TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

神保彰 MEETS 沼澤尚

2005-09-24 03:26:22 | J-FUSION
角松敏生プロデュース、JIMSAKUのアルバム「DISPENSATION」の続きです。

13.HARBOR FWY BY AKIRA JIMBO
この曲は日本のドラム界にとってエポックとなるような曲じゃないかと思ってます。何せ世界の神保彰と人気面では日本のトップドラマー沼澤尚のツインドラムという曲ですから。
小生がCASIOPEA時代から追っかけてきた神保彰と、JEFF PORCAROのドラムブラザーとして、13CATS・S.L.T.とその存在を常に気にしてきたMY FAVORITEなドラマー2人が共演してるんですから、このニュースを聞いたときはそりゃ大興奮モノでした。言ってみれば日本ドラマー界の王・長嶋みたいな(古すぎ...)こんなモノ凄い組み合わせなんですけどね、あんまり話題にならなかったのは何故なんでしょう。これもAGHARTAを含め沼澤尚が角松敏生の一派に急接近していたから、そしてこのアルバムを角松敏生がプロデュースしたからこそ、実現できたことなんですよね。
曲は塩谷哲のピアノと村田陽一のトロンボーンを中心としたホーンセクションをフィーチャーした都会的でカッコいいフュージョンナンバー。サビ(テーマ)部分に伊藤恵子のボーカルが効果的に入ります。
もちろん最初から最後までツインドラムが展開され、ソロバトル(?)も短いながらも入ってます。
惜しむべきはツインドラムを左右にパンするなどして、それぞれのパートが良くわかるようなレコーディングがされていれば良かったんですが、スネアの音触もほとんど同じなので、どちらがどのパートを叩いているのかがもう一つわかりにくいところでしょうか。とりあえずハイハットだけは左右に振られてますので、恐らく右側のハットが沼澤尚であろうとは思いますが。以前から書いてますように、沼澤氏のドラムは基本的にはグルーヴ重視ですからベースとなるドラミングパートを担当しているんでしょう。
ドラムソロパートもその傾向がはっきりと出ています。10小節ほどですが、沼澤氏のベーシックなドラミングが続くところに神保氏独特のソロ回しが展開されます。次の4小節でベースソロが入りますが、そのバッキングも沼澤氏でしょう。普通に8を刻んでいるだけで、タム回しも一切なし。ただパートの終わりに沼澤氏がよく使うフレーズ、「タカタカタドン」というスネアバスドラ打ちが入るのが唯一の自己主張といったところでしょうか。そういう意味では両者の特徴が良く表れているような気がします。
とにかく、こんな素晴らしい組み合わせを実現してくれた角松敏生に感謝・感謝です。
TOSHIKI KADOMATSU(keys)AKIRA JIMBO/TAKASHI NUMAZAWA(ds)TETSUO SAKURAI(b)
SATORU SHIONOYA(p)YOICHI MURATA(tb)SHOJI HARUNA/OSAMU KOIKE(sax)
MASAHIKO SUGASAKA/MASAHIRO KOBAYASHI(tp.flh.)
HIROSHI YAMADA(computer manipulation)KEIKO ITO(vo)

14.DAY BREAK BY TETSUO SAKURAI
アルバムの最後を飾るのは櫻井哲夫のフレットレスベースをフィーチャーしたバラード曲です。もちろん伊藤恵子のボーカルと角松敏生のコーラスも大活躍。伊藤恵子のボーカルっていいですよね。ちょっと硬い感じはありますが、ハイテクユニットのJIMSAKUにはむしろその方がマッチします。
TOSHIKI KADOMATSU(keys.vo)AKIRA JIMBO(ds)TETSUO SAKURAI(b)
SATORU SHIONOYA(p)YOICHI MURATA(tb)HIROSHI YAMADA(computer manipulation)
KEIKO ITO(vo)

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