つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

安心社会のための企業と生活者意識

2010年12月19日 | 経済
              「安心社会のための企業と生活者意識」シンポジウム(日経ホール)

日本経済新聞社主催による「NIKKEI安全づくりプロジェクト」シンポジウムが日経ホールにおいて開催された。
テーマは「安心社会のための企業と生活者意識」

最初の基調講演は、唐木英明氏(東京大学名誉教授)による『安全の「常識」「非常識」を斬る!』~今知るべき本当の安全・安心~
最初はPR。テレビでタレントの「坂本君を東大に合格させる指導をしたケイコ先生」は私の娘です。今は大阪で春野恵子の名前で浪曲師をしています。とのこと。
本題は、1.安全の非常識 2.非常識は本能の働き 3.常識と非常識を近づける についての講演があった。

後半はパネルディスカッションが行われた。
『「消費者」「企業」「行政」の安全意識の共有が、安心な社会を実現する』
パネリストは、消費者の専門家として向殿政男氏(明治大学教授)、企業を代表として木村昌平氏(セコム取締役会長)、行政側から野村裕氏(消費者庁課長)。それぞれの立場から見解を主張した。

コーディネーターは白石真澄氏
関西大学大学院修了。西武百貨店、ニッセイ基礎研究所、東洋大学教授、現在は関西大学政策創造学部教授。専門テーマは「バリアフリー」、「少子・高齢化と地域システム」。
話し方ははっきりとして、シンポジウムのまとめ方が上手い人である。

社会問題となったエコナ、コンニャクゼリー、サイゼリアなどは、企業側が徹底的にリスクを負って消費者に対して非を認めていたから信頼を取り戻すことも早かった。
車や電化製品のリコールもリスクを負ってでも企業のイメージを図るため。
出すべき情報は徹底的に公開すること。
問題点は、時にはメディアが間違った情報を流していることもある。
日本の交番制度は、警察官が地域に密着していて犯罪を少なくする効果があった。検挙率も多かった。
プライバシーのことを前面に出してきてからは、警察の検挙率が低減しているようだ。
国民の安全安心な社会の構築をするための提言となるシンポジウムであり、中味の濃いパネルディスカッションであった。

(12月19日記)


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