つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

和妻講習会に参加

2024年03月04日 | TAMC
 日本奇術協会和妻保存会の和田奈月さんからの案内で「和妻講習会」に参加しました。会場は豊島区南大塚の遠妙寺自彰会館です。和服姿の男性女性たちが多く来場しておりました。
 講師は、奇術史研究家の河合勝先生です。

 河合勝氏編の「日本奇術演目大事典」の成果について刊行の経緯から講習会は始まりました。演目の分類では、奇術文献・資料から選んだ1054種の日本奇術を20項目に分類し、図版、翻版、現代語訳、解説をコンパクトに掲載したと説明がありました。

 大手妻・奇術劇の「行燈渡り」と「水がらくり桶ぬけ」の解説があり、日本奇術の独自性として、芝居仕立ての大手妻や女手妻師(松旭斎天勝)の説明がありました。

 また、日本最古の手品伝授本「神仙戯術」の初版とその定本の発見は貴重なものであった。和妻の「水芸」の呼称について話や「胡蝶の舞」ではTAMCの第3代会長であった田中仙樵が第9回試演会で披露したと解説がありました。
流石に奇術史研究家である河合勝先生の豊富なお話はとても勉強になりました。

 最後に日本手品の講習をしてもらいました。①十二支射覆 ②銭一貫文を紙で釣る ③天狗通しなどを資料を頂き研修をしました。

 通常はなかなか接することの少なくなった日本の伝統芸「和妻」に関する講演を聴く機会があり、今後も習得をしていこうと考えました。

 
和妻を伝承する和田奈月さん         河合勝師編纂の大事典

  
十二支射覆(しゃふく)の資料        天狗通しの実技
コメント
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