つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

祝嶺正献先生の空手の師匠・佐渡山安恒先生

2011年06月26日 | 躰道
                     佐渡山安恒先生(左)と祝嶺正献先生

祝嶺正献先生は沖縄県恩名村の佐渡山安恒先生を訪問した。
昭和48年3月のことである。祝嶺正献先生に同行して沖縄に行った。28歳の時であった。

祝嶺先生は、佐渡山安恒先生から8歳のときから空手の指導を受けていた。
跳躍力を向上させるために仏桑花を飛び越す訓練をした。
最初は低いので飛ぶことが出来るが、仏桑花の成長は早い。
どんどん成長していく高さに跳躍力が追いついていけない。
佐渡山安恒先生は、祝嶺先生に空手の指導に跳躍力のアップを取り入れた。
仏桑花のお陰で祝嶺先生も跳躍力と空手の実技も上達していった。

それから40年後の再会であった。
佐渡山安恒先生は、病床の身であった。
祝嶺先生が佐渡山先生に声を掛けると、起き上がって「春範(しゅんぱん)!」と云って目を輝かせて見つめていた。
春範とは、祝嶺先生の本名である。
佐渡山安恒先生の鋭い眼光の中には、弟子の春範が尋ねてきてくれた驚きと喜びが表れていた。
祝嶺先生の近況を聞きながら、遠い訓練時代のときを思い出しているようだった。
祝嶺先生も空手の師匠・佐渡山安恒先生に会えた喜びを感じていた。

このときに撮影をした貴重な写真である。

(6月26日記)


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