いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

小沢氏の前に立ちはだかる巨大な壁

2010-06-07 18:00:05 | 日記


 今回の政変劇は昨年3月3日の小沢秘書大久保氏の西松建設違法献金容疑による逮捕から始まっています。

 そしてその大久保秘書裁判は、いよいよ「大久保被告無罪」の判決が出るところまできていたのです。大久保被告に無罪判決が出ると検察の権威は地に落ちてしまうことは必至です。また検察の暴走・謀略が明らかになり、小沢氏の『政治と金』が一体何だったのかが厳しい批判に曝されることになります大久保氏無罪の判決がでれば、検察審査会の訴えそのものも無力化されます。そこで検察は何を画策したかと言えば、訴因変更を請求し、大久保判決をずるずると引き延ばし策に出たのです、5月21日訴因変更が認められた(弁護側は、既に公判前整理手続きで争点整理を終えており、起訴内容の訴内容の変更(訴因変更)を許可したのは違法だとして最高裁に特別抗告中)。

 また今年1月石川議員ら3名の逮捕容疑も、結局は政治資金規正法の記載日のズレという、罪に問えるかどうかもわからないしろものである上述の小沢氏の「政治と金」にまつわる一連の情勢を、鳩山首相が知らないはずがない。もし不明の点があれば、法務大臣を介して事情を確認できる立場にある。官房機密費のマスコミ対策の不正流用問題は、政治家の「政治と金」問題以上に重大な問題を孕んでおり、この不正流用についても彼が知らないはずがない。

 こうした経緯のなかで、鳩山首相は辞任した。彼の辞任のスピーチのなかで、沖縄普天間米軍基地移設問題もさることながら、「政治と金」を強く意識した発言(意図的に?)をしている。辞任スピーチの中で、「政治と金」および「クリーン」という言葉が合わせて7回も繰り返し発言している。勿論、官房機密費(マスコミ・評論家対策)の問題には全く触れることはなかった

 彼のスピーチは、 もし、大久保氏無罪の判決が出た後ならば、辞任理由を自身のことはともかくとして、少なくとも「小沢氏の政治と金」の所為にするわけにいかず、それに言及することさえ出来なかったはずです、無論小沢氏に「辞任していただく」などという発言もできなかったに違いない。
だとすれば、言うまでもなく小沢氏が自ら代表選挙に立候補して菅氏と争うことも可能だった。

 一連の動きを時系列にみると、昨年3月3日の大久保秘書逮捕、5月小沢氏民主党代表辞任、鳩山代表就任、8月30日衆院選大勝、鳩山首相誕生、今年1月石川議員ら秘書逮捕、「沖縄米軍普天間基地移設5月末の決着、国外最低でも県外」発言、そして6月2日辞任。鳩山氏は、(裏で検察と手を組みながら?)ほぼ予定通りスケジュールをこなして小沢おろしに成功して役割を終えた。だから、思わず親指を立てて「俺はやったぜ!」となったのではなかろうか

 以上は、勿論私の推理ですが、検察の小沢氏に対する余りに無理筋容疑且つ、無謀とも言える秘書らの強引な逮捕拘留を考えるならば、背後で何かあるのではないかと勘ぐらざるをえないのである民主主義国家にあるまじき「そこまでやるのか、検察は」と言わざるをえない。

 以上を考えると、小沢氏が田中角栄の秘蔵っ子であり、反米主義ではなくとも、アメリカと対等を主張する小沢氏は目障りな存在である、今後も狙われ続けるに違いない。政治家小沢一郎を如何にして失脚させるか、次の手は何だろうか。

 菅首相はアメリカに忠誠を尽くす限り安泰、検察からの言いがかりは受けないだろう。
 小沢氏の相手は、野党自民ほか、マスゴミ(特にNHK、民放各TV局識者コメンテータなど)、検察、背後にアメリカ奥の院(CIA?ほか)、獅子身中の虫など気が遠くなるほど前途多難である。国民が目覚めるしかない・・・。

戦いすんで日が暮れて・・・ 明け烏

 真の敵は余りに強大である。いかりや爆氏やブログをご覧になっている方々の予想を超えて強力だと思う。何しろ小沢一郎が十数年かけて、やっと緒に就けたものが、あっけらかんと引っくり返されるまでに僅か数日しか要しなかったのだから。

 おそらく独立戦争としての政権交代の意義を紆余曲折こそあったものの最初から理解していたのは平野貞夫氏、羽田孜氏など極少数の人間だけだったのだろう。
 もう我々が覚醒して、強大なマスコミ権力と戦ってゆくしか手立てはないものと思われる。況や、CIAからコードネームをもらっているポダムの放送局の流す電波を本気で信ずるなどという愚を以後も繰り返すなどとは言語道断である。
それにしても呆然とするほど道は遠い。この遥かなる道を小沢一郎が歯を食いしばって再度、前進を開始してくれるのを祈るばかりである。