猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

温暖化でホッキョクグマ絶滅のおそれ

2005-10-02 15:57:49 | 環境・防災・エネルギー
 NASAの観測によると、北極海の氷の面積が観測史上最小にまで縮小した。原因は地球温暖化と推測される。地球温暖化により気温が上昇すると、次のようなフィードバック効果でますます気温が上昇すると推測されている。すなわち、気温の上昇→氷の融解→太陽光の反射減→極域の海洋が受け取る熱量増大→気温の上昇。この悪循環が発動しつつあるのではないかということである。
 この結果、北極海のホッキョクグマが絶滅するおそれがあるらしい。といって、ホッキョクグマの絶滅危惧が温暖化防止を促進する材料になろうはずもなく、ロシアなどは、温暖化によりツンドラ地帯が緑化することで農業生産が上がると期待しているに違いない。一番効果がありそうなのが、中国において砂漠化が進むおそれありという研究結果がどんどん出てくることである。13億もの人口を抱えて、砂漠化が進み農業生産が激減するとなれば、必死になる可能性が高い。あるいは、温暖化防止策など講じずに、緑化するであろうツンドラ地帯を抱えたロシアに依存する可能性もあるが…。それはそれで、中露の力のバランスに影響を与えそうであり、地政学的に興味深いものがある。



[北極海の氷、観測史上最小 温暖化で悪循環に突入か]
 人工衛星の観測データを基に作成した1979年(上)と2005年(下)の夏場の北極海の氷の分布。05年はシベリア沖などでかなり縮小が進んでいるのが分かる(NASA提供・共同)
 
 【ワシントン28日共同】夏場に北極海を覆う氷の面積がこの9月、人工衛星による観測が始まった1978年以来最小を記録したことが、28日分かった。米雪氷データセンターや米航空宇宙局(NASA)などの共同グループが発表した。
 氷が減って海が太陽熱を多く吸収することで、氷の縮小に一層拍車をかける悪循環に突入した恐れが大きいという。グループは「この勢いで氷の縮小が進めば、夏場の氷の消失は21世紀末よりかなり早い時期に起こる」と警告し、地球温暖化も一因との見方を強めている。
 北極海の氷は9月に最小となり、冬に拡大するサイクルを繰り返す。最小を記録したのは今月21日で、氷の面積は532万平方キロ。これは78-2000年の夏場の平均より約20%(約130万平方キロ)小さく、日本列島ほぼ3個分が消失した計算だ。
(共同通信) - 9月29日10時43分更新


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