つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」

2008年06月15日 | 社会
亡き友の遺影と語る元ひめゆり学徒(ひめゆり平和祈念資料館)

この映画「ひめゆり」は、生き残った者の真実の叫びであり、
亡くなった友への心の奥底からの鎮魂の思いを綴ったものです。
生存者はほとんどが80歳を越えました。
いつかは消えてなくなります。
でも、何年たってもこの映画は、
ひめゆりの記憶を後世に確かに語り継ぐ大事な財産になるだろうと、確信しています。
---- ひめゆり学徒生存者 本村つる

2年前に制作された柴田昌平監督作品の長編ドキュメンタリー映画「ひめゆり」のことを、川瀬恭三さんから聞いて早速東中野駅前のポレポレ東中野に足を運んだ。

祝嶺和子さんもひめゆり女子隊の関係者であり、長年に亘り厚生省・援護局で事実認証をしてきた人です。

2001年8月、沖縄県那覇市の県立武道館において「第3回世界躰道選手権大会」が開催された。
躰道の創始者である祝嶺正献最高師範の出身地の沖縄に世界各国の躰道の関係者・選手が集結した。
自分も壮年法形競技に出場して優勝した思い出のある世界大会だ。
大会開会式では、勢命の法形の特別演武も披露した。
同会場には、武蔵野3中時代の恩師で那覇市に在住している下地清吉先生も観覧にきてくれた。

大会の翌日躰道壮年倶楽部のメンバーと沖縄の観光に出かけた。
ひめゆりの塔の隣接地に「ひめゆり平和祈念資料館」がある。
亡くなったひめゆり学徒隊の女性たちの写真や資料が飾ってあった。
17歳から19歳の沖縄師範学校女子部と沖縄県立第一高等女学校の生徒達。
沖縄戦の状況や米軍に追い詰められて逃げ込んだ洞窟が再現されている。
その前で当時の模様を語っている女性がいた。
ひめゆりの生き残りの本村つるさんである。
生き証人として平和祈念資料館に来館した多くの人たちに事実を語り継いでいる人です。

 本村つるさんに話しかけた。「安里和子さんをご存知ですか?」
「あぁ!祝嶺和子さんですね。躰道の大会の招待状を頂いておりましたが、毎週土曜日と日曜日、祝日はこの平和祈念資料館で語っております。躰道の大会はテレビのニュースで観ましたよ」と笑顔で応えてくれた。その後、本村つるさんから祝嶺和子さん宛に我々のことを報告した手紙が届いたと連絡があった。

 本村さんはじめ、この映画「ひめゆり」に出演して語っている女性たちは、実体験を語っているので観ているこちらも胸に迫るものがある。当時の極限におかれた恐怖の体験を語っている。わずか63年前のことである。
 沖縄戦が終結した6月23日を「沖縄・慰霊の日」として、沖縄では学校は休校となり、平和を願う強い想いの中、慰霊祭が行われる。祝嶺和子さんが「沖縄戦終結の6月23日を契機に日本が終戦宣言をしていれば、広島や長崎に原爆投下はなかったのに・・・」と話していたことが記憶に残る。(2008年6月18日)





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