安倍首相、15日夕、官邸で記者会見し、TPP交渉参加を表明した。TPP参加の意義?を説明、:安倍首相は「今がラストチャンスだ。この機会を逃すことは、日本が世界のルールづくりから取り残される」というが、昨年12.16選挙に当っては、
””ウソつかない TPP断固反対 ブレない 日本を耕す!!自民党””のはずだった。
アベもノダも、嘘つきってことか? 「君子豹変す」じゃなくて、保守親米派は必ず豹変(ウソ)するってことだろ? しかし、騙される側にも責任がある、庶民もぼやぼやしていられないのである。次の参院選挙にウソつき自民党に勝たせてはならないのである。
孫崎氏は、本日(3/17)のツイッターで、
”TPP/安倍首相の嘘と詭弁:17日読売「首相「TPPに強い交渉力で」…全国幹事長会議。同盟国米国と共にルール作る。」嘘。・・・何が強い交渉力ですか
「騙される側の責任(伊丹万作氏の抜粋)」・・・TPP,原発等、我々国民の側の騙される責任をひしひしと感ずる。この問題については第2次大戦後、伊丹万作氏が指摘し、何人かが引用している。極めて貴重な発言” と言っている。
アベ氏らは、どうしていとも簡単にウソをつくのだろうか、一体誰に忠誠を誓っているのだろうか。国家・国民に対して忠誠を誓っているのではないことだけは確かのようである。
中曽根康弘氏、小渕恵三氏、小泉純一郎氏、菅直人氏、野田佳彦氏、安倍晋三氏に共通する事項は、実はこの6人はいずれも、アーリントン墓地に連れて行かれて献花している。
中曽根時代は屈辱の「プラザ合意」、小渕時代「周辺事態法(日米ガイドライン)」、小泉時代「郵政民営化」、菅、野田は「米国債大量買い」、安倍は日本の極めつけの隷属化をもたらすTPPに参加しようとしている。
日本に帰化したビル・トッテンさんは、日本首相のアーリントン墓地献花について、
彼の著書「日本は略奪国家アメリカを棄てよ」(2007年1月発行、ビジネス社)で、次の通り言っている。
”私はかって、日本の政治家のこうした姿勢を「KOWTO外交」と批判しています。KOWTOは「叩頭」のことで、卑屈にペコペコするという意味だ。
この考えは今も変わらない。少し下品かもしれないが、別の表現を使ってこのアーリントン詣でを、私なりに表現してみよう。
犬がしてはいけないところに糞をすると、飼い主はその糞に犬の頭を押さえ近づけ、臭いをかがせることがある。これは「躾」の一つだ。
糞に鼻を押し付けられた犬は、臭いから、ここで糞をしてはいけないと思う。「ご主人様、ボクが間違えました。これからは気を付けます。だからどうか許してください」といったところだろう。
総理が訪米するたびにアーリントン墓地を訪れるのは、飼い主と犬の関係にみえる。”
トッテンさんは、日本の首相の立場を、アメリカのポチであることを喝破しているのである。筆者は、10年余り前、自分のホームページ(現在は削除されたのか消失している)で、「アメリカは野蛮国」という8回シリーズにして記述した。我々は、覇権国家アメリカの本質を知る必要がある。
ブッシュ元大統領は、911のとき、
9.11をパール・ハーバーに譬えた。その日本の真珠湾攻撃は、当時の米大統領
ルーズベルトの陥穽にはめられて太平洋戦争に追い込まれた。
当時、ドイツとの戦争で、危うく負けそうになっていたイギリスのチャーチル首相はアメリカの助け(参戦)を強く要望したが、第一次大戦後の厭戦気分が漂う米国では、ルーズベルト大統領は「戦争は絶対はしない」という公約で大統領になったので、ヨーロッパの戦争に簡単に参戦するわけにいかなかった。
当時、ドイツ、イタリア、日本は三国同盟国の一員、ドイツの同盟国である日本を戦争におびき出す。「日本はアメリカに対して手を出してくる可能性が高い」とルーズベルトは読んだのである。そして、アメリカの策略に引きずり込まれて、日本は真珠湾攻撃に入って行った。
白人たちの文化には「謀略」とか「策略」は、国益ということを背景にすれば、単なる「陰謀論」としての悪のイメージはない。だからこそ、ブッシュは「911を、パールハーバー」と公然と喩えたのだと思う。