氣賀康夫さん(TAMC名誉会員)
TAMC(東京アマチュア・マジシャンズクラブ)の20代会長を務められて名誉会員である氣賀康夫さんは奇術研究家です。学生時代に慶應義塾大学の奇術愛好会(KMS)に所属し、1959年度には三代目幹事長を務めていました。
学生時代より母校の先輩であるマジック界の大御所高木重朗氏に師事。アメリカで活躍し引退後日本に帰国した偉大なプロマジシャンの石田天海氏にも直接の指導を受けていました。1972年には権威ある「石田天海賞」を受賞しています。「初期の段階で両先生の指導を受けられたことが、マジックへの適切な取り組み方を身に付けるためにプラスになったと思う」と語っています。ニューヨーク留学中にはアメリカの一流の奇術家と積極的に交流していました。
マジック関係の著書も多い。主な著書に「コイン奇術の研究」「百万人のトランプ手品」「奇術入門シリーズ・トランプマジック」「ステップアップ・カードマジック」「ビギナーズマジック」「コイン・マジックへの誘い」などがあります。
現在TAMCでは、研修会の講師も担当して後進の指導にあたっています。マジックの創作活動にも意欲的に取り組んでおります。初めてお会いした時、私のQRコード付きの名刺を見て、それをヒントにスマホを利用したマジック「ヘップバーンの予言」を創作してくれました。共同制作者として私の名前も入れてもらってあります。
一組のカードを用い、ゲストが選ぶ一枚のカードを予言するという奇術であります。事前に用意した写真の中にQRコードを仕込んでおき、客のスマホを利用して読み取り機能でデータを取得すると、選んだカードの名前が出てくるという現象であります。スマホが普及して、多機能な操作を利用できる環境が整った時代の新しいマジックです。
一組のカードを用い、ゲストが選ぶ一枚のカードを予言するという奇術であります。事前に用意した写真の中にQRコードを仕込んでおき、客のスマホを利用して読み取り機能でデータを取得すると、選んだカードの名前が出てくるという現象であります。スマホが普及して、多機能な操作を利用できる環境が整った時代の新しいマジックです。
氣賀康夫さんは、人の交流をとても大切にする方です。人の意見はよく聞いてくれ的確な助言をしてくれます。いつも明るく笑顔で対応してくれます。マジックの技法についても優しくアドバイスしてくれます。
マジックを一言で言えば「不思議の楽しい演出」と語っています。日頃マジック文化を広げていくことに尽力している氣賀康夫さんであります。