小泉純一郎首相が、今朝、靖国神社を参拝した。5年前の自民党総裁選時の公約を最後に実行した形である。公約の実行は強く支持したい。小泉総理は、郵政民営化の公約実現のため、参議院で否決されたために衆議院を解散するという、憲法の制度趣旨に抵触しかねないアクロバティックなことすらやってのけた人物である。終戦の日の靖国参拝の公約を実行したのは当然過ぎることである。小泉総理が「15日を避けても(中韓両国などの)批判、反発は変わらない。いつ行っても同じだ。ならばきょうが適切な日だ」と述べているのもその通りだと思う。一つだけ注文をすれば、二礼二拍手一礼の正式な作法にのっとって参拝していただければなおよかった。
小泉総理が8月15日に靖国参拝を果たすことができたのは、総裁選で公約で掲げていたことが大きいのは間違いないが、本来であれば公約に掲げる筋合いのことではない。したがって、自民党総裁選の争点にはすべきではないし、マスコミの「争点化は必至」という必至の煽りにもかかわらず争点化しないと思われる。中曽根元総理が「総裁選の際にこういう問題を公約すべきではない」と述べているのは、一般論としては、あながち見当はずれな指摘ではない。安倍さんはこのまま静観するべきであろう。対立候補の批判に乗って靖国が争点化するようなことがあれば、それこそ中韓の思う壺だからである。
新しい総理総裁には、8月15日にこだわらずに例大祭に粛々と参拝していただきたいと思う。確かに8月15日は節目の日ではあるが、靖国は殉職自衛官も合祀されている場所であり、それならば自衛隊の最高司令官として、勅使が下向される格式の高い日である例大祭を選ぶのが適切である。
(参考記事1)
[小泉首相が靖国参拝=終戦記念日は初、公約に固執-昇殿、献花料は私費3万円]
小泉純一郎首相は15日朝、東京・九段北の靖国神社を参拝した。終戦記念日の参拝は2001年の就任後初めてで、9月の退任を控えて5年前の自民党総裁選時の公約を最後に実行した。現職首相の15日参拝は、1985年の中曽根康弘氏以来21年ぶり。参拝中止を求めていた中国や韓国は強く反発している。また、靖国問題が今回の総裁選の主要な争点になるのは不可避とみられる。
首相は首相官邸で「8月15日参拝」に踏み切った理由について「15日を避けても(中韓両国などの)批判、反発は変わらない。いつ行っても同じだ。ならばきょうが適切な日だ」と記者団に語った。一方、中国は「(日本による)侵略戦争の被害国の人民感情を傷つけた」などと非難。野党や与党の一部からも批判の声が上がった。
首相は同日、モーニング姿で午前7時40分に靖国神社に公用車で到着。到着殿から拝殿を通って同47分、本殿に昇り一礼して参拝した。「二礼二拍手一礼」の神道形式は取らなかった。参拝に先立ち、「内閣総理大臣 小泉純一郎」と記帳するとともに、献花料3万円を私費で納めた。
(時事通信) - 8月15日11時1分更新
(参考記事2)
<首相靖国参拝>「公約にすべきでない」中曽根氏が批判
85年の終戦記念日に公式参拝した中曽根康弘元首相は15日午前、記者団に「総裁選の際にこういう問題を公約すべきではない。総理・総裁という立場に私的参拝はない」と語り、「8・15参拝」を公約にした小泉純一郎首相の姿勢を厳しく批判した。また、中曽根氏は「新首相はこういう問題を公約すべきでない」と述べた。
(毎日新聞) - 8月15日12時53分更新
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小泉総理が8月15日に靖国参拝を果たすことができたのは、総裁選で公約で掲げていたことが大きいのは間違いないが、本来であれば公約に掲げる筋合いのことではない。したがって、自民党総裁選の争点にはすべきではないし、マスコミの「争点化は必至」という必至の煽りにもかかわらず争点化しないと思われる。中曽根元総理が「総裁選の際にこういう問題を公約すべきではない」と述べているのは、一般論としては、あながち見当はずれな指摘ではない。安倍さんはこのまま静観するべきであろう。対立候補の批判に乗って靖国が争点化するようなことがあれば、それこそ中韓の思う壺だからである。
新しい総理総裁には、8月15日にこだわらずに例大祭に粛々と参拝していただきたいと思う。確かに8月15日は節目の日ではあるが、靖国は殉職自衛官も合祀されている場所であり、それならば自衛隊の最高司令官として、勅使が下向される格式の高い日である例大祭を選ぶのが適切である。
(参考記事1)
[小泉首相が靖国参拝=終戦記念日は初、公約に固執-昇殿、献花料は私費3万円]
小泉純一郎首相は15日朝、東京・九段北の靖国神社を参拝した。終戦記念日の参拝は2001年の就任後初めてで、9月の退任を控えて5年前の自民党総裁選時の公約を最後に実行した。現職首相の15日参拝は、1985年の中曽根康弘氏以来21年ぶり。参拝中止を求めていた中国や韓国は強く反発している。また、靖国問題が今回の総裁選の主要な争点になるのは不可避とみられる。
首相は首相官邸で「8月15日参拝」に踏み切った理由について「15日を避けても(中韓両国などの)批判、反発は変わらない。いつ行っても同じだ。ならばきょうが適切な日だ」と記者団に語った。一方、中国は「(日本による)侵略戦争の被害国の人民感情を傷つけた」などと非難。野党や与党の一部からも批判の声が上がった。
首相は同日、モーニング姿で午前7時40分に靖国神社に公用車で到着。到着殿から拝殿を通って同47分、本殿に昇り一礼して参拝した。「二礼二拍手一礼」の神道形式は取らなかった。参拝に先立ち、「内閣総理大臣 小泉純一郎」と記帳するとともに、献花料3万円を私費で納めた。
(時事通信) - 8月15日11時1分更新
(参考記事2)
<首相靖国参拝>「公約にすべきでない」中曽根氏が批判
85年の終戦記念日に公式参拝した中曽根康弘元首相は15日午前、記者団に「総裁選の際にこういう問題を公約すべきではない。総理・総裁という立場に私的参拝はない」と語り、「8・15参拝」を公約にした小泉純一郎首相の姿勢を厳しく批判した。また、中曽根氏は「新首相はこういう問題を公約すべきでない」と述べた。
(毎日新聞) - 8月15日12時53分更新
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反日勢力とかマスゴミとか、いろんなことを知ったせいで気が付くようになっただけなんでしょうか。
小泉さんの一礼は何だったんでしょう。気になっています。
宮司さんに対する反感だったりして・・・。
夕べはNHKの『日本のこれから』を見ました。
国内問題なのに何でこんなに外国人がいるんだとか、こんなところにに来る欧米の人って中国のプロパガンダまともに信じちゃってるのよねとか思いつつ、携帯でアンケートに参加してました。でも一人のアメリカ人の男性が反日組が意見するときに馬鹿にしたような笑みを浮かべているのを見て、ちょっとビックリ。嬉しかったですw
少しずつでもわかってもらいたいですよね。
現行憲法のもとでは、神道という特定の宗教にのっとっている訳ではないという言い訳を用意しておく必要があるように思います。
私としては、首相がきちんと参拝できないということを問題視して、ここから憲法改正へとつなげていくことが大切じゃないかなと思っています。首相が正々堂々と公式参拝できるような憲法にするべきです。
今回のエントリーでも、「自衛隊の最高司令官として」というフレーズが師匠にも見られますよね。
・一方、靖国は宗教法人なので、A級分祀などを口にするべきでない。政教分離の原則を尊重せよ。
この二つが、同じ人物の口から出ることが多いように思えます。自己矛盾。
総理は総理で「内閣総理大臣」なんて肩書きを記帳する、もっとひどいのは「公約は生きている」などと言う。
その一方で、「心の問題」と平然と言う。小泉さんは狂ってるとしか思えない。茶番を見ているようです。それに公約では「毎年8月15日参拝」なんだから、すでに公約も守れていないし。
私は総理の靖国参拝は、国内問題なんかでもないし、もちろん中韓の内政干渉を受ける問題でもないと思います。「宗教法人」靖国神社への参拝は「私的行為」であるべきで、ただただ「心の問題」です。二礼二拍手一礼でもいいし、昇殿してもかまわないし、むしろ私的参拝だからこそ警備上の理由からも昇殿すべきだと思うけれども、それはあくまで私的行為として行うこと。
そういう公私をきちんとわけられないなら、ちゃんと国立施設を設けるべきだと思うわけですし、なんで一宗教法人にそういう大事なことを任せておくのかわかんない。
って思っています。
・PJさんへ
騒がしかったのは事実だろうと思いますよ。しかし、その後の世論調査などを見ておりますと、国民の、総理の靖国参拝への期待と賛意からくる「肯定的な騒がしさ(?)」だったように思います。
「小泉さんの一礼」は、青い炎さんが指摘してくださっているように、政教分離に配慮したということでしょう。
・青い炎さんへ
私も全く同感でして、靖国参拝が政教分離に違反するなどという解釈がなされることのないような憲法にしなければならないと考えております。大体、厳密な政教分離というのは不自然な話です。
私の意見は、既に何回か書いたはずなのですが、憲法20条を改正して政教分離の要件を緩和すべきだと考えております。その上で、靖国は神道のまま国が関与した形態にすべきです。追悼という行為はすぐれて宗教的な行為です(宗教の捉え方にもよるでしょうが)。したがって、無宗教の追悼施設には反対です。
「心の問題」に関しては、いみじくも指摘してくださったように、私は、首相の靖国参拝は本来は私的なものであってはならないと考えています。もっとも、現行憲法下ではそういうわけにはいかないのでしょう。
そういうわけですから、現代で国家神道というようなものは、ありえないと思うんですね。私は。
ここらへんは埋まらない溝ですね♪
>追悼という行為はすぐれて宗教的な行為です
ですから、無宗教というのは正しくなく、特定の宗教に依拠しない国立施設。
いずれにしても、小泉さんの「使い分け」は許せないし、先人たちへの想いも伝わってこないし、あんな詭弁(だと思う)に納得しちゃうような人もいるみたいだし、世論調査もどういうわけか、数字が変わる。よくわからん(ーー;)笑
ネット上のニュースで気になるのは、この靖国参拝に関する中韓以外の海外での反応を
何気に日本へ批判的な解釈をして書いてしまうのを見受けることですね・・・
特にASEANでの反応なんてのは最たるモンでして・・・(僕のブログでも書いてますが、ご参考迄に)
Inside watch ASEAN Politics:首相の靖国参拝
(http://aseanlethualook.spaces.live.com/blog/cns!121141892351AD6C!1077.entry)
日本では余りASEANのことに関心はないでしょうけど、ASEAN側からすると日本のことには常に注意を払ってますから官僚クラスになるとメディア受けするコメントってのは幾らでも出来る訳でして・・
シッガポール、マレーシア、インドネシアの3カ国はASEAN域内での陣取り合戦や対中南海での思惑等から
最も日本の注意を引きたい事情を抱えている訳なんです。
そうした事情を端折って戦中の事情を日本人に想像させるような記事を報道されてしまうと
実は肝心のASEANにとっても良い結果を与えるとは思えない。
日本の人達には現在のASEANの正確な成り立ちを知って頂きたいものだと思うんですけどね・・・
>シッガポール、マレーシア、インドネシアの3カ国はASEAN域内での陣取り合戦や対中南海での思惑等から
最も日本の注意を引きたい事情を抱えている訳なんです。
>
それは違うと思う。
単に日本の「左派系」メディアの捏造だと思う。
アセアンで靖国など日本批判が出るわけがない。そもそも靖国には興味がないし、対中警戒感が強くて日本にはもっとかんばってほしいと思っているのが世論でも大多数だから。
日本の「左派系」メディアのいかんところは、自分たちの願望を相手にも託して、相手が書いてもいないことを勝手に歪曲して捏造すること。
朝日の16日付け2面に「東南アジアでも批判」という見出しで東南アジアの反応が載っていたが、華人が多いシンガポール政府が「遺憾」といっているだけで批判しているわけではないことは明らかだし、マレーシアの反日華人団体300人がデモをしたなどというどうでもいいことを書いているだけ。
インドネシア政府にいたってはどうみても「批判」ではなくて「応援」だったしw。
私自身や靖国に否定的な立場だが、だからといって「東南アジアも非難している」などと事実無根の捏造をすることには反対。靖国はあくまでも日本人の問題。他国を「批判」に動員したり、まして捏造するべきではない。批判するなら、あくまでも戦後の日本や平和憲法に即して批判すればいいだけ。
したがって、「日本がかつて侵略した」などといった過去にこだわることはほぼ皆無で、逆にこだわる中国などを見ると「嫌らしいやつら」と感じるもの。
日本の「左派」は、歴史というものはこだわるべきだという北方的な発想を持っているので、東南アジアにも歴史認識とやらを期待するだけ。
ところが、東南アジアにとってはそんなことはどうでもいい問題だし、そんなことをあげつらう人間のほうが嫌われる。
でも、だからといって日本の右派も喜ぶのは早い。
なぜなら、彼らは歴史を認識したうえで、「日本が好き」といっているわけではないからである。
彼らが靖国を見るときの基準は「英霊」なんてのは関係なくて、「綺麗なところダネ」という程度の軽い認識でしかない。
それはおよそ日本の右派が期待する「英霊を祀り、国家の価値を称揚する」という発想とは似ても似つかない発想。
結局日本の右派も左派も「国家」とか「歴史」という土俵にこだわっているだけで、それは普遍的でもなんでもないということ。東南アジア人の思考の基本はあくまでも「現実」と「家族」。そこには国家や歴史など容喙する余地はないのだ。