星空研究Memo

ここは某天文屋の外部記憶装置である。

分光器SGSのテスト part 3

2011-02-21 09:22:49 | 観測ネタ
SGSの中分散モードのテスト観測を行いました。
以前、マイクロメーターの較正をしておいたので
任意の波長帯の選択は容易にできました。
# 例えばマイクロメーターで6.56mmとすれば
# Hα(6563Å)がCCDのほぼ中央に落ちてくるようにしてある。

ただ、低分散と中分散のモード切替が手動で
切り替える度に、分散の位置が多少変わります。
なのでマイクロメーターはあくまで目安程度にしか使えませんでした。

テスト観測はP Cygni profileが確認できる某輝線星で。
約5等の星ですが、60秒露出でそこそこ良いS/Nで観測できました。
せっかくなので10枚ほど撮って重ねてみたり。

波長較正にはネオンランプを使いました。
赤いところに沢山ラインがあるので、Hα付近を撮る時に便利です。
今回は系14点、2次でフィッティングしました。
ズレは1~2Å程度なので、とりあえず良好でしょうか。

⊿λは実測で
 ⊿λ=3Å at ~6500Å
なので、R~2100くらい。
ちなみにマニュアルでは分解能は2.4Åみたです。
コリメーターのピントをもう少し追い込んでやる余地がありそうです。

さて、これらの詳しい?!結果は、今週末の天体スペクトル研究会でお話しさせて頂く予定です。
以下プログラムが出たようです↓
http://www.kcat.zaq.ne.jp/aaagq805/16thpro.htm
私の発表は1日目の夕方みたい。


[追記]
http://o.garde.free.fr/astro/spectro/spectro.htm
こんなサイト見つけました↑
フランス語なので、読めねぇぇえ!;
けど、とりあえず色々工夫されているのはわかりました。

2011/02/18の観測

2011-02-19 21:32:06 | 観測ネタ
SGSのテスト観測がてら、SDSS J1339を約6時間追いました。
途中雲の通過があり、途切れています。
superhumpの振幅は約0.15等でした。

SGSはとりあえず制御室から操作できるようにしました。
セルフガイド機能を使おうと、ケーブルを赤道儀にさそうととしたら
種類が違ってさせませんでした;
Temma用のケーブルが研究室に無いので、困りました。
# 近日中に取り寄せてもらえるみたいです。

朝方はV5587 Sgrを多色で撮りました。

SDSS J1339

2011-02-08 20:37:32 | 独り言
SDSS J133941.11+484727.5が約10等台で明るいそうです(vsnet-alert 12807)。
WZ Sge typeかもしれないとのこと。
AAVSO Special Notice (#233)も出たみたいです。

張り切って観測しようかと思いましたが
あいにく今日は久々に雨が降っています。

それにしても最近、日中はポカポカしてきたし
昼も夜もモアーっと霞んだ空で、春が近いんでしょうねぇ。

2011/02/05の観測

2011-02-06 07:26:17 | 観測ネタ
連日霞んだ空模様です。
朝方は霧も出ていましたが、一応Nova Sgr 2011を分光&多色測光観測しました。
結果は後ほど追記します。


[追記]
スペクトルと光度曲線はこちら。
いずれのバンドでも減光が見られました。
となると、ますます分光観測が厳しくなりそうです;

あ、Nova Sgr 2011 = V5587 Sgrとして名前がついたようです。