシフトを楽しむのは分からないでもないが(いや理解しがたい)、オートマより燃費が優れ、オートマではエンジンブレーキがかからないなど勘違いしている(無知に近い)。あのF1レーシングカーでさへオートマ(パドルシフト)なのだ。

もう一度ホンダに話を戻すと、F1は撤退するがアメリカのインディ500カーレース(世界最速)は継続参戦のようだ。ここには佐藤琢磨が数度優勝している。理由はホンダの稼ぎ頭市場は米国で(日本はN box軽で利益率は低い)宣伝効果も大きいのだろう。アメリカでは芝刈り機、発電機など汎用品もホンダは信頼の証として一般家庭で愛用されている。



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