真実の口(ボッカ・デラ・べリタ)
「真実の口」伊:Bocca della Verità(ボッカ・デラ・ベリタ))は、ローマにある石の彫刻であります。
ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られています。元々は下水溝のマンホールの蓋であったらしい。海神トリトーネの顔が刻まれています。手を口に入れると、偽りの心がある者はその手首を切り落とされる、あるいは手が抜けなくなるという伝説があります。
映画『ローマの休日』では、グレゴリー・ペック扮するジョー(新聞記者)が真実の口に手を入れてこの伝説を再現してみせた。
新人のオードリー・ヘップバーンは、撮影に緊張していました。監督とグレゴリー・ペックは、リラックスさせることを考えて、真実の口に手を入れて、手首を背広の袖に隠して手首を切り落とされた状態を見せた。
新人のオードリー・ヘップバーンは、撮影に緊張していました。監督とグレゴリー・ペックは、リラックスさせることを考えて、真実の口に手を入れて、手首を背広の袖に隠して手首を切り落とされた状態を見せた。
ヘップバーンは、ビックリして驚いた。その後、背広の袖から手を出して無事であることを表わしておどけてみた。ビックリした後の笑い顔のヘップバーン。
このシーンがとても強く印象に残っています。
これは、グレゴリー・ペックの仕掛けたアドリブであり、とてもリアルなヘップバーンのリアクション映像となって残りました。自然の演技が表出された素晴らしいシーンでありました。
それ以来、オードリー・ヘップバーンは緊張が解けて、映画の撮影が順調に進んでいったというエピソードが残っています。