いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

国は借金をどうするつもりだろうか?

2009-09-07 18:38:15 | 日記

 今年6月末時点の国の借金は860兆円になっています。民主は自民が抱えた負の遺産を今後どのように対処するのだろうか。「国家戦略局」を立ち上げるそうだが、この難題に頬かむりしたままというわけにいかないはずです。

 ここ3年の一般会計予算、借入金、借金の返済は、次の通りです。
H19 82兆9088億円: 公債金(借入金)25兆4320億円  国債費20兆9988億円
H20 83兆613億円 : 公債金(借入金)25兆3480億円  国債費20兆1632億円
H21 88兆5480億円: 公債金(借入金)33兆2940億円  国債費20兆2437億円

 これでおわかりのように国の総予算のうち、3割以上が借金で賄われています。国債費は借金の元利返済金です。借金を借金で返済しているのが実態です。ちなみに国債費のうち、7兆円~9兆円が利払い金です。
 サラ金から借金をして、その借金と金利の返済のために、また借金をかさねていることと同じです。
 借金して借金を返済するようになれば、個人ならば自己破産、企業ならば倒産です。事実上この国の財政は破綻しています。
 景気が回復すれば、この借金を返済できる見込みがあると思いますか。

 景気が良くなれば、今のような超低金利というわけにいかない。景気がよかった1980年代から1990年代初期の金利は公定歩合で、3~6%です。

 財務省のHPの中に、「利払い費の推移」というグラフがあります。国の借金額が現在の「半分以下」の時代(1995年以前)でさえ、高金利をを反映して利払いだけで10兆円を超えています。
そのグラフの下部に、「金利1%上昇による国債費の後年度影響」という小欄があります。金利1%上昇で「21年度:1.5兆円、22年度:2.7兆円、23年度:3.8兆円」となっています、借金は雪だるま式に増えることを財務省自体が示唆しています

 景気が回復して、金利が3~6%になったら、利払いだけで数十兆円になります。景気をよくしようとしても、景気がよくなればなるほど国債費の(元利返済)の方が、景気回復のペースを上回って大きくなっていきます。現在の国の借金は、国と地方合わせて1000兆円を超えています。現在のGDP(名目)は、約500兆円です。

 金利>成長率が一般的ですが、単純化して金利=成長率として考慮しても、また財政均衡(税収と支出が等しくなる)したとしても、国債費は公債金で賄う限り、国の借金は半永久的に増え続けていきます。
 自民党は、均衡財政とか、財政規律とかいかにも、尤もらしく「当たり前」のことを言ってきました。
昨日(9月6日)、TV朝日サンデープロジェクトに出演していた自民党の石破氏は、番組出演の終わりのところで「いずれ国民に(消費税アップ)をお願いしなければならない」と言っていました。いまだに消費税アップにこだわっています。民主党の鳩山代表も、民主政権の4年間はやらないと言っています、将来は消費税アップに含みをもたせた発言をしています。

 消費税をアップして均衡財政にしたところで、この肥大化した借金の膨張は食い止めることはできません。
 自民党も財務省も、後の世代に大きな負の遺産を残してはならないと言ってきました。いくら立派なことを言っても、この借金を借金という範疇で認識するかぎり、この遺産は後の世代に残らざるをえないのです。最早、そんなきれいごとを言っている場合じゃないのです。詐話師の言うようなレベルの話はやめて現実を直視するべきです。どこかで、けりをつけなければならないのです。

次回はこの続きです。


宗教法人「幸福の科学」について:

2009-09-06 18:06:27 | 日記

Drジョー:
 先般の総選挙で「幸福実現党」の名のもと、殆ど当選する見込みがないにも拘らず、莫大な資金を使って多人数の候補者を擁立したこの団体の活動にある種の懸念を覚えたのはわたしだけでしょうか?

いかりや:
「幸福の科学」、「幸福実現党」は、337人立候補し1名も当選が「実現」しないんだから、彼らの「科学」は嘘っぱちであることを、自ら証明しているようなものですね。

Drジョー:
 教祖・大川隆法氏は、イエス・キリストや孔子などの歴史上の偉人、宗教家が自らの口を通じて語った(チャネリング)などと称している怪しげな人物。1986年に「幸福の科学」を設立し、1995年には信者数が1000万人を突破したと公表されています(主としてWikipediaより)。

いかりや:
設立して10年後には信者数が1000万人ですか。「幸福の科学」って宗教法人でしょ? どうして法人として認可されたのかも、なんや知らん怪しげですね。

Drジョー:
 信者の集まりでレーザー光線などを使ったけばけばしい舞台で説法している場面がテレビで映し出され、奇異に感じたことを覚えております。わたしが宗教という言葉から連想する「心の静謐」とはほど遠い印象を受けていました。

 同時期、1980年代後半に勢力をのばしつつあった新興宗教であるオウム真理教と対比して論じられることも多かったようです。両者に共通していたのは、高学歴で知的と目される人物が相当数参加していたことでした。

いかりや:
レーザー光線を使うところが、「科学」なんでしょうか。オウムのときも、電磁波を使っていました。オウムの場合は、サリンを作る化学工場まで建設していました。「科学」という名を借りて、信者を集めているところが現代的と言えるのでしょうか。

Drジョー:
 オウム真理教の教祖である麻原彰晃(霊能者を自称していた点は大川隆法氏と同様)は1990年の総選挙において、自らが党首として「真理党」を結成し、25名の候補者を擁立したものの全員落選しました。
 その後、オウム真理教がその教義を実践するべく極端な反社会的活動に走ったことは記憶に新しいところです。

 教義の異なる幸福の科学と「オウム真理教」を同列に論じようとしている訳ではありません。以下、一般論として・・・

大多数の宗教団体にとって教義を広めることが自己目的化してしまうことは自然の成り行きのようです。時として、それが普通人から見て奇異とも写る突出した活動に繋がった歴史的事実(カルトと称される宗教団体など)があることを思い起こし、わたしの懸念に繋がった次第です。

 なお、宗教団体に所属して心の平安を得ているやに見受けられる人も多くいらっしゃいます。それらの人のことをあげつらうつもりは毛頭ございません。

いかりや:
うつ病になる人が増えています。自殺者も今年6月末で1万4千人を超え、過去最高だった平成15年(34427人)よりもハイペースだそうです。人々の心のスキを突くのが、詐欺師や詐話師です。気をつけましょう。

 明日は、自民、財務省、日銀たちのつくり出した国の借金、無間地獄についてです。無論、いかりやの詐話ではありません、鬼気迫る恐ろしい話です(笑)。


選挙雑感、小沢氏の影武者たちの力

2009-09-05 18:43:16 | 日記

kenkensyaさん:
 昨日、小沢一郎氏が、小沢軍団の秘書十数名を集めて、慰労会を開いたというニュースを見た。この少数部隊は、おそらく寝る間もないほど身を粉にして働いてきたと思う。

この人数を仮に16名としよう。小沢一郎氏は田中角栄氏に仕込まれて、人間が正当な報酬なくしては懸命に働かぬことを、熟知しているはずだから、この秘書たちに年間1,000万円は支払っているのではないかと推測する。すると16×1,000万円であるから1億6,000万円、更にこの秘書たちの交通費などの経費は全部、小沢事務所持ちだったと聞くから合わせて年間2億円はかかる。この軍団を選挙という戦争に向かって「兵を練る」期間も必要だから、4年として最低でも2×4=8億円は、かかっているはず。

「西松建設事件」が騒がしかったころ、「週刊文春」の対談で、櫻井よし子氏の「小沢一郎は、10億円もの蓄財を行っている」との誹謗発言、どれほどピントがずれていたかよく考えてもらいたい。こういう小学生並みの道徳感をふりかざして人を貶めることは、なんとも腹立たしい。

いかりや:
政治と金について、政治家に清廉潔白を求めても意味が無いと思う。
「国民のためにどんな政治をやってくれたか」で評価するべきだと思う。

例えば小泉純一郎氏が清廉潔白だったかどうかは知りません。仮に彼が金にはきれいであったとしても、憲法違反のイラク自衛隊派遣やブッシュのイラク戦争の背後で、米国債を数十兆円も購入するなどに使った金は、桁外れに大きい。郵政民営化にしても、今後郵貯、かんぽの金の行方に注意が必要です。日本のマスコミは最悪、政治家の「政治と金」について異様に敏感に反応するけれど、小泉氏の違法な政治には「黙して語らず」。

 このように、その時の政権が採った政策による莫大な金の無駄遣いこそ、国民は目を向けるべきだと思う。そんな金を、医療や福祉や介護にまわし、派遣社員を減らしたり、労働者の賃金アップのために使えば、金は実体経済に循環し、日本経済も今日ほどひどくならなかったずです。そうすれば当然、今回の自民の大敗もなかったはずです。

 政治と金の問題は、「金の入りと出」がきちんと辻褄が合って、透明性が確保されていればいいんじゃないですか。インターネットの時代ですから、政治資金収支報告書が常にオープンになればいい。
櫻井よしこのいう、「小沢氏が10億円もの蓄財」などと薄汚い邪推する暇があれば、彼の政策について検証し批判すればいい(証拠ある不正蓄財ならば、くだくだ言わず訴訟起こせばいい)。彼女は、いわゆる親米保守でしょう? オバマが大統領選挙機関中に600億円の金を集めたということは知らないのだろうか。600億円がすべて浄財なんて信じられない。

 小沢氏が、民主圧勝の選挙結果を出すには、小沢氏一人でできるわけがない。影武者たちの献身的な努力の結果だと思います。彼らだって生活者ですから、ただ働きというわけにいかない。小沢さんクラスになれば秘書は、16人かどうか知りませんが、10人以上はいるでしょう。秘書給与から事務所経費からすれば、半端な金では済まないはずです。

 有権者は「政治と金」について、あらぬ疑いの目でみるより、「どういう政治をやって欲しいか」を要求し、また「どんな政治をやったか」を重視すべきだと思う。


北朝鮮とアメリカが裏で繋がっている?北朝鮮とアメリカの事情

2009-09-04 17:34:36 | 日記

kenkensyaさん:

選挙期間中、東京10区で小池百合子氏が、幸福実現党の泉聡彦氏と組んで「北朝鮮拉致被害者」の奪回を叫んだという腹立たしいニュースをヤフーでみた。

私が、北朝鮮とアメリカは裏で繋がっているな、と感じ始めたのは2003年である。アメリカにとって北朝鮮は、時に日本を恫喝するうえで、また経済的に骨の髄まで日本をしゃぶるうえで、非常に重宝な存在なのである。

あくまで推測であるが、アメリカ側は「横田めぐみ」さんを帰国させてしまえば「拉致被害者奪還運動」ないしは「北朝鮮仮想的国論+安保必要論」が急速に収束に向かうことを知悉している。

したがって、私は蓮池薫氏たちの帰国交渉に、小泉純一郎が出向いた際、「横田めぐみ」さんは絶対に戻ってこないと思っていた。こうしておけば横田めぐみさんのご両親が健在なうちは、いつでも北朝鮮ネタを行使できるからだ。
アメリカの完全な傀儡である小泉や安倍(さらには小池百合子)を人間だと思ってはいけない。
非難轟々となりそうな話を書いてご迷惑をおかけしそうなので、予め「いかりや爆」さんにお詫びしておきたい。

いかりや:
kenkensyaさん、お詫びなんて全然必要ありませんよ。

幸福実現党について、
 母体は「幸福の科学」とかいう宗教団体なんでしょ?何故、小池百合子氏と幸福の科学が結びつくのですか。票のためなら、節操無く誰でもいいってこと?

 幸福実現党は衆議院議員選挙に337人(小選挙区288人、比例代表区49人)の候補を擁立したけれど、全員討ち死にした。供託金もすべて没収?となれば、288x300万円+49x600万円、合計11億5800万円となりますが、金があるんですね?選挙はよく「ドブ板選挙」とか言われるけれど、これでは、ドブに金を捨てるようなものとちゃいますか、「ドブ金選挙」 ってこと?

 北朝鮮とアメリカは裏でつながっている?これは大変やっかいな問題ですね。

 アメリカはイラク攻撃開始の理由を、実際にはありもしなかった「大量破壊兵器の存在とテロとの関係」を大義名分としました。が、北朝鮮の「核保有疑惑」のほうが、はるかに信憑性が高かった(アメリカは偵察衛星やCIAその他の世界一の諜報機関を保有する国、その程度のことがわからないはずが無い)。そして北朝鮮の「核保有」は現実のものになりました(北朝の核実験は疑惑はあるものの)。

 アメリカは、何にもなかったイラクを攻撃して10万人以上のイラク国民を殺害し、自国の兵士4千人以上を犠牲にした。しかし「核」を保有し人民を餓死させている北朝鮮は温存した。

 アメリカのやることは支離滅裂、「わきゃわからん」、裏で北とつながっているの? 米朝は表でケンカしているふりして裏で密かにいちゃつきあっているのかなあ?
 アメリカにとって北朝鮮の「危険な存在」が必要なのかもしれませんここのところがポイントです。米ソの冷戦状態が終わり、東アジアが平和になれば一番困るのはどこの国ですか。日本国内では、「いくらなんでも米軍の日本駐留はもう必要ない」との世論が起きるのは必定です。米軍の日本駐留の意味がなくなる、それが一番困るのはアメリカでしょ? 

 日本駐留米軍は135箇所、約5万人、戦後64年が経過、「もういい加減にせんかい」と言いたい。が、それでも「思いやり予算、毎年2000億円以上を献上」、まるで無理やり?レイプ(原爆の投下、東京空襲など)されて、居座った強姦魔に、「お願い、お金あげるから、もっといてちょうだい」と言っているようなもの。だから、僕は日本人、特に自民政治家はマゾヒストって言うんです。
「思いやり予算」って、笑っちゃいますねえ。まるで「暴力団撲滅」を訴えながら、「みかじめ料」を払っているようなものとちゃいますか。
 小泉ー竹中は最悪、マゾよりももっと悪質かも・・・、こちらはサド? 佐渡島のさどじゃありません、サディストです。 国民の生血を啜って国民を貧民化して、それを宗主国に捧げるんだから。日本人は戦後、モラルを失い、プライドも失ってしまった。

Drジョー:

 米国政府筋は、「従来の日米関係が維持されることに期待している」、「海上給油活動は継続するのが日本のためでもある」などと相変わらず手前勝手な発言をしとるようです。

 自分たちの考え方を押し付ける高飛車な姿勢はオバマ政権になっても変わっていないことは明白、鳩ぽっぽさんにはマニフェストにあるとおり、見せかけだけでない新たな日米関係を築くためにオバマさんと互角に話し合って欲しいもんだす(予定では9月末?)

米国に尻尾をふって甘い汁を吸わせ続けた小泉ポチさん以降の自公政権が残した悪弊を取り除くのは難儀やと思いますけど、頑張ってもらわんとしょうがおまへん。

 わてらが政権交代を望んだ大きな要素の一つですから、(例え少しずつでも)関係が改善されていくことに期待しとうおます。


選挙結果、私的感想

2009-09-03 15:44:50 | 日記

おごれる者 久からず
 唯春の夜の夢のごとし
  たけき人も遂には ほろびぬ
   ひとえに 風の前の 塵におなじ

小泉チルドレン83名のうち、残ったのはわずか10名、それだけ郵政民営化選挙に対する厳しい評価つーことです。
 
選挙結果よかったことは、城内氏圧勝し、さつき女史が消えたこと。

ほこり高きさつきさん、支援者の前で土下座までしてみせたけれど、国会から退場して、ホコリっぽい町の中へ消えた? 「ほこれるもの久からず」ってこと? 城内さんみたく、雌伏4年間を辻立ちするほどの「誇り」と粘りはないのとちゃいますか?

残念だったのは、横須賀のお兄ちゃんの当選です。
横須賀は基地の町、基地が生活を支えているので、なかなかこいずみ離れは難しいのかなあ。

東京12区、兵庫7区、大阪16区から、そうかせんべい3羽ガラスがいなくなりました。

東京10区は、百合子おばさんは、比例で当選つーのが気に食わない。でも、彼女のわたりどり作戦は、もう通用しないだろう。

民主が政権とりました。日本経済建て直しが喫緊の課題、どういう舵取りをするのかがみもの。誤れば、来年の参院選に痛いしっぺ返しをうける。

>新政権が発足して落ち着いたら、さてお手並み拝見つーところですね。
>必要になったら、またイチャモンつけんとならしまへん

 はい、これからは、民主に向けてイチャモン係りだす。
 
 負けた自民党、総裁選の日程を9月18日告示、28日投開票とすることを決めた。

首班指名で、「麻生」と書くのか、どうするのか、自民党内でもめているとか。

ごまかしの郵政民営化詐欺選挙で獲得した議席で4年間、国民無視のやりたい放題をした天罰だなす。

落選したやつらは、人材派遣会社大手のパソナに行けばいい。自民議員を今回大量失業させた張本人が会長に就任している。面倒をみてくれるんとちゃいますか。
でも、時給800~1000円でーす。

それが嫌だったら、ハローワークへ行ってちょうだい。でも、ハローワークでは、有効求人倍率は0.4~ ですから、職はなかなかみつかりません。

最悪の場合は、ホームレス体験もいいんじゃないですか。

 きょうも 嫌味亭2号店 いかりや


自公を敗北に導いたのは誰か?その2、自民は内部から崩壊している

2009-09-02 19:08:10 | 日記

 今回の選挙結果は、単に民主への「風」が吹いただけではありません。一過性のものならば、これほどの大きな地殻変動は起きなかったはず、自公は敗れたというより、壊れるべくして壊れたのです。

 今回は、自民の劣化現象についてとりあげます。
 劣化現象の象徴的存在として、与謝野馨氏の場合を例としてとりあげます。与謝野氏は、自民党随一の経済通として知られているからです。

 与謝野氏は06年4月民放の報道番組に出演して「いざなぎ景気」と同等の水準にあるとの発言し、その後も「いざなぎ景気を超える」や「戦後最長の景気拡大」などと、およそ庶民の生活実感とかけはなれた戯言を繰り返していました。

与謝野氏が「いざなぎ超」などと発言していた頃、次のような現象が起きています。
① 日本チェンストアー協会が2007年1月に発表した資料によれば、06年の全国のチェンストアーの売上高は14兆224億円で、10年連続の前年割れとなったと発表しています。

② 内閣府発表の名目GDPをみると、最近3年では、06年507.4兆円、07年515.8兆円、08年507.5兆円であり、以前にも述べましたが、これは10年前の水準と殆んど同じレベルです。

③ この間の諸外国の名目GDPをみると、1995年から2007年の主要先進国の名目GDP(ドル表示)はアメリカ:1.87倍、カナダ:2.41倍、オーストラリア:2.45倍、フランス:1.63倍、ドイツ:1.32倍、オランダ:1.85倍、イギリス:2.43倍となっております。
 諸外国は約2倍になっているにも拘らず、日本は07年は95年に比べ0.835倍つまりマイナス16.5%です。この間のGDPが主要先進国並みならば、日本の名目GDPは、1000兆円になってもおかしくないのです

④ この間に国の借金は500兆円以上も増やしています。

⑤ 厚生労働省発表の資料によれば、世帯当たりの年間収入はピーク時のH6年(94年)664.2万円に比べH19年(07年)は▲108万円減少して556.2万円です。
 高額所得者の年収ならいざ知らず、中低所得者の108万円の減少はどれほどの痛みなのか自公政治家にはわかっていない。108万円は全世帯数約4800万世帯にすれば、計約52兆円の巨額に相当します。

⑥ 95年から08年の14年間に米軍への思いやり予算の合計は、約3兆5000億円です。

 このほかにも、不況を映しだす資料はいくらでもあります。この15年間、年々減少する収入に、庶民は将来の不安を抱えながら、切り詰めた生活を強いられてきた。勤勉で我慢強い国民性も、さすがに自民を捨てる気になったのである。ここまでくると民主が、よほどへまをやらない限り、自民への回帰は難しいと思う。

 与謝野氏は一体、どこ向いて経済の舵取りしてきたのだろうか。どこをどう向いても、ここ15年間の日本経済は、異常な低空飛行です。与謝野氏はそれでも尚、財政均衡と消費税アップ論者です。筆者に言わせれば狂っているとしか言いようがない。

 与謝野氏が、生活者実感とこれほどまでに乖離した楽観論者になったのは、多分彼自身、及び自民政治家に共通する極端な怠け癖があると思う。上記の資料は、一般に広く公開されている資料ばかりです。彼自身でなくても、秘書に調べさせればすぐわかるものばかりです。経済通と言われる与謝野氏がこのレベルだから、他の自民党政治家は推して知るべしでしょう。自民政治家は怠け者の集団です、既に内部から腐っているのです。

 では、何故与謝野氏が、これほどまでに庶民と乖離した見解の持ち主になったのか。それは、やはり官僚の言いなり、官僚任せだったからではないかと思われる、自分の頭で考えていないからだと思う。
 実は、上記②のGDPにはもう一つの、実質GDPというものが存在します。20年くらい前までは、実質GDPは表向きには殆ど使われなかった(何故か、このデフレ不況に入ってから、実質GDPを主に使うようになった)。
 
 実質GDPは、06年547.7兆円、 07年560.5兆円、 08年556.5兆円です。名目GDPよりも約50兆円も大きくなっています。ちなみに97年の実質GDPは500兆円(名目515兆円の方が逆に大)です。実質GDPは、名目GDPをGDPデフレーターを使って膨らませているのです与謝野氏は、官僚からこの膨らませた数字だけを教えてもらって、「いざなぎ景気」と言っていたものと思われる。

補足: ネガティブキャンペーンが効かなかった理由 (JAXVN)

 選挙後半の自民党の民主党に対するネガティブキャンペーンはすさまじい物でしたが、結局効果はほとんど無かったようです。
 それはとりもなおさず、今回の選挙が自公与党対野党というより自公与党の自爆だったことを示しているのではないでしょうか。それほどまでに小泉内閣以降の自公与党の政治は、まさに「暴政」と言える物だったのです。

 国民はどんどん貧乏になり、仕事は無くなり自殺者は増え、とうとう餓死者まで出る事態となってしまいました(そういえば、『生活が苦しくなっているといっても、餓死者が出ているわけではない』と言い放った某経済団体会長もいましたね)。これでなお与党が選挙で勝つ様なら、「日本人は集団自殺を望んでいる」と思われてもしかたがなかったのではないでしょうか。

 あのネガティブキャンペーンは、とうとう最後まで自公与党はなぜこれほどまでの怒りが自分達に向かっているのか分からなかった何よりの証拠ではないでしょうか。いや、今でもまだ分かっていないのでは、と思われる所もたくさんありますね。それは、いまだに竹中平蔵氏を紙面および画面に登場させているマスメディアも同じですが。


 


チルドレン考 (kenkensya) :小沢ガールズ

2009-09-01 12:04:58 | 日記


kenkensyaさん:

同じ「チルドレン」でも「小泉チルドレン」と「小沢チルドレン」は全然違う。
「小泉チルドレン」の方は自民党を除名して相手を丸腰にしておいてからの斬り込み、勝つのが当然である。かたや「小沢チルドレン」は生きのいい強敵に真正面からぶつかって勝ってきているのだ。混同してもらっては困る。

いかりや:
いやー、おそれいりました、kenkensyaさんのおっしゃる通りですね。「相手を丸腰にしておいてからの斬り込む」のが、卑怯な小泉流。

小沢流は、厳重に武装した相手に真正面から戦いを挑むのだから・・・東京12区は創価の牙城、期日前投票をすませた地方からの援軍も来ていたらしい。まさかまさかの崩落でした。

kenkensyaさん:
自民党や公明党関係者、およびその同調者たるマスコミは「太田和美」氏を元「キャバ嬢」などと揶揄しているようでは再浮上の目はないな。鼻をヒクヒク動かしている心裏が透けて見えてしまう。
小沢氏の、直系の弟子として二度の激戦を制した太田和美氏、何者かであるはずで(少なくとも人を惹きつける何かがある)、それが分からないようでは選挙に負けるのは当然。

いかりや:
はい、彼女は千葉7区の補選で、小沢チルドレン第一号として登場。元キャバクラ嬢とか言われていました。この時も、「大丈夫かな?」っと思っていました。しかも、例のホリエモン関連の「偽メール」問題で民主不利な状況のなか、「彗星」のように登場してあっさり?(本当のところは、小沢流のドブ板で苦労しながら)
当選した。今回も、福島2区へ転戦、「ちょっと難しい、無理」ではないかと思っていましたが・・・。

小沢さんは、これはと思う「女候補」をみつけるのがうまい。長崎2区の福田衣里子なんて、こげな少女っぽい女の子が、久間みたく古狸に対して大丈夫かなあと思っていました。ところが、当選インタビューのうけ答えはなかなかどうして、堂々たるものでした。

kenkensyaさん:
われわれは皆、選挙で当選してくる国会議員には、それなりの素質なり魅力なりがあることを知悉していた。だからこそ「小泉郵政選挙」で権力欲以外に何も感じられない「小泉チルドレン」が大量に選挙で選ばれたことに魂消たのである。しかし、あれは日本が日本である限り二度と起こらない奇跡だったのだ。だからこそ物珍しかった。
あのようなキチガイ沙汰に惑わされることが金輪際ないように願う。手遅れか?

いかりや:
「しかし、あれは日本が日本である限り二度と起こらない奇跡だったのだ・・・」、うーん、「歴史は繰り返す」ってこともありますよ。
 郵政民営化選挙のときは、マスコミがひどかった。戦前の大政翼賛会みたいだった、こういうときは危ない兆候ですね。今回選挙でも、小沢秘書逮捕のときは、マスコミは小沢氏が代表辞任するまで、殆ど毎日執拗に、「小沢政治資金問題」を扱っていました。

小沢代表辞任後は、郵政民営化選挙ほど露骨ではありませんでしたが、マスコミはそれとなく自公政権を支援していました(TV朝日はかなり、露骨でしたが)。しかし一般国民は、今回のマスコミ誘導作戦には乗りませんでした・・・学習効果もありますけれど、庶民は生活者の立場から、いまの状況をとにかく変えて欲しいとの切実な願いを民主に託したのとちゃいますか。

蛇足:それにしても、kenkensyaさんは、女性(候補)に詳しいですね。
「既に枯れてしまって美しい女性を見ても、さっぱりときめかないのが悲しい(溜息~)」なーんちゃって言ってたじゃないですか。

ところが、「真鍋かをり」さんのことと言い、「小池百合子のしわ」まで観察していらっしゃる。しかも女性候補の話になると、「鼻をヒクヒク」なんて表現が出てきます、ハンパじゃない。文面が俄然生き生きとしています。
先日の、「ISバランス式を基にしてツケカエ論(非積極財政論)」なんて難しいことは言わないで、「女性」の話で「鼻をヒクヒク」させてちょうだい。

 本ブログはなんでもありです、歓迎します。それを極力表にアップしたい。ただし、ブログ主の独断と偏見で、ときには修正します。文句があれば、罵詈雑言でないかぎり、尊重します、よろしく。