いかりや爆氏の毒独日記

最近の世相、政治経済について「あれっ?と思うこと」を庶民の目線から述べていきたい。

アベの米コンプレックス、日本は先ず対米自立することだ・・・

2013-07-07 18:50:38 | 日記

明け烏:

欧米コンプレックス                 

硬性憲法の規定が憲法条項に盛り込まれている場合に、これを改正して軟性憲法にした国というのはあったのだろうか?

素朴な疑問だが「○○国では50年の間に××回も憲法改正が行われている」という文章がよくマスコミで語られるが、この問題には口をつぐんでいるようである。また「○○国」には欧米の国が入るところが味噌で日本人の根強い白人コンプレックスに付け込んでくる様が何ともいやらしい。

日本人はどんなに如何わしいものでも「国際」「世界」「グローバル」「インターナショナル」を冠されてしまうとコロリと騙されてしまうのである。こういうことのないように教育が行われるべきなのに年端もいかぬ子供に英語を教えようとするのだから度し難い。

現在の我国の閉塞感の90%は小泉・竹中のごり押しした「時価会計制度」の導入とショックドクトリンによって主要企業の株式が底値で買い集められて外国資本となってしまったことによるのではないか。

あの時も「国際会計基準」だ「グローバルスタンダード」だと盛んに言われていたが、終わってみれば「時価会計制度」を導入したのは世界広しといえども我国だけだったということである。何とかは死ぬまで直らないと言われぬようにせねば。

いかりや:

憲法改正について、第2次大戦後、ドイツは50回以上改正している。ドイツの歴史は近隣諸国との摩擦を繰り返してきた・・・・ドイツは東西南北に、デンマーク、オランダ、ベルギー、フランス、イタリア、オーストリア、チェコ、ポーランドなど8カ国と国境を接している。そういう周辺国との摩擦を終わりにするための智恵としてEUが誕生した。極めて論理と整合性を重んじる言語と国柄である。例えば、福島原発事故を契機として、ドイツはいち早く原発ゼロを決定している。

日本は海によって周囲を囲まれ、曖昧言語と空気を重んずる国柄、そういうことが関係しているかもしれない。

さらに、
>日本人の根強い白人コンプレックスに付け込んでくる様が何ともいやらしい。

特に、知識も教養も高い人ほどその傾向が強いように思う。江藤淳が指摘するように、戦後GHQの巧妙な言論弾圧と洗脳によって完全にアメリカに取り込まれた(江藤淳、「閉ざされた言語空間」)。

アメリカに対するコンプレックス(恐れ)が憲法改正について、正面切切って論陣を張って「憲法改正」を主張した政治家、学者やジャーナリストはいない。だから、私は「アメリカからの独立」が先だと思っている。

今話題になっている元CIA職員、スノーデン氏の暴露した情報によれば、アメリカは同盟国や友好国の大使館や国際会議に対してインターネットの盗聴を仕掛けていたが日本大使館も例外ではなかった、これに対して諸外国のように外交上の正式の抗議をするでもなく、菅官房長官がぼそぼそと不満を述べる程度である。

ドイツは福島原発事故で、いち早く脱原発を決定した。原発事故の本家本元の日本は、国民の7割が原発に反対しているにも拘らず、脱原発を言い出せないのは何故か?日本がアメリカに対してもの言えない属国だからだろう。

一都8県の上空を支配する外国軍基地を首都に置かれ、その横田基地は完全に治外法権化されている、空から入出国するアメリカ軍関係者や民間人の数も名前もチェックできないというではないか。こういう属国状況下で、国の根幹とする憲法改正もへっぱったくれないだろう。

>日本人はどんなに如何わしいものでも「国際」「世界」「グローバル」「インターナショナル」を冠されてしまうとコロリと騙されてしまうのである。こういうことのないように教育が行われるべきなのに年端もいかぬ子供に英語を教えようとするのだから度し難い。

>「国際会計基準」だ「グローバルスタンダード」だと盛んに言われていたが、終わってみれば「時価会計制度」

全く同感です。アメリカの言うことなら疑うことを知らない幼児性(苦笑)?おめでたい国民性なのでしょうか?鵜呑みにしてしまう。「グローバル化」がもたらす弊害について語る政治家はいない。

日本独自の会計基準は彼らの金儲けの邪魔だからと言って、規制撤廃して時価会計にさせられた。新自由主義(市場原理主義)は金儲け第一主義だから、国境を超えて市場競争をする。そのためにはコスト削減が命だから、人件費を徹底的に抑える。儲かるのは少数の資本家と経営者だけである。国際競争に敗れた国の産業は疲弊する。



最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
感覚を取り戻す (明け烏)
2013-07-09 12:48:07
先日、夜遅くに若い知り合いと食事に言った。遅かったせいか開いている店がほとんどなく当地の高名なお好み焼き屋である「○○○つや」で軽く飲んで食べることにしたのである。
注文したのは「とんぺい焼き」「牛タン塩焼き」「イカげそ焼き」「特製ミックス焼き」であったが「イカげそ焼き」以外は酷い味であった。理由はただ一つ、肉類をチルドに近い温度で冷蔵庫から出して直ぐに焼くために肉が水っぽくなって味が悪くなっているからだ。
十数年前よりも冷蔵技術が発達して素材の温度が低くなっているを忘れて昔ながらの方法で調理しては不味くなるので当たり前である。
これが当地のお好み焼きだけなら我慢もするが、「焼き鳥」を町の名物とするある地方の焼き鳥屋、東京のステーキ店やまあまあの焼き鳥屋などほぼ全てがそうなのだから困りものである。
室温にするまで表に出しておけとまでは言わないが調理人も客も実際に自分で料理して味を較べた経験がないためだと思われる。
料理を「耳」(有名店だという噂)と「目」(テレビや雑誌の評判)で食べるからこういう馬鹿げた事体が生じるのであって感性が鈍磨しているのである。どうして自分の舌を信じないのか。

これに類する不条理が改められないことが我国の現在の苦境を招来しているものと考える。
返信する
感覚の喪失 (いかりや)
2013-07-10 19:32:39
>感覚を取り戻す
> 冷蔵庫から出して直ぐに焼くために肉が水っぽくなって味が悪くなっているからだ・・・感性が鈍磨しているのである。どうして自分の舌を信じないのか。

いまどきの政治についても、同様なことが言えるのではなかろうか。

政治家や官僚たちが胡散臭い味付けをして、差し出された料理を吟味して味わうことなく額面通りに受けて、鵜呑みにして食べるから本来の味を忘れ、偽ものかどうかの区別がつかないのだ。
返信する

コメントを投稿