つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

神田上水石樋

2009年08月25日 | 歴史
                 神田上水石樋(本郷給水所公苑)

水道歴史館の裏手には、本郷給水所公苑がある。
そこには、神田上水の石樋が復元して展示してある。

神田上水石樋(かんだじょうすいせきひ)
神田上水は、井の頭池の湧水を水源とする神田川に、善福寺川、妙正寺川の水路を合わせ、目白台下の大洗堰に至り、水戸藩邸を通って神田川を懸樋で渡し、神田、日本橋方面の飲み水などに利用していた江戸時代から明治時代はじめの水道である。

上水道が無かった時には、水を売りに来た商売人がいたようだ。
江戸の物売り声の第一人者である宮田章司師匠に聞いたことがある。
それくらい水は貴重な存在であった。

神田上水について、小学校の時にこんな話を聞いたことがある。
三代徳川将軍家光公は郊外に鷹狩りに出かけた。鷹を三羽獲ったことから「三鷹」の名が残った。家光公が休んだところは今では御殿山として井の頭公園の中に存在する。お茶を出されてあまりにも美味しいものだから「どこの水を使っている?」と聞くと「この水は井の頭池の湧き水です」との返事だった。家光公は「このような美味しい水を江戸の市民にも飲ませるように」と命じて、井の頭池の湧水を神田上水としてひいて江戸の街中まで完成させた。その終着地は、今の御茶ノ水である。

(8月25日記)

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