昨日は、父親が台湾総督府に勤めていた関係で、台湾で生まれ台湾で育ち、終戦の翌年23歳で台湾から引き上げた86歳になる女性から昔の台湾生活の話を聞きました。
台湾は戦後、中国との摩擦を抱えながらもいち早く経済復興を果たしました。一方台湾の南南東に位置するフィリピンは、「スラムの子供たち」に代表されるごとく、いまだにアジアの中の最貧国に甘んじている。
台湾とフィリピン両国の決定的な違いは何か? 私は教育だと思う。台湾は日本統治時代から、日本国内と同じような教育制度を採り、台北帝国大学まで設立された。
一方のフィリピンはスペインの植民地時代、米西戦争後のアメリカの統治、第二次大戦中日本軍の進駐はあったものの、フィリピンの近現代は、実質的にスペイン・アメリカの植民地政策、つまり人民は愚民化され搾取された歴史である。独立後の政治も、例えばマルコス大統領に代表されるように、アメリカの植民地政策を自分も真似して、国民は貧しく愚民化したまま自分の私腹を肥やした。その後の政権もアメリカ的な支配を継続し格差は拡大したまま、大多数の国民の貧しさを解消するに至っていません。
日本も、行き過ぎた市場原理主義(新自由主義)は、あらゆる業種・業界で過当競争をもたらし大量の貧民(例えば、1700万人を超える非正規雇用者)を生み出している。富める者はより富み、貧しいものはより貧しくなり、子供の授業料も納められない子が増えているという。格差拡大は国力を低下させ、国全体を貧乏化させています。
白人がアメリカ大陸に上陸して、西へ西へと向かった西部開拓の歴史は、そのままインディアン迫害の歴史そのものではないですか。もともとはインディアンの大地、彼らが反乱を起こすことが最も恐い。彼らが反乱を起こさせないよう徹底的に少数化と愚民化政策を実施した。いまや、インディアンが二度とアメリカ大陸を支配することはありえない。
終戦後我々は、アメリカの「西部劇」をどれだけ観せられたことか。大部分は勧善懲悪、つまり悪いインディアンを白人のカウボーイがやっつけるという物語です。今や、インディアンはアメリカ大陸の支配者から、絶滅危惧種に追いやられ、保護なしに生きられない存在になっている。アメリカ政府はヒューマニズムをふりかざして、手厚い保護をしているらしいけれど、ヒューマニズムの仮面をかぶった偽装工作だろう。これってまさに、農業を徹底的に弱体化させて、保護行政なしに、存続さえも危ぶまれる日本農業そのままじゃないですか。
ついでに言わしてもらうなら、白豪主義を執っていたオーストラリアでは、原住民アボリジニは大虐殺されて少数民族と化し、アメリカン・インディアンと同じ運命をたどった。オーストラリア政府の手厚い保護をうけても、アボリジニがオーストラリアの主人公になる日は永遠に来ないだろう。
次回は国際競争力と国民の貧乏化現象
中でも殊更、衝撃的だったのは、「山本五十六」に収められていた井上成美海軍兵学校校長(当時)の次のエピソードではないだろうか。以下すべて記憶で書くので間違いがあれば、お許しいただきたい。
昭和18年に入ると陸軍・海軍間での資材の奪い合いが烈しくなってきた。これは人材にも及び、陸軍士官学校が入試科目から英語を外したため英語の苦手な優秀な生徒が、陸軍士官学校に流れるようになり海軍兵学校でも入試から英語を外すことが議論されるに至った。海軍兵学校の教官会議で決をとってみると英語の教師を除いて全員が英語を入試科目としないことに賛成を表する。小田切正徳(政徳?)中佐が「ご覧の通りでございますが、これを以って教官会議の決定としてよろしいでしょうか?」と井上校長に伺いをたてた。・・・
ここまで書いて、続きを書こうと思ったら「いかりや爆」さんに言いたいことを全部書かれてしまっている。どうも最近、ぼやぼやしているうちに人様に落ち(結論)を書かれてしまう場面が続いているような・・・気をつけよう。
この文から急に頭の悪い文章になってるのは、それまでの文が借り物で、この文から自分で考えた文章になってるからですか?