ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

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ハローワーク職員に火、女逮捕「職もらえず」

2009-07-10 07:19:05 | Weblog
ハローワーク職員に火、女逮捕「職もらえず」 2009年7月8日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090708-OYT1T00375.htm?
 8日午前8時5分頃、千葉県野田市山崎の路上で、出勤途中の近くのハローワーク野田の女性職員(40)が、女に液体をかけられて火を放たれ、炎に包まれた。
 女性職員はドクターヘリで茨城県内の病院に搬送されたが、上半身にやけどを負い重傷。意識はあるという。
 110番で駆けつけた野田署員が、近くにいた女が「自分が火をつけた」と認めたため、殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。
 発表によると、女は千葉県柏市北柏、無職樊玉萍(はんぎょくへい)容疑者(45)。「ハローワークで仕事を探していた。仕事をあっせんしてもらえず、自暴自棄になった。職員を脅かそうと思った。自分も灯油をかぶって死のうと思った」と供述している。
 樊容疑者は、プラスチック製容器に入れた可燃性の液体を女性職員にいきなりかけた。「液体はガソリンだった。ライターで火をつけた」と話し、路上にはライターが落ちていた。
 ハローワーク野田によると、女性職員は職業紹介部門の雇用指導官で、事業所からの求人を受け付ける業務を担当している。混雑時には窓口で求職者の対応に当たることもあった。
 近くの理髪店員女性(61)は「『助けてください』と声が聞こえ、外に出た。背中に火がついた女性が『痛い痛い』と店に入ってきた。頭髪が焦げ、顔が真っ赤で、『どうしたの』と聞くと、『自分はハローワークに勤めていて、女に火をつけられた』と答え、放心状態だった」と話した。

「つきまとわれていた」火つけられた職安職員 2009年7月9日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090708-OYT1T01019.htm
 千葉県野田市山崎の路上でハローワーク野田の職員高橋久美さん(40)(千葉県柏市)が衣服に火を付けられ大やけどを負った事件で、高橋さんが職場の上司に「来所した女性に付きまとわれて気持ちが悪い」と相談していたことが8日、わかった。
 野田署は、殺人未遂容疑で逮捕した柏市北柏、無職樊玉萍(はんぎょくへい)容疑者(45)が高橋さんを襲った詳しい動機について調べている。
 ハローワーク野田によると、高橋さんは今年3月まで1年間、ハローワークプラザ柏(柏市)に勤務していた際、樊容疑者から求職相談を受けていた。高橋さんが今年4月、ハローワーク野田に異動後も、樊容疑者は高橋さんの職場に数回訪れていたという。
 同署の発表によると、樊容疑者は「仕事の紹介を受けて会社に行っても、面接さえしてもらえなかった」などと話しているという。また、調べに対し、中国・上海出身で、1993年に来日し、日本人と結婚して97年に日本国籍を取得したが、現在は離婚して一人暮らしだと供述しているという。




 ん…(滝汗 ハローワーク職員からみれば、どんな嫌な求職者が来所したところで 相手をしないわけにもいきませんし、求職者の希望する労働条件があまりにも無謀な場合には、時には(本人が早期に就職できるようにするためにも)厳しく指導することも必要かと思いますが、この職員と容疑者に過去にどういう会話のやり取りがあったかはわかりませんが、被害を受けた職員にとってはたまったものではありませんし、何よりも体のケガが治っても心に深い傷が残らないか心配ですね…。

 今は、求人票の応募条件を満たし、そこそこのキャリアのある方でも、必ずしも面接にたどり着けるとは限らず(ハローワーク経由の求人の場合は、書類選考でドライに落とされるケースはネット求人と比べるとかなり少ないものの、それでも応募者多数の場合はある程度の選別が行われるケースもあります)、まして、容疑者の場合は、『中国上海出身で97年に日本国籍を取得したものの現在は離婚して独り暮らし』という状況から推察すれば、一通りの会話はできても就職状況の厳しさは日系ブラジル人並みの厳しさがあるでしょうし、そのような状況の方が職探しをしようと思えば、おそらくは条件がどうのなど言っていられないのが現実ではないでしょうか…。
 容疑者もこれまで事業主から面接を断られるなど、いろいろと不満を抱えていたのかもしれませんが、だからといって他人に八つ当たりするなど言語道断ですし、自分が犯した罪の重さを刑務所の中でしっかり噛みしめてもらう必要があると思います!!!

 また、現在職探しをしている方は、こんな時代だからこそ 気持ちを切り替える手段をあえて持って欲しいと思います。何度も面接で不合格になると、どうしても気持ちはふさぎがちになりますし、まして平日の昼間に仕事をしていない状況の場合は、近所の人と顔を合わせるのもつらく、ついつい家に閉じこもりたくなるものですが、物事をネガティブに考える癖がつくと、ようやくたどり着いた面接で、致命的な発言をするという悪循環にとかく陥りがちなもの。
 時間給や1年更新・日給月給のお仕事ならば、知人経由で仕事を紹介して貰ったり、そこまでいかなくても知人経由で社長と面接の話を取りつけて貰える幸運に恵まれるケースも中にはありますし、気持ち的にはつらいものもありますが、従来通りの人間関係を続け、うつむかずに求職活動を続けて貰い、無事仕事に就けることを心から願わずにいられません。

日本の失業率実質は8.8%!

2009-07-10 07:15:21 | Weblog
日本の失業率実質は8.8%!  2009年7月4日  2009年7月4日 ゲンダイネット 
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_unemployment_rate__20090704_4/story/04gendainet02041789/
●234万人もいる“隠された失業者”
 雇用環境の悪化が一段と鮮明になってきた。30日発表された完全失業率は5.2%で、前月より0.2ポイント悪化。今年に入ってから4カ月連続の上昇だ。
 エコノミストからは、年内にも小泉政権時代の03年4月に記録した過去最悪の5.5%を更新し、6%近くに達するとの声が上がっている。だが「隠された失業者」を加えると、すでに失業率は10%近いという見方が出ているのだ。
 第一生命経済研究所の嶌峰義清主席エコノミストが言う。
「雇用調整助成金の対象者が5月は234万人でした。対象者数は前月より減少していますが、ものすごい人数であることに変わりはありません。この234万人は潜在的な失業者といえますから、現在でも、実質的には600万近い人が職を失っているといえるでしょう」
 雇用調整助成金というのは、企業が社員に支払う休業手当を国が補助する制度。休業中か、それに近い状態のサラリーマンが少なくとも234万人いるということだ。
 5月の完全失業者数は347万人。「実質失業者」234万人を足すと、581万人になる。失業率は、おおよそ8.8%。これが失業率の実態と考えておいた方がいい。

●近いうちに13.5%まで激増しそうな現実
 中堅・中小企業がことに厳しい。5月の統計では大企業(従業員500人以上)の正社員数が5万人減にとどまったのに対し、中堅(30~499人)は44万人減、中小(1~29人)も44万人減だった。ケタ違いに中堅・中小の雇用が悪化しているのだ。
「雇用悪化の本格化は、これからかもしれません。GDPが08年10―12月、09年1―3月と2期連続して、年率換算で2ケタ減でした。ということは、失業者が年間で2ケタ増えても不思議はないということになります。景気低迷が長引けば、あり得るでしょう」(前出の嶌峰氏)
 GDP2ケタ減の直前だった昨年9月の労働力調査を基準に、失業者10%増でどうなるかを算出した。結果は、空恐ろしいのひと言に尽きる。失業者は630万人増え、合計894万人。失業率は、13.5%だ。
 デフォルト危機が叫ばれる米カリフォルニア州の失業率は5月に11.5%と戦後最悪を更新したが、日本の失業率は、その上をいく可能性がある。日本の雇用は、敗戦直後の闇市時代以来の危機だ。



 日本の失業率については、雇用調整助成金を活用して、会社の都合で休業させている従業員の賃金の大部分を賄うことで、結果的に余剰人員の雇用の確保につなげているという指摘が以前からありましたが、そのことについてわかりやすく解説した記事があったので当ブログでも紹介したいと思います。
 ただ、潜在的な失業率を議論するならば、ふるさと雇用再生基金事業や緊急雇用創出基金事業で雇った臨時職員についても、国の交付金で職員を雇う原資を確保しているという意味では、広義の意味での潜在的失業者扱いしても差し支えないでしょうし、全ての一時帰休実施企業が雇用調整金を申請しているとは限らないことを考慮すれば、本当の意味での実質的な失業率は0.1ポイントあるいは0.2ポイントくらいは高くなるのが実態ではないでしょうか…。
 アメリカやユーロ圏の失業率がそれぞれ9%半近くになり、その数値だけを単純比較していると、日本は一見まだマシなようにも見えなくもないですが、実際は輸出経済主導の日本もそう状況は変わりませんし、将来的に財政を絞る方向に転換する時期も来るとは思いますが、政治家には表面上の数値に捉われるのではなく、実態を見た議論を進めていって欲しいと願わずにはいられません。