つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

真実の口

2023年03月27日 | 名所
    真実の口(ボッカ・デラ・べリタ)

    「真実の口」伊:Bocca della Verità(ボッカ・デラ・ベリタ))は、ローマにある石の彫刻であります。

    ローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の外壁、教会の正面柱廊の奥に飾られています。元々は下水溝のマンホールの蓋であったらしい。海神トリトーネの顔が刻まれています。手を口に入れると、偽りの心がある者はその手首を切り落とされる、あるいは手が抜けなくなるという伝説があります。

    映画『ローマの休日』では、グレゴリー・ペック扮するジョー(新聞記者)が真実の口に手を入れてこの伝説を再現してみせた。

 新人のオードリー・ヘップバーンは、撮影に緊張していました。監督とグレゴリー・ペックは、リラックスさせることを考えて、真実の口に手を入れて、手首を背広の袖に隠して手首を切り落とされた状態を見せた。
 ヘップバーンは、ビックリして驚いた。その後、背広の袖から手を出して無事であることを表わしておどけてみた。ビックリした後の笑い顔のヘップバーン。
   
 このシーンがとても強く印象に残っています。
 これは、グレゴリー・ペックの仕掛けたアドリブであり、とてもリアルなヘップバーンのリアクション映像となって残りました。自然の演技が表出された素晴らしいシーンでありました。
 それ以来、オードリー・ヘップバーンは緊張が解けて、映画の撮影が順調に進んでいったというエピソードが残っています。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 能勢裕里江さんのマジック | トップ | 思い出の写真「石井ふく子さん」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。