一方、将来のマイホーム取得を夢見て、支給される賞与を貯金に回して1円でも多く増やそうと、『少しでも高い定期預金はないか』と新聞の織り込みチラシを目を皿のようにして見比べているご家庭も少なくないと思いますが、そんなご家庭にとって気になりそうなのが、一部金融機関が派手に配布している高金利の定期預金チラシ。
実は私が今住む町でも、今年になってからこの銀行の支店がオープンし、『あれ? いつの間にオープンしたんだ??? この銀行って東京近辺で商売している銀行ではなかったの???』とクビを傾げていたのですが、既に全国101店舗体制となり、気になる金利水準も先月の募集分(2009年5月25日~2009年6月19日)よりは0.1ポイントずつ預金募集金利も下がっていたものの、それでも『10年定期で年2.1%、5年定期で年1.8%、3年定期で年1.4%、1年定期で年1.0%(当然利息には税金がかかるため、実質手取りはその8掛けになります)』と、『100万円を預けると1年後に100万8000円になって戻ってくるのか』と思うと、(今の都銀や地方銀行の金利水準を考えると)ついつい気持ちが揺らぎそうになります…(苦笑
参考:新○銀行が盛んに宣伝している、ディリバティブを活用した途中解約すると元本割れリスクの高い『預金期間延長特約付円仕組預金(3年以降、1年ごとに運用を継続するかそれとも償還するかを銀行側が決める、要は銀行の都合で3~10年の運用期間を自由に決めることができる金融商品 http://www.shinseibank.com/powerflex/powerstepup/index.html)でも、10年で2%、5年で1.6%、3年で年1.4%ですから、定期預金あるいは定期預金に類似する金融商品としてはかなり魅力的な利率です。
ただただ、こういった高金利商品は、いくらチラシに『預金保険の対象』とあっても、それだけで飛びつくのは少し考えもの。これは普通社債の募集を考えれば、実にわかりやすいと思いますが、高格付けの電力会社の社債の利率よりも、新興企業の社債の利率が高いのは、見方を変えれば、それだけ高利率を付けなければ売りさばくことができないことを意味しますし、銀行の話に戻せば、それだけこの銀行は預金集めに苦労しているということ。
『個人にこれだけの高金利をつけて資金調達しても銀行が損をしないと思われる程高い利率で貸出しできる取引先がどのくらいあるんだろう???』(私が経営者の立場ならば、より利率の安い自治体融資が借りられないかまず先に考えますね…)『そんな高金利でもお金を借りるような先に融資して本当に大丈夫???』(一歩間違えば、新銀行東京同様巨額の不良債権を抱え込むリスクもまんざら否定できないと思います)といった視点も持って、金融機関の経営リスクも慎重に判断したうえで預金口座を作るかどうかを判断して欲しいと思います。
まあ、この日本振○銀行の目玉商品自体、パンフレットによくよく目を通すと、『お預入資金は、当行指定の金融機関指定口座(具体的には三菱UFJ銀行の振込専用口座)にお振り込み頂きます。お振込手数料はお客様負担となりますので、ご了承ください』と店舗を構えているにも関わらず、ネット預金と同じ取扱で、とりわけご高齢の方には心理的な抵抗がありそうですし、最低預入残高も50万円といささかハードルが高い。そういった事情もあり、これだけの高金利商品なんだと思います。
もっとも、こういった高金利商品に自行の預金を取り崩される地元金融機関としては、預金の流出にかなり神経質になっているようで…(滝汗
というのも、私の住む町にも地元への影響力が非常に大きいお殿様地銀(一時期経営危機に陥りましたが、今は公的資金を返済中。隣県は勿論のこと、その隣の県にも二桁の店舗をもつ広域地銀です)があるのですが、ある日自宅に帰ると、なんとなんとその銀行の最寄の支店の支店長の名刺が机の上に???
怪訝な目でその名刺を眺めていた視線の先に気がついたのか、母が『ああ、今日支店長さんが、「近くまで来たので」と家に来たんだよ』と名刺がある理由を説明してくれたのですが、資産家の家ならまだしも、築うん十年の一庶民の家を一軒一軒支店長が訪問する 支店長自らのどぶ板営業など、銀行の規模を考えればこれまでは想像すらできないことでしたし、『これは絶対何かある!』と思っていたのですが、よくよく考えれば、その頃はちょうど、日本振○銀行の支店が地元にオープンして派手に高金利預金のチラシをばら撒きはじめた時期と一致するんですよね…(苦笑
まあ支店長さんとしては、ライバル?行の進出に危機感を覚えての言動だったのでしょうし、『自分が回ることで、支店近辺の預金の流出が防げれば安いもんだ』といった意味合いがあったのかな…とも思えるのですが、『まさかあの銀行の支店長さんがどさ回り営業をするなんて…』とホント吃驚しましたし、それだけ預金獲得競争が激しさを増していることを痛感しました。
さすがに数日後にいつも預金の満期手続きに来ている営業の方が、『満期の定期預金の代替商品にどうか』と持参した5年ものの個人年金保険には食指を伸ばす気にもなれなかった(3年以内の解約では元本割れになる商品で、取扱保険会社の破綻リスクと運用商品の予定運用利率を見比べると、担当者には申し訳なさを感じつつもお断りせざるをえませんした)のですが、ごくごく個人的な意見を述べるならば、担当者が信頼に値すると思える方ならば、コンマ1や2程度の利息の差でこれまでの信頼関係を崩してしまうのもどうかと…。
まあ、このあたりは個人の考え方の差というものもあるとは思いますが、どうされるのかは、『(この記事を読んでいる)あなた自身がそれぞれ考えること』かと思います。
実は私が今住む町でも、今年になってからこの銀行の支店がオープンし、『あれ? いつの間にオープンしたんだ??? この銀行って東京近辺で商売している銀行ではなかったの???』とクビを傾げていたのですが、既に全国101店舗体制となり、気になる金利水準も先月の募集分(2009年5月25日~2009年6月19日)よりは0.1ポイントずつ預金募集金利も下がっていたものの、それでも『10年定期で年2.1%、5年定期で年1.8%、3年定期で年1.4%、1年定期で年1.0%(当然利息には税金がかかるため、実質手取りはその8掛けになります)』と、『100万円を預けると1年後に100万8000円になって戻ってくるのか』と思うと、(今の都銀や地方銀行の金利水準を考えると)ついつい気持ちが揺らぎそうになります…(苦笑
参考:新○銀行が盛んに宣伝している、ディリバティブを活用した途中解約すると元本割れリスクの高い『預金期間延長特約付円仕組預金(3年以降、1年ごとに運用を継続するかそれとも償還するかを銀行側が決める、要は銀行の都合で3~10年の運用期間を自由に決めることができる金融商品 http://www.shinseibank.com/powerflex/powerstepup/index.html)でも、10年で2%、5年で1.6%、3年で年1.4%ですから、定期預金あるいは定期預金に類似する金融商品としてはかなり魅力的な利率です。
ただただ、こういった高金利商品は、いくらチラシに『預金保険の対象』とあっても、それだけで飛びつくのは少し考えもの。これは普通社債の募集を考えれば、実にわかりやすいと思いますが、高格付けの電力会社の社債の利率よりも、新興企業の社債の利率が高いのは、見方を変えれば、それだけ高利率を付けなければ売りさばくことができないことを意味しますし、銀行の話に戻せば、それだけこの銀行は預金集めに苦労しているということ。
『個人にこれだけの高金利をつけて資金調達しても銀行が損をしないと思われる程高い利率で貸出しできる取引先がどのくらいあるんだろう???』(私が経営者の立場ならば、より利率の安い自治体融資が借りられないかまず先に考えますね…)『そんな高金利でもお金を借りるような先に融資して本当に大丈夫???』(一歩間違えば、新銀行東京同様巨額の不良債権を抱え込むリスクもまんざら否定できないと思います)といった視点も持って、金融機関の経営リスクも慎重に判断したうえで預金口座を作るかどうかを判断して欲しいと思います。
まあ、この日本振○銀行の目玉商品自体、パンフレットによくよく目を通すと、『お預入資金は、当行指定の金融機関指定口座(具体的には三菱UFJ銀行の振込専用口座)にお振り込み頂きます。お振込手数料はお客様負担となりますので、ご了承ください』と店舗を構えているにも関わらず、ネット預金と同じ取扱で、とりわけご高齢の方には心理的な抵抗がありそうですし、最低預入残高も50万円といささかハードルが高い。そういった事情もあり、これだけの高金利商品なんだと思います。
もっとも、こういった高金利商品に自行の預金を取り崩される地元金融機関としては、預金の流出にかなり神経質になっているようで…(滝汗
というのも、私の住む町にも地元への影響力が非常に大きいお殿様地銀(一時期経営危機に陥りましたが、今は公的資金を返済中。隣県は勿論のこと、その隣の県にも二桁の店舗をもつ広域地銀です)があるのですが、ある日自宅に帰ると、なんとなんとその銀行の最寄の支店の支店長の名刺が机の上に???
怪訝な目でその名刺を眺めていた視線の先に気がついたのか、母が『ああ、今日支店長さんが、「近くまで来たので」と家に来たんだよ』と名刺がある理由を説明してくれたのですが、資産家の家ならまだしも、築うん十年の一庶民の家を一軒一軒支店長が訪問する 支店長自らのどぶ板営業など、銀行の規模を考えればこれまでは想像すらできないことでしたし、『これは絶対何かある!』と思っていたのですが、よくよく考えれば、その頃はちょうど、日本振○銀行の支店が地元にオープンして派手に高金利預金のチラシをばら撒きはじめた時期と一致するんですよね…(苦笑
まあ支店長さんとしては、ライバル?行の進出に危機感を覚えての言動だったのでしょうし、『自分が回ることで、支店近辺の預金の流出が防げれば安いもんだ』といった意味合いがあったのかな…とも思えるのですが、『まさかあの銀行の支店長さんがどさ回り営業をするなんて…』とホント吃驚しましたし、それだけ預金獲得競争が激しさを増していることを痛感しました。
さすがに数日後にいつも預金の満期手続きに来ている営業の方が、『満期の定期預金の代替商品にどうか』と持参した5年ものの個人年金保険には食指を伸ばす気にもなれなかった(3年以内の解約では元本割れになる商品で、取扱保険会社の破綻リスクと運用商品の予定運用利率を見比べると、担当者には申し訳なさを感じつつもお断りせざるをえませんした)のですが、ごくごく個人的な意見を述べるならば、担当者が信頼に値すると思える方ならば、コンマ1や2程度の利息の差でこれまでの信頼関係を崩してしまうのもどうかと…。
まあ、このあたりは個人の考え方の差というものもあるとは思いますが、どうされるのかは、『(この記事を読んでいる)あなた自身がそれぞれ考えること』かと思います。