猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

シュレーダー独首相の資質に疑問

2005-10-13 23:17:37 | EU・欧州各国
 政治家の資質を測る一番大きなポイントの一つは出処進退であろう。それを考えると、ドイツのシュレーダー首相にはかなり辛い点をつけなければなるまい。散々悶着したあげくに、やっと総選挙での敗北を認めたと思ったら、お別れ演説で後任のメルケル氏に「イラク派兵をするな」などと注文をつける始末。民主国家で選挙結果を受けて退陣するリーダーがそんなことを言うものではないと思う。政治家に限らず、人としての品位ある言動というものについて考えさせられた。孔子の言葉を借りれば「不賢を見ては内に自ら省みる」である。
 氏については、在任中もかなりの日和見的な政治姿勢をとっていて、評価する気になれなかった。イラクを巡っても、独仏の強硬な反米姿勢がなければ、あるいはサダムに思い直すきっかけを与えたかもしれないと思う。



[イラクに兵送るな 独首相が”お別れ”演説]
 【ベルリン13日共同】ドイツのシュレーダー首相は12日、ハノーバーでの演説で、次期政権に入閣しないと表明するとともに、米国のイラク攻撃を批判し「イラクにドイツ兵を送るな」と述べた。次期首相就任の見通しとなったメルケル氏に“申し送り”をした形となった。
 シュレーダー氏は伝統的な支持基盤である労働組合の会合を、別れを告げる場所に選んだ。
 冒頭に引退を表明した後、首相は米英の「アングロサクソン型」の経済政策が「欧州大陸では通用しない」と断言。労働者の権利を奪うことなく改革を進めるようメルケル氏に促すと、大きな拍手がわいた。
(共同通信) - 10月13日11時44分更新

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