星空研究Memo

ここは某天文屋の外部記憶装置である。

zeta Aur (2011 eclipse)

2011-12-30 09:52:01 | デジカメ観測

zeta Aur のデジカメ (DSLR) による測光観測の結果をまとめておきます。
バンドごとに光度曲線を作成。今回は色 (B-V) も一緒に出してみました。

Bバンドは約0.5等の減光、
Vバンドは約0.2等の減光、
Rcバンドはほぼ変化無しでした。

色 (B-V) は食外だと約1.3であり
皆既食中は約1.6となり赤く変化しました。

食によって最も減光したBバンドのデータを使って
食中央時刻(日)を KW法 で試験的に求めてみると以下のようになりました。

 2,455,884±1 (JD)

ちなみに予報では 2,455,886 (JD) とのことです。

古本購入履歴

2011-12-30 08:02:55 | 天文古本

・小平 桂一 (編), 1980, 恒星社, 「恒星の世界」
500円でした。



・杉本 大一郎 (編), 1979, 恒星社, 「星の進化と終末」
こちらも500円でした。



・T. Page & L. W. Page (ed.), 服部 昭 & 村山 信彦 (訳), 1976, 白揚社, 「星の光」
かなり綺麗で驚き。600円でした。



・G. Herzberg, 堀 健夫 (訳), 1974, 丸善, 「原子スペクトルと原子構造」
1900円でした。これまで何処を探しても5000円以上の値がついていたので
見つけた瞬間ポチっと押していましたw
ところどころ線引きがありますが、そこそこ綺麗です。

2011年の新星

2011-12-15 00:02:06 | 研究ネタ
2011年12月現在、今年現れた新星を整理しておく。
このまま年が明ければ、2011年は古典新星が計5星。


Nova Sgr 2011 = V5587 Sgr
 西村氏によって1月25日に発見
 光度曲線 (AAVSO)

Nova Sgr 2011 No.2 = V5588 Sgr
 西山氏&椛島氏によって3月27日に発見
 光度曲線 (AAVSO)

T Pyx (RN)
 Linnolt氏によって4月14日に発見
 光度曲線 (AAVSO)

Nova Sco 2011 = V1312 Sco
 Seach氏によって6月1日に発見
 光度曲線 (AAVSO)

Nova Lup 2011 = PR Lup
 Brown氏によって8月4日に発見
 光度曲線 (AAVSO)

Nova Sco 2011 No.2 = V1313 Sco
 中村氏、Seach氏によって9月6日に発見。
 光度曲線 (AAVSO)


OUS でまともにスペクトルが撮れたのは T Pyx ぐらいで
他 (V5587 Sgr & V5588 Sgr) は Hα 輝線の存在がわかる程度のデータしか得られませんでした。
ちなみに春の学会発表は、2011年に現れた某新星の光度変化について報告する予定なり。