星空研究Memo

ここは某天文屋の外部記憶装置である。

訳メモ

2011-04-28 00:07:24 | 訳メモ
昔、訳したWarner (1995)のT Pyxの章の部分をメモがてら残す。
原文を見直すときの補助てきなものなので、変な日本語が多々あります。

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5.9.1 The T Pyx Subclass
   T Pyxは回帰新星の中でもユニークである。短い軌道周期を持ち(2.38時間)、そして爆発後比較的ゆっくりとした減光を示す。T Pyxは平均してT_R = 19年で、最も規則的な回帰新星である(他の爆発は遅れている。訳注1:1966年以後爆発の記録がない。爆発の記録は1890、1902、1920、1944、1966年となっている。訳注2:2011年に45年ぶりの爆発が確認)。T Pyxの全爆発において、この星は7日でm_V = 7.8まで立ち上がり、次いで20~30日という時間でm_V = 6.5まで異常な増光を示し、それからゆっくりと減光した(Payne-Gaposchkin 1957; Eggen, Mathewson & Serkowsli 1967)。極大から50~70日後の振動的な振る舞いは(Landolt 1970)、古典新星におけるトランジション・ステージに似ている。
   極大で、T Pyxは輝線スペクトルを持ち、A型星の吸収線はなく(Catchpole 1969)、小さい質量放出を示す。nova shellの解析からWilliams (1982)は近似的にソーラーアバンダンスを見つけた。約850km/sと2000km/sの膨張速度は爆発中にCatchpoleによって見つけられた。2重の星雲シェルが観測され、外側のシェルは約5秒角の半径を持ち、約350km/sで膨張していて、そしてそれは1944年の爆発に関係しているだろう。内側のシェルは約2秒角の半径を持ち、そしてこれは恐らく1966年の爆発の結果である(Shara et al. 1989)。放出されたシェルの質量は≲ 1×10^-4 M☉である。
   T Pyxまでの距離とM_V(max)は非常にはっきりしない。古典新星に対するM_V(max) – t2の関係を使うと、d = 2.1 kpcとなる。1944年起源の外側のシェルに対する計算だとd ~ 1 kpcとなる(Shara et al. 1989)。

Mogg アダプター

2011-04-27 19:41:57 | 独り言
http://moggadapters.com/astro/adapter.asp

そういえば、4月の頭にMoggさんの所で、某アダプターを個人的に買いました。
支払いはpaypalで。

もう2週間以上経ちますが、特に連絡もなく
ちょっと心配になってきました(^^;
まぁ、海外だし荷物の到着には時間がかかるでしょうが
もう少し気長に待ってみよう。

[追記]
あwww TOPページに
 I am on Holiday (Vacation) from 21 Mar 2011 until 8 May 2011.
って書いてあった。

2011/04/26の観測

2011-04-27 06:08:32 | 観測ネタ
測光側のCCDの配線をゼミ生たちで交換。
屋上天文台からすぐ下の階の制御室まで100mのケーブルが使われていたのですが
長すぎるので、これを機会に30mにしました。
交換後もいささか挙動が変でしたが、とりあえず無事調整完了。

この作業の関係で冷却が遅れ、この日はT PyxもER UMaも撮れずでした。
しかし、やっておかねばならない作業だけに仕方ありません...

27時以降にV5587 SgrとV5588 Sgrを多色で撮りました。
V5588 Sgrは確かに、4/24の再増光からまた暗くなってます。

しかし、この新星たちの観測中にまたもやトラブル。
今度は追尾精度が急に落ちました。
60秒露出でピシっときまる画像が4回に1回くらいの割合。
これでは連続測光のときも困ります。

う~ん、まぁとりあえず赤道儀の極軸があやしいですね...
こちらは調整が楽なので問題ないですが。
ピラーに体当たりをかました記憶もないですいし、何かの拍子に狂ったのでしょう。
# ケーブル交換のとき?!

最近なにかしら機器関連で問題が起きます;;

V5588 Sgrの光度曲線

2011-04-26 22:34:24 | 観測ネタ
V5588 Sgr (Nova Sgr 2011 No.2)の光度曲線を作りました。
観測は3/30から4/24の間で、計6夜しか観測できていないので
プロット数が少なく迫力に欠けます・・・

先日書いた再増光の件ですが、
B, Vでは約2等、Rcでは約0.8等の増光が見られました。
こんなことなら、SGSをDSS-7に交換してスペクトル撮れば良かったぁ;;

最近はBバンドの写りが厳しくなっていましたが
とりあえず、また3色で撮っていけそうです。

あと、この星はIcバンドでも撮りたいところですが...
う~ん、yバンド外そうかしら。いや、T Pyxがおるしなぁ(^^;

[追記]
meinekoさんの所でも光度曲線が出ていました。
それにしても、もう暗くなっているらしいです。
やはり分光しなかったのが悔やまれる...
あと、ウチでは最初の極大のあたりが測光できていないorz

2011/04/25の観測

2011-04-26 02:52:13 | 観測ネタ
やっとR~2300でT Pyxが撮れました。
180秒露出を5枚重ねて、Hαしか確認できず、P Cygni profileがあるのかもよくわかりません。
FWHMは約700 km/s でした。ありゃ、段々小さくなっている?!
速度分解能は150 km/s はあるので、十分分解できています。
多色で撮ったところ、明るさは4/20から大きな変化は無さそうです。

その後、ER UMaをやろうと思ったら
いきなりCCDとの接続が切れ、トラブル発生;;
この症状は以前も見られたもので、恐らくUSBを延長しているLANケーブルが断線しているっぽい。

まぁ、不幸中の幸いか、めちゃくちゃ曇ってしまったので
結局観測はできなかったでしょうが... 明日また明るい時間に配線しなおさないと!