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前田金属工業が社長解任 「独断専行」で

2009-07-28 07:12:18 | Weblog
前田金属工業が社長解任 「独断専行」で 2009年7月25日 産経夕刊
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090725/biz0907251639019-n1.htm
 作業工具メーカーの前田金属工業は25日、同日付で原田稔社長を解任して取締役とし、佐藤憲史常務が社長に昇格するトップ人事を発表した。
 同社は今年5月期連結決算の純損益が8600万円の赤字(前期は黒字3億3千万円)に転落、有価証券の運用損失が響いたという。今回の社長人事について、同社は「決算の業績などを踏まえ、独断専行が強い現経営体制のままでは、経済不況を乗り切ることが困難と考えた」としている。
 佐藤憲史氏(さとう・けんし)立命館大卒。64年前田金属工業。取締役を経て97年から常務。68歳。大阪府出身。原田稔社長は取締役。



 前田金属工業というのは、大阪市東成区に本社のある従業員150人程の大証二部に上場している銘柄で、トルクレンチなど様々な工具を取り扱っていて、知名度こそ高くないものの、一流品の中では比較的安価なこともあり、一般工場や整備工場を中心に業務用でのシェアが高い工具メーカーですが、そこの社長で、筆頭株主の日本生命(5.63%)に次ぐ第2位の大株主(4.74%)でもあり代表取締役社長でもあった原田稔氏が、有価証券の運用失敗の責任を取らされ解任されたようです…(吃驚
 まあ、2007年夏には500円前後あった株価も2009年には半分以下まで下げ、2月2日には作業工具を2割減産を発表すると同時に非正規社員の削減も打ち出し、4月3日には業績の下方修正&配当引き下げ及び特別損失の計上を発表し、取締役以上の報酬の10~30%カットを発表。7月には更なる業績下方修正と特別損失額の拡大を発表していましたが、業界全体の不況と比べるととりわけ前田金属工業の業績の落ち込みが格段に酷いということもないでしょうし、普通に考えるならば、やはり人事抗争があったと受け止めるのが妥当なんでしょうね…。
 原田氏の持株の行方がどうなるのかも心配ですが、解任という世間の注目を集める言動をとった以上は、一刻も早く会社内部を固める必要がありますし、それだけに新社長がいかに迅速に経営を軌道に乗せられるかが勝負になるかと思います。


2 コメント

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Unknown (yagi-norihito)
2009-08-13 14:07:00
佐藤社長.....前金の為、退職した前従業員のため、頑張って下さい。応援しています。
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応援 (yagi-norihito)
2009-08-13 14:08:16
佐藤社長.....前金の為、退職した前従業員のため、頑張って下さい。応援しています。
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