星空研究Memo

ここは某天文屋の外部記憶装置である。

差測光した結果(暫定)

2010-04-30 09:22:15 | デジカメ観測
色々と吟味してきましたが
とりあえず!
色に気を遣い比較星を決め差測光した結果を書き残します。
(2010年4月17日と29日分)

G画像で差測光した結果にV等級を足しており、Vdってのはとりあえずで付けています。
これらをVSOLJに報告するかは、悩み中。
さらに同じように差測光したBd(B画像)、Rd(R画像)の結果も一応ある。

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object date&time mag
err.
CYGP 20100417281408 4.90Vd Iak 0.04
CYGP 20100429275228 4.81Vd Iak 0.05
CYGT 20100417281408 4.99Vd Iak 0.05
CYGT 20100429275228 5.01Vd Iak 0.06
CYGV1509 20100417281408 5.26Vd Iak 0.05
CYGV1509 20100429275228 5.27Vd Iak 0.06
CYGV1624 20100417281408 5.02Vd Iak 0.04
CYGV1624 20100429275228 5.13Vd Iak 0.05
CYGV2130 20100417281408 5.94Vd Iak 0.07
CYGV2130 20100429275228 5.92Vd Iak 0.08
CYGV367 20100417281408 6.96Vd Iak 0.17
CYGV367 20100429275228 6.87Vd Iak 0.19
CYGV380 20100417281408 5.64Vd Iak 0.06
CYGV380 20100429275228 5.66Vd Iak 0.07
CYGX 20100417281408 6.37Vd Iak 0.10
CYGX 20100429275228 5.99Vd Iak 0.09
CYGY 20100417281408 7.24Vd Iak 0.21
CYGY 20100429275228 7.26Vd Iak 0.22
LYRbeta 20100417281458 3.61Vd Iak 0.03
LYRbeta 20100429275354 3.42Vd Iak 0.04
LYRV542 20100417281458 5.83Vd Iak 0.07
LYRV542 20100429275330 5.77Vd Iak 0.08
LYRV545 20100417281458 6.40Vd Iak 0.10
LYRV545 20100429275330 6.37Vd Iak 0.10
LYRXY 20100417281458 6.20Vd Iak 0.10
LYRXY 20100429275330 6.44Vd Iak 0.11
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EOS kiss Digital N + Zuiko 50mm F1.8 (F4, ISO800, Exp. time: 10s or 15s)

2010/04/29の観測

2010-04-30 05:29:00 | 観測ネタ
仮眠から目覚めると25時をまわっており、しかも晴れている。ヤバス!
急いで大学へ。

ダメもとでNova Sco 2010 No.2に望遠鏡を向けてみるも
やっぱりスライディングルーフ自身に被って観測できませんですた_| ̄|○
でも古典新星で間違いないらしいです。

気を取り直して
V2674 Oph、V407 Cyg、WR137、WR140を順に観測。

あと少し時間が余ったのでbeta Lyrのスペクトルを撮ってみる。
バルマーほか、He Iなんかの輝線が出てるんですねー。
露出は10秒とかで撮れる。位相に応じた輝線の強度変化の観測とかできるだろうか?!

beta Lyrって主星がB8IIで伴星がB0Vらしい(「連星-測光連星論-」, 1992)。
また質量は主星が4.3太陽質量、伴星が14.1太陽質量・・・あら?!
そ、そんなに伴星重いんですか?!それでいてSP型はB0V?!
理科年表ではSP型はBpe、質量は未記載になっている。
なんか不思議な星ですねぇ。

キスデジの分光感度特性

2010-04-29 08:37:00 | デジカメ観測
EOS kiss Digital Nで得られるRGB画像の分光感度特性について調べてみた。

本当は数年前に作った簡易分光器でスペクトルを撮るつもりでしたが
どうもうまく撮れなかったので・・・
ゼミに横たわっていた必殺アイテム、島津の分光器とグレーティング(200 per mm)を使って撮影;;

波長較正は既知ライン2本しか用いていないので、非常に大雑把です。
連続スペクトルは40Wの電球を光らせて撮りました。


てな感じになりました。
Johnson-Cousins systemと比較してみると...


てな感じになります。
G画像はVと概ね合います。
B画像はピークの波長位置がBと異なり、且つ透過域も結構ズレているようです。
R画像はピークの波長位置がRと概ね合いそうですが、7000Å以降はガサっと感度が無い。
これは赤外カットフィルターのせいでしょう。

いろいろメモ 4

2010-04-29 08:00:50 | デジカメ観測
前回3色でVを出してみたが
赤いほうで線形的なズレが見られたので、再度計算をやり直した。


黄緑の△が今回計算しなおした値。黒の□が前回の値。
前回のような線形的なズレは解消した。
カタログ値とのズレも最大で0.1等になった。


3色だとほぼ理想的なV等級が出せそう。

分光感度特性

2010-04-29 04:00:12 | デジカメ観測
光映舎より。
http://www.koheisha.jp/canon/eoskissd02.jpg
http://www.koheisha.jp/canon/eoskissd03.jpg

「夜空の明るさ調査」でも色々検査されている模様。
ジョンソンVとG画像の感度特性が比較されていました。
http://dcdock.kodan.jp/variable_star_meeting_090924.pdf


---余談---
「夜空の明るさ調査」2009年の結果のようです。
http://dcdock.kodan.jp/status/result.pdf
調査地のほとんどが、東ですね。西と特に日本海側は手薄な感じ。
中国地方は2点しかありません。
あれ?!そういえば、後輩がなんか調査してた気がしますが、報告してないのかな?!
2010年も開催されそうなら報告してみよう。