猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

民主党前原代表の的確な韓国批判-今度は発言撤回せぬように

2005-11-12 09:09:46 | 朝鮮半島
 民主党代表の前原氏が、実に的確な韓国盧武鉉政権批判を行なった。曰く「盧武鉉大統領は北朝鮮政策があまりにも柔和的」「日本は韓国を間に置いて中国と対話しない。大統領の言う『北東アジアのバランサー(均衡者)』がどういう意味か分からない」「昨年8月に衆議院外交委員会が、北朝鮮から韓国に亡命した黄・労働党書記を招待したのにもかかわらず来日が実現しなかったのは、韓国が北朝鮮に配慮し過ぎるあまり非常に厳しい条件を提示した。日本側の警備態勢など内政干渉的な要素が含まれていた」と。いずれも、説明を要しないほどに的を射た発言である。ちなみに『北東アジアのバランサー』とは要するに日和見をするということである。韓国は、これらの発言に反発して、23日の前原氏の訪韓に際する韓国大統領との会談を先方が拒否する見込みである。
 しかし、前原氏は発言の撤回が多すぎる。今回のこれだけ的確な指摘を撤回するようなことがあれば、政権を狙う野党第一党の党首としての資質を問われる。わが国の国益を思えば、自民も民主もなく正しい発言が撤回されることのないよう願いたい。


(参照記事)
[前原氏23日訪韓 盧政権批判で暗雲 大統領、会談拒否も]
 民主党の前原誠司代表が今月下旬、党代表就任後の初外遊に予定していた韓国訪問に暗雲が漂っている。前原代表が、対北朝鮮政策をめぐり盧武鉉大統領を「あまりにも柔和的」と批判したことに大統領サイドが反発し、来週にも会談拒否の方針を民主党に伝える可能性が強まっているためだ。小泉純一郎首相の靖国神社参拝で日韓関係がぎくしゃくする中、大統領との会談で独自の野党外交をアピールするねらいがあったが、外交デビューでいきなりつまずく懸念が出ている。
 前原代表は今月二十三日から三日間の予定で訪韓し、最大の目的である盧大統領と会談。国際情勢や日韓関係をテーマに意見交換するほか、大学で講演する日程をほぼ固めていた。
 当初、前原代表の訪韓を歓迎する意向を示していた韓国側だが、急にへそを曲げるきっかけとなったのは、十一月八日付の韓国紙「朝鮮日報」に掲載された同紙とのインタビューの内容、発言だ。
 この中で前原氏は、日米の外交当局の見立てと同様に「盧政権は北朝鮮に柔和的過ぎる」と批判。韓国がアジア地域の平和と安定の主体になるという盧大統領提唱の「北東アジアのバランサー(均衡者)」構想についても、「日本は韓国を間に置いて中国と対話しない。大統領の言う『均衡者』がどういう意味か分からない」と切り捨てた。
 また、衆院外務委員会が昨年八月、北朝鮮から韓国に亡命した黄長●・労働党書記を招待したのにもかかわらず来日が実現しなかったことについて、「韓国が、北朝鮮に配慮し過ぎるあまり非常に厳しい条件を提示した。日本側の警備態勢など内政干渉的な要素が含まれていた」と指摘、当時、日本側で渦巻いていた韓国批判を代弁した。
 前原代表は先月二十八日、来日した韓国の潘基文外交通商相と会談。小泉首相の靖国神社参拝について「韓国は極めて大人の対応をしている」と述べ、訪韓の際の大統領との会談が実現するよう要請していた。大統領サイドも、民主党が新たな国立戦没者追悼施設の建設を目指し、前原代表が小泉首相の靖国神社参拝について「大阪高裁では違憲判決が出ている」と批判していることを、“評価”していた。
●=火へんに華
(産経新聞) - 11月12日3時0分更新


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
民主党は旧社会党イコールではないと (相対的価値Blog(日本人的視点))
2005-11-12 17:35:15
思った次第です。

ただ、今後の代表の活動には当然注目がありますが、お互いを理解するなら、お互いの主張のそれぞれに耳を貸すべきであることは事実なので、民主党代表の発言は、そうした意味からも、主張型?次世代型親中韓路線なのかもしれません。

若い代表がこうした事を的確に主張することも、右左に関係なく、非常に大切なことであると、上の世代に負けないよう撤回しないでもらいたい・・・私も思いました。

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Unknown (猫研究員)
2005-11-12 18:29:54
コメントありがとうございます。

「主張型次世代型親中韓路線」ですか。なかなか的を射たネーミングですね!本来は「親…」って、自分が何も主張しないという意味ではないのに、いつの間にか隣国関係に関してはそういう意味合いに変わってしまってましたからね。この関係に向こうも慣れてしまって、日本が耳に障ることを言うと過剰反応するようになってしまいました。5月ごろにも、外務次官が訪韓した際に「貴国と米国の同盟は危ういのではないか」とオフレコで指摘したのが漏れて大騒ぎになったことがありました。

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う~ん、青いな・・・ (tsubamerailstar)
2005-11-17 23:40:30
>的確な韓国盧武鉉政権



その通りですね! ただ、表現やタイミング、根回しなくポンポン言うところがまだまだこの人青いなという気がします。政党の長としてこんな調子なら立ち往生するでしょう。



安倍官房長官もその辺の手腕が問われるところです。森氏によると「ライトにしか球が打てない」ということのようですから。

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tsubamerailstarさまへ (猫研究員(高峰康修))
2005-11-18 00:21:50
確かに、確かに。

でも、前原氏は一生青いまんまだと思います(笑)なんかこう、青いオーラを出しているというか…。

森さんは相変わらず面白いこと言いますなあ。安倍官房長官は、経験を積んでますます成長していかれると思いますが。
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