猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

「親北」論文の教授捜査で指揮権発動―盧武鉉政権の本性

2005-10-14 00:56:50 | 朝鮮半島
 人様の国のことなれど、わが国を取り巻く安全保障環境に関係することなので言及する。まず、韓国と北朝鮮は現在国際法上紛れもなく戦争状態にあり、単に休戦しているに過ぎないことを確認しておきたい。そういう文脈を抜きにしては、「親北」的な論文の発表が許されるか否かが取りざたされるということは、韓国において言論の自由があるのかないのかという問題になってしまう。戦争状態となれば決定的に相手国を利するような意見の表明は利敵行為に他ならない。今回の事案は「朝鮮戦争は北朝鮮による統一戦争だった」「米国が介入しなければ戦争は1カ月以内に終わった」「戦争で生命を奪われた400万人にとって米国は命の恩人ではない」という論文を韓国の学者が発表したことに端を発する。在進行中の戦争の大義名分は敵方にありと述べているわけであるから、明らかに利敵行為である。韓国警察がこれに「国家保安法」を適用しようとしたのは当然のことである。しかるに、これに対して法相は何と指揮権を発動して発表者の拘束をしないよう命じたのである。これが現在の韓国の盧武鉉政権の本性、すなわち隷属的とすらいえる親北・容共政権である。韓国内でも保守派の反発は激しいが、もしもこのまま親北・容共路線が続くようであれば、実質上韓国は北の軍門に下ったと評価してよいと思う。そうなれば、わが国にとっても死活的な意味合いを持つというものである。この点に関しては、10月10日に「対北援助をめぐり米韓の亀裂拡大―南北統一も視野に?」という記事で詳述したので参照していただければ幸いである。


[初の指揮権で韓国揺れる「親北」論文の教授捜査で]
 【ソウル13日共同】韓国で「親北的」な論文を発表した大学教授への国家保安法に基づく捜査をめぐり、千正培法相が12日、検事総長に対し教授を拘束しないよう命ずる指揮権を発動、波紋を広げている。韓国紙によると法相の指揮権発動は史上初で、保守系団体などは反発、韓国政界も賛否が真っ二つだ。
 論文の執筆者は東国大学社会学科の姜禎求教授(60)。朝鮮戦争(1950-53年)を北朝鮮による「統一戦争」だったとし「米国が介入しなければ戦争は1カ月以内に終わった」「戦争で生命を奪われた400万人にとって米国は命の恩人ではない」などとする内容で、ネット新聞を通じて7月に発表された。
 これに猛反発した保守系団体が姜教授を国家保安法違反で告発。捜査に着手した警察は論文に「利敵性がある」として同法違反容疑で拘束すべきだと判断したが、千法相は12日に突如、不拘束で捜査するよう命ずる指揮権を金鍾彬検事総長に発動した。
(共同通信) - 10月13日17時55分更新


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2 コメント

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もうすぐ (星野貫太郎)
2005-10-15 21:13:26
朝鮮半島の南北統一は意外と早い時期になりそうですね、これも地道に努力を重ねた北鮮工作員の努力の賜物だと思います。 そうなれば南鮮の経済力では破綻は見えたも同然、ご愁傷様です。 だがわが国も対岸の火事ではありません、今回の

朝鮮総連系の通販会社の摘発だけではなく、全国にある総連系の組織は、国防上の観点から強制捜査が必要かと思われます。兎に角資金源を断たなければ北鮮に対する制裁は出来ないからです。 軍事的に恫喝してくるようだったら、わが国も核兵器を所持し必要とあらば先制使用もあると言えば良いのです。 根拠があろうと無かろうと一言言えばいいのです。

必要とあらば作ればいい、そうでもしなければ、拉致被害者は

絶対帰って来ません。 其の覚悟を我々国民も政治家も持つ時期に来てるのです。

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悪夢の南北統一 (猫研究員(高峰康修))
2005-10-16 22:32:15
星野貫太郎さん、コメントありがとうございます。

核を保有したままの南北統一が視野に入ってきたことは悪夢以外の何物でもありません。南北同盟とか緩やかな連邦という形でもとられたら、北の核と南の経済力が同時に温存されかねません。

経済制裁は、何といっても対北送金の禁止をやるべきですよね

。せっかく外為法を改正したというのに…。

核については、まずは非核三原則の見直しを示唆してみるのがよいと考えています。東アジア地域で核保有の連鎖が起こることを中国が極度に恐れているので、中国が北朝鮮を説得する動機付けになりえます。星野さんがご指摘の核保有宣言ももちろん同様です。
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