TOTOからはじまったイモづる式音楽日記

旧タイトル:TOTOからはじまるLA FUSION CONNECTION~ネタはフュージョンやらAORやら。

三代目「あかぎ」

2014-03-16 23:11:09 | Weblog
どうしてもダイヤ改正の前後は多くなってしまう鉄ネタ。
「あけぼの」廃止は言わずもがなですが、この改正で大きな変化が訪れたのが高崎線を走る特急系統で、特に特急「あかぎ」が前代未聞の列車設定・料金体系になったのです。

小生は前橋出身であり、子供の頃最も身近であった優等列車というのが当時の急行「あかぎ」。前橋発上野行で、前橋市民が東京方面に出るときは必ずこの「あかぎ」で往復したものでした。
転機が訪れたのは小生が高校の頃、1982年の上越新幹線の開通と185系車輌の登場。ここで「あかぎ」は185系を使用した特急列車化され、新たに設定された従来の165系車輌を使用した急行「はるな」との二輪体制になったのでした。と言っても停車駅は急行時代とほぼ変わらず、ただ車輌が新しくなっただけ…だったんですけどね。上越新幹線が上野まで開通すると同時に急行「はるな」は廃止され、特急「あかぎ」だけの体制に。この時から「新特急」なる種別になりました。これは基本的に自由席を中心とした特急で、急行の代わりのような存在だったのです。

それがいつの間にやら「新特急」という種別が廃止され、単純に特急「あかぎ」に戻る。ただ、その間変わらなかったのは、185系車輌がそのまま使われ続けていたこと…。さすがに評判悪かった関西の新快速と同じ転換クロスシートは特急らしくリクライニングシートに交換され、塗色も変更されたりもしましたが、1982年以来32年間に亘り、185系という車輌だった…それが昨日までの特急「あかぎ」の姿だったのです。
前橋を離れてから今まで、さいたま在住になってからは車で帰ることが多くはなりましたけど今でも、実家に列車で帰る際は時間が合う限り利用していた列車なのです。

それがこの改正で…昨年常磐線特急を引退した651系車輌に変更となり、平日の運行は「スワローあかぎ」なる名称となりました。小生にとっては三代目あかぎ、ということになりますかね。それにしてもこの「スワローあかぎ」…まあ印象としては今まで全車自由席だったのをいきなり全車指定席にするという暴挙に加え、スワロー特急券なら座席指定なしでも座っていいけどその席を指定してる人がきたら譲れなどという中途半端極まりない、というか乗客同士のトラブルをまた増やそうとしているとしか思えない運用はどうなんでしょうかね…。設備もほとんど変わらないのに普通列車のグリーン車の方が特急料金より高い、という矛盾を収めようとする策なのかな~とは思いますけど、それ言ったら常磐線はどうなのよ。まあ恐らく来年には常磐線特急も同じ料金体系になるんだろうけどね…。
とはいえ651系もなんだかんだ言って登場は1988年。185系とは6年しか車齢は違いません。この調子だと、スワローなんちゃらが不評を買って、利用者減…数年後には廃止という道筋がなんとなく見えなくもない…とりあえずはそれまでこの車輌でもたせればいいか、後は普通とか快速のグリーン車を利用して下さいよ、という思惑も見え隠れしてやしませんかねぇ…。
なんだか小生にとって最も親しい存在であった列車「あかぎ」が、この改正を機に終焉へのカウントダウンを始めたようで、なんだか落ち着かないのです。
コメント
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