いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

鳩山内閣は権力の二重構造?

2009-09-19 17:30:51 | 日記

 鳩山政権は、何はともあれ船出した。発足して数日も経たないのに、批判するのは早すぎる。

 一部新聞では、鳩山政権は、小沢両氏による「二重権力構造」と批判している。その引き合いにだされるのが、短命(約8ヶ月)に終わった93年の細川政権である。連立内閣と言っても当時と今回とでは根本的に異なる。民主が圧倒的多数であり、連立が壊れる状況にはない。

 しかも今回の鳩山内閣には、少数派の社民党、国民新党にも適材適所の役割を担える閣僚を配置している。その他、鈴木宗男氏の衆院外務委員長を自民が反対したのに対し、本会議にかけて彼を外務委員長に押し通した。また辻元清美氏を馬淵氏とともに国交相副大臣に起用している。結構味わい深い内閣と言えないだろうか。

 今回の鳩山内閣を何をもって権力の二重構造というのかよくわからない。権力の二重構造というならば、自公政権こそ二重構造だったではないか。自民は宗教政党に依存しすぎたために、堕落して沈没してしまった。

 それに、なによりも重視すべきは、小沢氏自身の成長と変身ではないだろうか。自民党時代から細川政権を経て分裂と統合を繰り返し、最後は民主に合流した、その間彼は多くのことを学んだに違いない。豪腕だけでは人はついてこない。小沢ガールズと言っても、小泉チルドレンのように、名ばかりの候補ではない。若くても多士済々、苦労人が多いのが特徴ではないだろうか

 私が最も驚いたのは、今回の選挙結果が出る4ヶ月前マケイン氏との会談で、小沢氏は、オバマ米政権のアフガン増派方針に言及、「軍事力で民を治めることはできない。私どもは軍隊派遣には賛成できない」と反対する考えを示した。また「在日米軍駐留は第七艦隊の存在で十分」と発言したことである。彼の考えは至極まっとうであるが、これまでのアメリカべったりの自民政権では考えられなかったことである。彼の考え方は、しっかりと岡田外務大臣にも引き継がれていることを期待する。

 3月はじめ、秘書逮捕によって代表を辞任した、さぞかし残念だっただろう。並みの人ならば、表舞台に立ちたいというのが本音だと思う。来年7月の参院選に向けて、彼はまた裏方に徹する。たとえ権力の二重構造と言われようとなんと言われようとも、裏方に徹することができるところが凄いと思うのは、買いかぶり過ぎているのだろうか。