猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

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CO2削減関連二題―CO2地中処分本格推進、バイオエタノール燃料普及実験

2006-06-23 00:09:37 | 環境・防災・エネルギー
 政府による二酸化炭素削減の取り組みに関して二つご紹介する。一つは、二酸化炭素(CO2)を地中に閉じ込める技術(CCS)を用いた施設の整備を推進する方針。もうひとつは、バイオエタノール燃料の普及に向け、原料となるサトウキビ産地の沖縄県宮古島で2008年度から、自動車用ガソリンに混ぜて利用する大規模な実証事業に乗り出すというものである。
 CCS(CO2Capture & Storage)は、工場や発電所から排出される二酸化炭素を地中に閉じ込める技術で、これと石炭火力発電所を組み合わせることで、二酸化炭素の排出削減とコスト低減が図れる。しかも、エネルギー資源の原油依存度を低め、エネルギー資源確保に関する脆弱性を少しでも緩和することができる。経済産業省の発表によれば、2020年代に現在の国内排出量の約6分の1に当たる年間2億トンの排出削減をCCSで達成することを目指すとのことである。これは、かなり莫大な量である。
 バイオエタノールは、サトウキビやトウモロコシをアルコール発酵させて製造する。そのため、サトウキビの産地である宮古島が実験の場所として選ばれた。バイオエタノールは、植物由来なので、光合成による二酸化炭素と酸素の循環を考えれば二酸化炭素を排出しても差し引きゼロということになる。したがって、ガソリンと混ぜる分だけガソリン使用量を減らすことができ、その分の二酸化炭素排出を抑制できるという仕掛けである。バイオエタノールは、石油代替エネルギーとして米国やサトウキビの大産地のブラジルなどでは既に普及している。
 環境原理主義のようなものには大反対だが、世界の潮流を一歩先んじることは我が国の産業にとってもプラスである。日本も、CO2の地中閉じ込め技術やバイオエタノールに関する技術の先進国となるべきである。米国などは、京都議定書を脱退したことで何も取り組んでいないかのように思われがちだが、今回紹介した技術の開発には非常に熱心である。環境保護意識の高まりをチャンスとして実質的な産業の振興にも役立てる姿勢は、大いに見習うべきである。



(参考記事1)
[CO2地中処分、本格推進へ 2億トンの削減を目指す]
 経済産業省は19日、工場や発電所から出る二酸化炭素(CO2)を地中に閉じ込める技術(CCS)を用いた施設の整備を国内外で本格的に推進する方針を明らかにした。2020年代に現在の国内排出量の約6分の1に当たる年間2億トンの排出削減をCCSで達成することを目指す。
 同省がCCS実用化に向けた削減数値目標を定めるのは初めて。地球温暖化の原因となるCO2削減策の柱の一つになるよう今後、政府主導で設備建設や研究、法整備などを進める。
 これまで日本は適地が少なく、土地取得費も高いためCCSの実用化は難しいとされてきた。しかし、最近の調査で、閉じ込め可能な地層は全国に約1500億トン分あると見込めることが判明。石炭火力発電所とCCSを組み合わせるなどの技術開発でコストダウンできる可能性があることが分かってきた。
(共同通信) - 6月19日9時5分更新

(参考記事2)
[バイオエタノール燃料普及、沖縄・宮古島で実験へ]
 政府は、植物由来の新エネルギーとして注目されるバイオエタノール燃料の普及に向け、原料となるサトウキビ産地の沖縄県宮古島で2008年度から、自動車用ガソリンに混ぜて利用する大規模な実証事業に乗り出す。
 バイオエタノール製造施設の整備やガソリンスタンド改修などを進め、島内すべてのガソリンをバイオエタノール混合に切り替え、品質やコストを検証する。
 バイオエタノール燃料を一般車で日常的に使用する試みは初めてで、地球温暖化につながる原油など化石由来の二酸化炭素(CO2)排出を大幅に減らすことを目指す。
 バイオエタノールは、サトウキビやトウモロコシをアルコール発酵させて製造する。ガソリンと混ぜる分だけガソリン使用量を減らせるため、石油代替エネルギーとして米国やサトウキビの大産地のブラジルなどで普及している。
(読売新聞) - 6月20日7時20分更新


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4 コメント

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エタノールとガソリン (PJ)
2006-06-23 17:38:34
混ぜられるなんて知りませんでした。

日本全国の住宅がいろんな自家発電できるようになれば、

もっともっと節約できますね♪

私としては、エアロバイクで自家発電できれば、ダイエットにも身が入るんですけどw
混ぜられるんですよ (猫研究員。=高峰康修)
2006-06-24 00:44:11
>PJさん

ガソリンとエタノールを混ぜたものを燃料にすることができすんですよ。ただし、普通に出回っている車に自分でエタノールを注入したら危険かもしれません。対応してないと思うので。いや、正直車のメカについてはさっぱりですが…(^^;

確かに、エアロバイクで自家発電ってのは流行るかもしれませんね。運動不足の解消に是非使いたいですよ。
アルコール燃料といえば… (Repunit)
2006-06-27 21:44:45
ガイアックスを思い浮かべましたが、いつの間にか消えていました。

アメリカンモータースポーツのインディカーの燃料はエタノールなのですが、たまに給油時に発火して火だるまになる人がいます。恐らくその対策でガソ\リンと混ぜているのではないでしょうか。
Repunitさんへ (猫研究員。=高峰康修)
2006-06-28 07:23:00
なるほど、そういうこともあるのですか。エタノールの揮発性の高さゆえですかね。

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