星空研究Memo

ここは某天文屋の外部記憶装置である。

アルゴルの観測結果

2010-08-31 19:54:52 | デジカメ観測

とりあえず光度曲線まで出せました。
計117枚を測光。

食を過ぎたありで雲が・・・orz
復光してくる所が欠けてしまいました。

データ処理はGチャンネルを差測光しました。
念のためK-Cも示しました。
減光の傾向はとらえていますが、結構ばらつきがありますねぇ。

とにかく結果を出すのに、丸一日かかってしまいました_| ̄|○
測光方法などの詳しいことは、また後日紹介しようと思います。

アルゴルの観測準備 (DSLR)

2010-08-30 06:18:24 | デジカメ観測
Ngaさんの予報によれば、アルゴルが8/30の25.7時に極小みたいです。
高度も60度のようなので、晴れれば良い感じで食を観測できそうです。

確か食継続時間は約10時間だったと思うので
観測開始時間は20時半くらいからが良いでしょうが、まだ登っていません;
23時で高度がおよそ25度に達します。
とりあえず23時過ぎから観測を始めてみますか。

さて、あと問題は露出時間です。
明るい時で2.1等。暗い時で3.4等。
経験上、3.5等程度の星なら50mm, F4, ISO800, Exp. 10secで
飽和せずにピークが約3000~3500カウントくらいで撮れます。

簡単に計算すると
明るい時は恐らく2秒露出なら問題無いと思われます。
しかし観測中は減光しているので、3~8秒露出くらいが目安かと。

DSLR Obs. (2010/08/29) -> V

2010-08-30 05:38:04 | デジカメ観測
ぎょしゃ座あたりを観測。


変換も良好です。

-----------------------------------
AURepsilon 20100829274403 3.69V Iak
AURzeta 20100829274403 3.68V Iak
AURKW 20100829274403 4.95V Iak
AURPU 20100829274403 5.56V Iak
-----------------------------------
instruments: EOS Kiss Digital N + F. Zuiko 50mm F1.8
exp. time 10sec, ISO800, F1.8 -> F4
reference catalogue: Tycho-2


ちなみに
OgaさんのεAurの測光結果と、自分の変換結果を比べると
B等級が結構いい感じに変換できている?!と感じました。

7/21 -> 4.16B, 3.57V
8/05 -> 4.31B, 3.62V
8/10 -> 4.28B, 3.64V
8/14 -> 4.28B, 3.68V
8/17 -> 4.29B, 3.66V
8/29 -> 4.35B, 3.69V

てな感じです。
8/26のOgaさんの結果が
 4.23B, 3.64V
となっています。

今の所、B, Rcの変換結果は報告を控えていますが
星によってはそれなりの結果を得ることがわかっています。
もう少し様子を見て、εAurのBの結果を報告すべきか検討しようと思います。

2010/08/29の観測

2010-08-30 05:33:39 | 観測ネタ
仮眠から目覚めると27時でした。晴れてる!ヤバス!
急いで学校へ。

雲が時々流れてましたが、透明度は良かったです。
KT Eriを多色で撮りました。Vで14.0magでしょうか。
約15magの天体が増光したとすれば、あと1magの減光で静穏時の光度です。

DSS-7の分解能

2010-08-29 11:08:57 | 独り言
とりあえず最近撮った比較光源(水素、ヘリウム)のラインの⊿λを再度確認。
単位は全てÅです。


水素:
λ = 4340.9
⊿λ = 17.2

λ = 4861.8
⊿λ = 19.8

λ = 6563.6
⊿λ = 16.0


ヘリウム:
λ = 4471.9
⊿λ = 18.8

λ = 5016.0
⊿λ = 19.3

λ = 5876.3
⊿λ = 16.8

λ = 6678.9
⊿λ = 16.3

λ = 7065.7
⊿λ = 16.2


日によっては⊿λ~15Åを6000Åあたりで達成していますが
この日は6000Åのあたりでは⊿λ~16Åでした。
なのでF10の光学系にDSS-7を装着すれば、マニュアル値に近い分解能を達成できると思われます。
あとはコリメーターのピント次第でしょうか。