つれづれなるままに

日々の思いついたことやエッセイを綴る

映画「こんにちは、母さん」

2023年09月05日 | 芸能
 家族の姿を描き続けてきた山田洋次監督作品「こんにちは、母さん」を観てきました。山田洋次監督は90本目の監督作となる本作では、この令和を生きる等身大の親子を心情豊かに描いております。
 主演を務めるのは、1972年に公開された『男はつらいよ 柴又慕情』をはじめ、『母べえ』(08年)『おとうと』(10年)『母と暮せば』(15年)などに数々の山田洋次監督作品に出演し、日本映画界を共に牽引し続けてきた吉永小百合(78)。映画出演123本目となる作品です。

 「こんにちは、母さん」の物語は、大会社の人事部長として日々神経をすり減らし、家では妻との離婚問題、大学生になった娘・舞(永野芽郁)との関係に頭を悩ませる神崎昭夫(大泉洋)は、久しぶりに母・福江(吉永小百合)が暮らす東京下町である向島の実家を訪れる。
 割烹着を着ていたはずの母親が、艶やかなファッションに身を包み、イキイキと生活している。おまけに恋愛までしているようだ!
 久々の実家にも自分の居場所がなく、戸惑う昭夫だったが、お節介がすぎるほどに温かい下町の住民や、これまでとは違う“母”と新たに出会い、次第に見失っていたことに気付かされてゆく昭夫。
 向島で足袋の製造販売をする女主人。隅田川沿いのホームレスのボランティア活動に生きがいを求めている。映画のシーンが墨田川近辺で、よく散歩をするコースなので親近感を持ちます。ラストはすみだ川花火大会の美しい映像がありスクリーンに引き込まれ魅了されました。
 いつ観ても山田洋次監督の映画は感動をしますし、これが日本映画の特色であると気づかされる素晴らしい作品です。

 以前、山田洋次監督とお話をする機会がありました。人の話を真剣に聞いている姿に人間味のある優しい方であると敬服しました。すっかり魅了されてしまいました。


母(吉永小百合)を訪れた昭夫(大泉洋)


山田洋次監督とお会いした時  
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津軽三味線演奏を鑑賞

2023年08月14日 | 芸能
 迫力のある演奏が特徴の津軽三味線。

 大塚の折戸通りの小さな夏祭りイベントで、津軽三味線講師の澤田一咲さんが出演をしていましたので鑑賞に行ってきました。
 澤田一咲さんによる津軽三味線の演奏は昨年11月にイケバスミュージックキャラバンがイケサンパークで開催されたときに鑑賞しておりました。素晴らしい演奏に感動しておりました。

 津軽三味線は、元々楽譜がないアレンジ性の高い楽器で、表現力の豊かさから独奏楽器として人気があります。
 演奏は、お馴染みの「津軽じょんがら節」を披露してから、民謡の「東京音頭」は歌入りで演奏しておりました。
 澤田一咲さんの門下生5名と一緒に演奏した合奏曲「乱れ」は素晴らしいものでした。また、殺陣の演技に合わせた三味線の演奏もとても良かったです。

 寄席囃子の説明もありました。三味線により落語家が出演をするときに演奏するものです。どんぐりころころ、宮さん宮さん、白鳥の湖の演奏が披露されました。

 今回、津軽三味線の演奏を鑑賞して、日本の芸能文化もいろいろと楽しめるものが沢山あることを認識しました。


門下生との合奏曲「乱れ」は素晴らしかったです。

津軽三味線・寄席囃子の案内

イケバスミュージックで演奏する澤田一咲さん
(2022年11月27日)
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懐かしの昭和映画の世界

2023年08月10日 | 芸能
 西武百貨店では、「懐かしの昭和映画の世界」展を開催していました。

 映画監督・井上梅次と女優・月岡夢路の生誕100周年記念特別企画展です。
 日活で映画監督として活躍をしていた井上梅次監督と銀幕のスターとの交流やエピソードの資料が沢山展示されていました。
 石原裕次郎を大スターにすることに尽力をした井上梅次監督の想い出はとても参考になりました。映画の華やかな時代の話は面白いです。映画の台本なども展示されています。

 月岡夢路は当時の映画では主役女優として活動をしておりました。映画出演のポスターやプロマイド写真などもあります。

 当時の日活映画の予告編も4本ほど放映をしております。映画の黄金時代の面影を思い出させてくれる楽しい企画展でした。


石原裕次郎の「嵐を呼ぶ男」のポスター

生誕100周年の井上梅次監督

「昭和映画の世界」展(池袋西武百貨店)
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明治座公演

2023年07月18日 | 芸能
 明治座公演を観劇しました。

 明治座創業150周年記念 梅沢富美男劇団特別公演
 特別出演には研ナオコ、三山ひろしが歌と芝居で出演をしています。

 第1部 芝居「清水の次郎長旅日記」
 宿屋を営むお玉(研ナオコ)とその娘お花(小川菜摘)。借金取りの赤鼻の重五郎(梅沢富美男)「借金を返すことが出来なければ、娘を連れていく」と脅す。清水の次郎長(三山ひろし)が宿を貸して欲しいと現れる。次郎長が重五郎を懲らしめる軽快な人情喜劇で楽しめました。

 第2部 夢の歌謡オンステージ
 三山ひろしはの後援会のファンも多数いる前で、人恋酒場、四万十川、お岩木山、どんこ坂、北海港節の歌の披露がありました。研ナオコは豪華な衣装を着て登場、あばよ、かもめはかもめのヒット曲を歌ってます。梅沢富美男はMCとヒット曲である夢芝居を披露していました。
 歌謡ステージの照明と音響演出は素晴らしいです。

 第3部 華の舞踊絵巻
 大衆演劇出身の梅沢富美男が豪華な女性和装衣装に身をまとい踊る姿はさすがに凄いものを感じます。観客もうっとりとしております。梅沢富美男劇団の男優・女優陣が見事な日本舞踊を披露しています。ステージの背景に趣向が凝らしてあり豪華さを演出しております。

 明治座での梅沢富美男劇団公演を堪能してきました。


出演者の幟が並んでいます。
 
緞帳は、片岡珠子画伯の富士です。
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映画監督 大島渚展覧会

2023年04月23日 | 芸能
 没後10年 映画監督大島渚展覧会を鑑賞しました。

 国立映画アーカイブ(中央区京橋)展示室では、日本映画の歴史に関する資料がたくさん展示されております。

 無声映画時代からトーキーとなり、カラー映画の上映などの変遷が解説されております。日本映画の代表的なスチール写真も公開されています。

 特別展示として没後10年映画監督大島渚展覧会が開催されていました。
 大島渚監督が自ら体系的に遺した膨大な作品資料や個人資料をベースに、その挑戦的な知性と行動の多面性が読み取れます。

 主な作品として「青春残酷物語」、「日本の夜と霧」、「絞首刑」、「少年」、「儀式」、「愛のコリーダ」、「戦場のクリスマス」などがあり、日本の映画界ばかりか、日本社会そのものに大きな刺激を与え続けてきました。

 展覧会開催中は、大島渚監督作品の上映会も開催されております。

 
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映画「生きる」

2023年04月15日 | 芸能
 映画「生きる」を鑑賞しました。
 日本の偉大な映画監督である黒澤明氏が1952年に制作した不朽の名作「生きる」がイギリスを舞台にリメイクされました。

 1953年、第2次世界大戦後のイギリス・ロンドン。
 役所の市民課に勤めるウィリアムズ(ビル・ナイ)は、毎日同じことを繰り返し、仕事に追われる自分の人生にむなしさを感じていた。
 ある日、医師からがんで余命半年であることを告げられる。最期が近いことを知った彼はこれまでの味気ない人生を見つめ直し、残された日々を大切に過ごして充実した人生にしたいと決意する。
 やがて、彼の変化は無関心だった周囲の人々をも変えていく。

 ストーリーは黒澤作品とほぼ同じです。
 通夜の席が列車の中での状況であったり、女性の部下がおもちゃ屋に再就職したのがレストランであったり、いろいろと状況は工夫をされております。

 語る内容は、市民の要望をたらいまわしにする役所体質を見直していき、公園を造り上げていくストーリーです。

 黒澤作品でも感動をしましたあのラストのブランコに乗りながら唄を歌い、そして死んでいくシーンには感涙しました。
 
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思い出の写真「石井ふく子さん」

2023年03月28日 | 芸能

 石井ふく子さん(浅草ビューホテル)

 石井ふく子さんは、日本のプロデューサーであり、演劇の演出家でもあります。

 渡哲也氏主演の舞台を演出した時に、出演した中に上手い役者がおり、気になっていました。渡哲也氏に聞くと「新国劇の精神を継承している劇団若獅子の代表である笠原章氏である」と説明がありました。

 その後、石井ふく子氏は劇団若獅子の「宮本武蔵」3部作の演出を担当するようになりました。主演の宮本武蔵は笠原章氏が担当。

 テレビ番組「渡る世間は鬼ばかり」の演出を手掛けていた石井ふく子さんは、出演者を束ねて「石井組」と呼ばれていました。「宮本武蔵」公演にも石井組に所属する俳優、女優が助演出演をしておりました。

 浅草公会堂での「宮本武蔵」公演の終了後、浅草ビューホテルで打上げパーティーが開催されました。その時に石井ふく子さんとお話が出来、「宮本武蔵」公演の演出についてやエピソードをいろいろと披露してくれました。

 石井ふく子さんは、2022年に東京都名誉都民の称号を与えられております。


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(思い出)浅草手形顕彰

2023年03月25日 | 芸能
 島田正吾と辰巳柳太郎の手形顕彰(浅草公会堂)

 浅草公会堂前に芸能人で実績のある人の手形が顕彰されています。
 新国劇の発展に活躍した島田正吾辰巳柳太郎の手形が並んでいます。昭和55年11月に顕彰されてここに設置されました。

 新国劇は澤田正二郎が創立して、昭和4年に亡くなった後を島田正吾と辰巳柳太郎が二人座長として昭和62年まで活動していて70年間の新国劇の歴史の幕を引い看板を下ろしました。
 
 新国劇にとっては浅草がとても縁のある土地であり、浅草公園劇場を定席の芝居小屋として使用していました。

 その跡地には、新国劇の生き字引と云われた平野泰之さんが「沢正」という居酒屋を長年に亘り経営していました。
 その平野泰之さんも10月31日に天寿を全うして島田正吾・辰巳柳太郎両先生のいる世界へ逝ってしまった。(2007年11月17日)

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(思い出)緒形拳さんのこと

2023年03月24日 | 芸能
 島田正吾さんの95歳誕生会の緒形拳さん

 緒形拳さんのことでとても印象に残ることがありました。

  新国劇の師匠である「島田正吾先生95歳の誕生日パーティー」が開催された時のこと。名優といわれた緒形拳さんも島田正吾先生の前では、とても緊張している姿でありました。
 
 あまり話すことをしないシャイな緒形拳さんが、島田正吾先生との思い出を17分間にわたってスピーチしたこと。舞台「霧の音」の模様などを話した時のことがとても印象に残っています。

 この会場で、同窓生となる緒形拳さんと竹早高校のことや国広先生の思い出話をして、一緒に写真を撮ったが、背丈の高い人であることを認識しました。

 緒形拳さんが劇団若獅子公演「国定忠治」に特別出演をした時の打ち上げ会の席上でのこと。
 「緒形拳さんのことを私のブログに掲載して宜しいですか?」とお願いすると、「いいですよ。どうぞ使ってください」と快い返事を貰った。

 また「竹早高校の同窓会長になっていただけませんか」と無理なお願いもしてみたところ、緒形拳さんは笑顔で「仕事のスケジュールが2年先まで予定されている。引退したら考えてみよう」と話していました。

 もうその頃は肝臓がんが進行していて本人も自覚していたのだろう。そして役者には引退など無いことを十分に知っていての配慮であることを後で理解したものである。(2009年2月9日)

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緒形拳の手形顕彰

2023年03月23日 | 芸能
 緒形拳の手形顕彰(スターの広場)

 浅草公会堂の前にスターの広場があり、手形がたくさん展示してあります。
 19年度の手形顕彰者は、俳優では緒形拳でありました。

 緒形拳の解説には、このように記述したあった。
 俳優。昭和12年7月20日、東京都生まれ。本名・緒形明伸。
都立竹早高校卒。高校卒業後の昭和32年、新国劇の辰巳柳太郎の門を叩き、昭和33年に新国劇に入団、辰巳の付き人になる。
 
 昭和35年には、「遠い一つの道」でボクサー役に抜擢され、映画化された作品では、島田正吾と競演し、映画デビューを果たす。
 昭和40年にNHK大河ドラマ「太閤記」の主役に抜擢され、お茶の間の人気を独占。翌年のNHK大河ドラマ「源義経」で弁慶役を演じる。
 昭和43年に新国劇を退団、テレビに映画にと精力的に出演し、テレビでは「必殺仕掛人」シリーズの藤枝梅安役で好評を得る。
 
 昭和53年、野村芳太郎監督作品「鬼畜」に出演。その演技は秀逸でその年の男優賞を総なめにする。
 その後も、「復讐するは我にあり」(今村昌平監督)、「楢山節考」(今村昌平監督)に出演し、高い評価を得る。
 また、平成11年、池端俊策監督の「あつもの」でフランス・ベノデ映画祭グランプリ、平成18年モントリオール世界映画祭では「長い散歩」(奥田瑛二監督)でグランプリ他三冠受賞。
 平成12年紫綬褒章受賞。

 そのような素晴らしい緒形拳であるが、島田正吾の95歳誕生日パーティーに出席したときに、目の前でみた光景は、緒形拳は島田正吾の前では、とても緊張していた。まるで子供のようだった。島田正吾の話を真剣に聞き入れている緒形拳の姿がそこにあった。
 島田正吾が演じたひとり芝居「白野弁十郎」を継承して、ひとり舞台「白野」を継続的に演じている。

竹早高校の先輩である緒形拳さんのエピソードです。


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音楽で世界旅行

2023年03月20日 | 芸能
 「心に平和の砦を築こう」とは、ユネスコ憲章の前文に書かれているスローガンです。
 豊島区制施行90周年記念事業の一環として、としま区民センター多目的ホールで「心に平和の砦を築こう~音楽で世界旅行~」コンサートが開催されました。

 城所信英さんの司会でプログラムは進行していきました。このイベントを当初より楽しみにしていた高野之夫豊島区長が2月に亡くなり残念でありましたが、高際みゆき副区長が90周年記念事業についての挨拶がありました。

 音楽を通じ文化の「違い」と「同じ」と「繋がり」伝えることができるコンサートです。

 出演者も世界6か国の子供から大人の人が参加しておりました。音楽も世界各国の演奏と歌が披露されていました。

 第1部は(戦争と平和)、第2部は(世界の音楽)に分かれて進行します。
 豊島区のユニットグループ「ハモローザ」は、さとうきび畑、さくら、Joyfullを見事に披露してくれました。

 フィナーレは、出演者全員で「We are the World」合唱して盛り上がっていました。
 とても素晴らしい音楽コンサートを鑑賞出来て良かったです。

 
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澤田正二郎の碑

2023年03月04日 | 芸能
 澤田正二郎の碑(新橋演舞場)

 新国劇の創立者である澤田正二郎の碑が新橋演舞場の所にある。

 澤田は昭和4年3月4日午後1時2分 36歳の生涯を終えた。原因は中耳炎の患いであった。その年の2月に新橋演舞場で公演をしていた澤田正二郎は急性中耳炎となり舞台を降りて療養していた。

 その時に詠んだ句が
 「何処かで 囃子の声す 耳の患」
それが、新橋演舞場にある碑に載っている。

 新橋演舞場へ行った時には、ちょっと寄ってみて下さい。
 入り口の前を奥へ行った所にありますよ。


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「昭和歌謡を楽しむ会」を観覧

2023年02月10日 | 芸能
 「昭和歌謡を楽しむ会」を観覧しました。会場は、北とぴあつつじホールで開催されていました。
 
 友人の白鳥智佐子さんが出演をして、「だんな様」(鳥井実作詞、岡千秋作曲、三船和子歌)を一生懸命に唄っておりました。

 ♬つらい時ほど心のなかで 苦労みせずにかくしていたい
  私の大事なだんな様
  あなたはいつでも陽の当る 表通りをあるいて欲しい

 とても心のこもった唄いっぷりで感情がよく出ておりました。
 5年前に亡くなった夫の白鳥勝彦さんのことが思い出されます。
 会場のどこかで智佐子さんの歌を聞いているような感じがしました。

 2曲目は、「信濃路梓川」(いではく作詞、遠藤実作曲、森昌子歌)
 この歌も落ち着いて堂々と歌っておりました。
 
 プログラムの後半は、「春日八郎艶歌」の披露がありました。山の吊橋、別れの一本杉、赤いランプの終列車など得意とする人たちが春日八郎オリジナル曲を10曲披露してくれました。

 昭和時代のラジオ歌謡の素晴らしい音楽を楽しく聴けた音楽会でした。
 NHKののど自慢に出場したら、必ず鐘が3つなるだろうという人たちも多くおりました。懐かしい日本の歌をライブで堪能したひとときでありました。

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映画「無法松の一生」

2023年01月14日 | 芸能

 映画「無法松の一生」

 「無法松の一生」は、岩下俊作の小説。福岡県小倉(現在の北九州市)を舞台に、荒くれ者の人力車夫・富島松五郎(通称・無法松)と、よき友人となった矢先に急病死した陸軍大尉・吉岡の遺族(未亡人・良子と幼い息子・敏雄)との交流を描くもので、映画や舞台で上演されています。

 映画では、阪東妻三郎の無法松を観たことがあります。舞台では、辰巳柳太郎(新国劇)や田村高廣が主演をしたものを観劇しました。
 今回、新文芸坐で公開された東宝映画で三船敏郎主演の「無法松の一生」を鑑賞しました。吉岡夫人が高峰秀子。三船敏郎の祇園太鼓の乱れ打ちのシーンが良かったです。この映画を鑑賞するのは何回目となるだろうか。

 小倉出身の良き友人である大川和男さんに案内されて小倉城や小倉の街を散策したことがありました。玄界灘の荒波で鍛えられた松五郎の姿は、村田英雄が唄う「無法松の一生~度胸千両入り~」にも表現されています。カラオケでは必ず唄って気持ちがよくなる十八番です。

 

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映画「ラーゲリより愛を込めて」

2022年12月10日 | 芸能
 映画「ラーゲリより愛を込めて」を公開初日に鑑賞してきました。

 原作は、辺見じゅん著「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」で、実話をもとにした作品です。

 第2次世界大戦終結後の1945年8月。終戦直前にソ連軍が日ソ不可侵条約を破り、満州に侵略してきた。満州のハルビンにいた山本幡男は、日本人捕虜たちとシベリア強制収容所(ラーゲリ)へ抑留されて、極寒の地でわずかな食糧のみで過酷な労働を11年間強いられていた。その中でも日本へ帰国する希望は持ち続けていた。

 山本幡男は、病魔に襲われて日本へ帰国することが出来ず、家族あてに遺書を書いて戦友たちが家族へ届けるという心震わせる感動巨編となっています。

 出演者は、二宮和也、北川景子、松坂桃季、中島健人、桐谷健太、安田顕、寺尾聰、市毛良枝など秀逸の演劇人です。二宮のロシア語が素晴らしいです。

 戦争では敗戦国は戦争犯罪人として、強制収容所へ連行されて過酷な労働をさせられていた。読売巨人軍の監督であった水原茂氏もシベリア強制収容所で過ごしたことがあったとのことです。
 
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