なんでも人生

Whatever life is

無電柱化 No electric poles

2018-01-14 | 日記
日本の電柱の醜さに気づく人が(特にマスコミ)少しづつ増えてきた。とってもいいことだ。多くの日本人には道路や歩道に電柱が立っているのは当たり前、中には電柱が立っているのも気が付かない(見えていない)、電柱なかったら電気が来ないと言う人さえいる。
私も海外経験がなければその部類だったかも知れない。
ヨーロッパの古い町や路地が素敵なのは電柱、電線がないためであるのをそこを訪れた日本人の多くが気づいていない。


日本の街並み保存地域でも電柱(電線)がせっかくの素晴らしい景観を損なっている。あの有名な京都先斗町も電柱(曲がった!)が狭い路地に立っていたがやっと埋設工事が始まったようだ。下の写真はその先斗町の電柱(電線)があるのと、ないのでは景観がどう変わるか一目瞭然。


下の写真風景、これでも多くの日本人には電線、電柱が見えていない。不思議なことにこの風景を残す運動をしている人(団体)もいるのは驚きだ。確かに汚いところが落ち着くという人もいる。




政府も今回東京でオリンピックが開催されるのをきっかけにやっと電柱が醜く景観を損なうし、交通や歩行の邪魔になっているのを認め、電線地中化に重い腰を上げた。
ちなみに世界都市の低電圧電線地中化率、ロンドン、パリ、香港100%、台北95%、シンガポール93%、ソウル46%、ジャカルタ35%に対して東京23区7%、大阪市5%。なんでやね?
電線地中化が日本で進まない理由として地中埋設コストが高過ぎることと地震を上げる人が多い。それは日本政府(無策行政)が地中埋設へ不必要に厳しい規制を課しているからだ。私はイギリスで電線地中埋設工事を見たことがあるが、黒いビニール被覆管を地中50-60cmぐらいに埋めただけのものだった。電線地中化100%の先進国(日本より100年先)がそれで充分だと証明しているのに、日本は地震国なので空中配線が安全だと訳の分からないことをマスコミ、行政や識者(何だこの人たち?)が堂々と言い張っている。ヨーロッパの市街地では建物が隙間なく建っているので配電は家の壁から壁へとケーブルが引かれ、コスト面ではとても安く上がる。下の写真はドイツの地中配電工事だが簡単そのもの、見た目では電柱より安く上がりそうだが? 何で日本でこれを許さない? 電柱製造会社に役人が天下りして電柱にしがみついているとしか考えられない。


阪神淡路大震災でも電柱が倒れ漏電でガスや木材への引火で大火になった。地中埋設の方がはるかに安全だ。







ガスや水道もみんな地中を通っているではないか? ガス管、水道管が地上配管されたらどれだけ醜く危険か想像しなくても分かるだろう?

うちの敷地の前の道路に電柱が立っていたが、その場所に駐車場を作るので関電に隣との境界線寄り(まだ自分の敷地の前)に2m移設を頼んだ。関電は了承し工事を開始しようとしたら、何と隣家よりクレームが出た。本来敷地境界線にあるべきものを、うちの敷地前で結構だと関電に了承したにも関わらず2m自分ところに電柱が近づくのは「どもならん」と隣家から言われた。仕方がないので駐車場反対側の自分の敷地内に電柱を移設。その後、隣家とは電柱も私たちも距離を置くようになった。本来電柱(電線)さへなければ、こんな問題も起きない。でも電柱のおかげで隣家住民の思想と今後の付き合い方が理解できた。

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