先の訪米・訪中を通じて、民主党の前原代表は、我が国のシーレーン防衛及び周辺事態における米軍との協力関係維持にとって集団的自衛権行使の容認が不可欠であること、又、中国が脅威であるという認識を強調してきた。その主張の正当性は、いちいち説明するまでもないぐらいに明々白々である。前原氏は、党大会において党内からのかなりの反発を受けたものの、それを撥ね返して今のところ持論を曲げずにいる。さらに、外交安全保障ビジョンの草案作成に際しては、党内意見の集約ために多数決も辞さない構えである。
こうした一連の前原氏の安全保障政策は強く支持する。外交・安保の根本は、党派を超えて共有されるのが本来あるべき姿だからである。それが国益に合致することである。党によって力点を置く部分は違って当然だが、こと外交・安保に関しては、全く共有されるべき政策と相容れない主張をする党には政権担当の資格はないといっても過言ではない。政権交代したからといって外交・安全保障政策が180度変わってしまうようでは、国際社会において全く信用のおけない国ということになってしまう。
(参考記事1)
[集団的自衛権で多数決も 党内集約で前原代表]
民主党の前原誠司代表は18日午後、京都府精華町で記者会見し、集団的自衛権の行使に関連し「(民主党は)結論を出せない繰り返しを今までやってきたわけで、決める時には民主主義だからそういった(多数決の)考え方も取らざるを得ないのではないか」と述べ、党内意見の集約を図るため多数決での決定も辞さない考えを表明した。
前原氏は来春、外交安全保障ビジョンの草案を発表する予定だが、集団的自衛権行使の容認を盛り込み、党の政策としてまとめたい考えだ。
ただ前原氏は憲法改正問題では「集団的自衛権の話だけではない。全体の話だ。多数決で(すべての)憲法改正の議論をまとめることは違うのではないか」と指摘、憲法改正のすべての議論を多数決でまとめることには慎重な姿勢を強調した。
(共同通信) - 12月18日19時0分更新
(参考記事2)
[攻撃意図なくても中国は脅威=民主・前原氏]
民主党の前原誠司代表は17日午前、党大会閉幕を受けて都内で記者会見し、自らが主張する中国脅威論について「(中国は)大きく言えば日本を攻撃する意図はない」としながらも、「中台問題でどういう事態が起きるのか。東シナ海の海洋権益の問題では(日中の)摩擦や衝突の可能性がある」と述べ、中国は日本にとっての脅威だとの認識を重ねて表明した。
(時事通信) - 12月17日15時0分更新
(参考記事3)
[前原代表 米で講演、集団的自衛権を容認 党内から反発も]
【ワシントン須藤孝】民主党の前原誠司代表は8日午後(日本時間9日午前)、ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で外交・安全保障問題について講演した。前原氏は、中東からの原油輸送に使われるマラッカ海峡などのシーレーン(海上交通路)を他国と協力して防衛するため「憲法改正と自衛隊の活動拡大が必要になる」と述べ、憲法を改正し集団的自衛権の行使を認めるよう提唱した。前原氏は「党の政策」と位置付けており、党内に反発を呼ぶ可能性もある。
前原氏は、日本有事の際のミサイル防衛や周辺事態などのケースでも米軍との共同行動が可能になるよう集団的自衛権の行使を認める必要性を訴えた。ただ「国民の理解が得られない国際貢献は米国の協力要請を断る場合もあり得る」とも述べた。対中関係については「経済発展を背景に軍事力増強を進めており、現実的脅威だ」と指摘した。
(毎日新聞) - 12月9日17時32分更新
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こうした一連の前原氏の安全保障政策は強く支持する。外交・安保の根本は、党派を超えて共有されるのが本来あるべき姿だからである。それが国益に合致することである。党によって力点を置く部分は違って当然だが、こと外交・安保に関しては、全く共有されるべき政策と相容れない主張をする党には政権担当の資格はないといっても過言ではない。政権交代したからといって外交・安全保障政策が180度変わってしまうようでは、国際社会において全く信用のおけない国ということになってしまう。
(参考記事1)
[集団的自衛権で多数決も 党内集約で前原代表]
民主党の前原誠司代表は18日午後、京都府精華町で記者会見し、集団的自衛権の行使に関連し「(民主党は)結論を出せない繰り返しを今までやってきたわけで、決める時には民主主義だからそういった(多数決の)考え方も取らざるを得ないのではないか」と述べ、党内意見の集約を図るため多数決での決定も辞さない考えを表明した。
前原氏は来春、外交安全保障ビジョンの草案を発表する予定だが、集団的自衛権行使の容認を盛り込み、党の政策としてまとめたい考えだ。
ただ前原氏は憲法改正問題では「集団的自衛権の話だけではない。全体の話だ。多数決で(すべての)憲法改正の議論をまとめることは違うのではないか」と指摘、憲法改正のすべての議論を多数決でまとめることには慎重な姿勢を強調した。
(共同通信) - 12月18日19時0分更新
(参考記事2)
[攻撃意図なくても中国は脅威=民主・前原氏]
民主党の前原誠司代表は17日午前、党大会閉幕を受けて都内で記者会見し、自らが主張する中国脅威論について「(中国は)大きく言えば日本を攻撃する意図はない」としながらも、「中台問題でどういう事態が起きるのか。東シナ海の海洋権益の問題では(日中の)摩擦や衝突の可能性がある」と述べ、中国は日本にとっての脅威だとの認識を重ねて表明した。
(時事通信) - 12月17日15時0分更新
(参考記事3)
[前原代表 米で講演、集団的自衛権を容認 党内から反発も]
【ワシントン須藤孝】民主党の前原誠司代表は8日午後(日本時間9日午前)、ワシントンの戦略国際問題研究所(CSIS)で外交・安全保障問題について講演した。前原氏は、中東からの原油輸送に使われるマラッカ海峡などのシーレーン(海上交通路)を他国と協力して防衛するため「憲法改正と自衛隊の活動拡大が必要になる」と述べ、憲法を改正し集団的自衛権の行使を認めるよう提唱した。前原氏は「党の政策」と位置付けており、党内に反発を呼ぶ可能性もある。
前原氏は、日本有事の際のミサイル防衛や周辺事態などのケースでも米軍との共同行動が可能になるよう集団的自衛権の行使を認める必要性を訴えた。ただ「国民の理解が得られない国際貢献は米国の協力要請を断る場合もあり得る」とも述べた。対中関係については「経済発展を背景に軍事力増強を進めており、現実的脅威だ」と指摘した。
(毎日新聞) - 12月9日17時32分更新
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