猫研究員の社会観察記

自民党中央政治大学院研究員である"猫研究員。"こと高峰康修とともに、日本国の舵取りについて考えましょう!

日本など3か国、マラッカ海峡で初の海賊対策合同訓練

2007-02-03 02:28:16 | 安全保障・自衛隊
 二日に、マラッカ海峡で、日本、タイ、マレーシア3か国の海上保安機関による海賊対策合同訓練が行なわれた。シーレーン防衛が死活的に重要な我が国が、かかる活動に積極的に関与するようなことは、遅すぎたとはいえ当然のことである。詳細は参考記事を参照されたい。
 しかし、相変わらず憲法解釈との兼ね合いで海上自衛隊の艦船を派遣できないのは遺憾である。海賊は国際法上「人類の敵」であって、これを取り締まることはすべての国に許されることである。ということは「国権の発動」からは最も程遠い性格なのだから、そもそも憲法9条など出てくる幕はないはずである。



(参考記事)
[日本など3か国、マラッカ海峡で初の海賊対策合同訓練]
(2月2日20時18分配信 読売新聞)
 【ランカウイ(マレーシア北部)=花田吉雄】日本、タイ、マレーシア3か国の海上保安機関による海賊対策合同訓練が2日、マラッカ海峡のタイ領海上で行われた。
 東南アジアの海上安全保障に積極関与する姿勢を打ち出す日本の海上保安庁の呼びかけで実現したもので、3か国による合同訓練は今回が初めて。
 訓練は、中東原油の80%が通過する日本にとって重要な海上交通路(シーレーン)マラッカ海峡における海賊対策を主眼に、多国間による連携強化を図るのが目的だ。海上保安庁の大型巡視船「やしま」(5300トン)など計10隻、ヘリ3機が参加した。
 銃と爆発物で武装した海賊が、日本の商社が所有するパナマ船籍の貨物船を乗っ取り、一部は乗組員を人質にとって小型ボートで逃走したと想定。「やしま」搭載ヘリとタイ海上警察部隊が逃走したボートを追いつめ、海賊を拘束し、人質を救出。マレーシア海上警察特殊部隊がへリと高速ボートからロープを伝って貨物船に素早く突入し、船を奪還するなど、連係プレーで海賊を“鎮圧”した。

*写真は、マラッカ海峡での海賊対策合同訓練で、「海賊船」に乗り移るタイの警察官=宮坂永史氏撮影

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1 コメント

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Unknown (通りすがり)
2007-02-03 21:03:56
船舶検査などの地味な活動をつい最近まで重視してこなかった海上自衛隊には、海賊対策は荷が重過ぎるのでは?今、マラッカ海峡周辺国に求められているのは軍事力ではなく海上警察力と多国間の連携体制です。公海上なら国連海洋法条約に基づいてどの国の軍艦・公船にも海賊取締り権限が認められますが、各国の領海が入り組むマラッカ周辺海域では無理です。日本が直接取り締まるのではなく、各国の沿岸警備隊がきちんと活動できるようになるのが、海上保安庁の最終目標ですし。
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