石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

社会保障改革論議 その1

2011-11-24 23:53:16 | 活動レポート

最近、メディアで、年金問題をはじめとする社会保障改革の話しが盛んに取り上げられています。報じられる内容をご覧になって、ビックリしたり不安になったりされている方々も多いはず・・・。なので、現在の論議状況について少し解説を。

ご存じの通り、政府は昨年から継続的に、社会保障改革の全体像と、必要な財源を確保するための税制抜本改革の基本方針を示すべく議論を進めてきました。その結果、6月30日に「社会保障と税の一体改革成案」を閣議決定して、議論の大枠と今後の工程表を確認しました。詳しくはこちらを:

 ・内閣府「社会保障改革」ウェッブサイト

目標は、来年の通常国会に改革に必要な法案を提出すること。ただそのためには、12月までに結論を出さないといけないので、今、各論について集中的に議論を進めているところなのです。

そして、与党民主党でも、政府側の論議に合わせ、党としての政策とりまとめを行うべく、議論を活発化させています。具体的には、政策調査会の下に「社会保障と税の一体改革プロジェクトチーム(PT)」が設置され、そのPTで大枠の議論を進めているのですが、社会保障の個別課題についての議論は「厚生労働部門会議」に委ねられています。

そこで、厚生労働部門会議の下に課題毎に設置したワーキングチーム(WT)で精力的に議論を進めているのですが、これがもう連日、大変な議論になっているんです。

ちなみに、社会保障と税の一体改革に絡んだ議論を進めているのは、以下のWTです:

  • 年金WT
  • 医療・介護WT
  • 生活保護WT
  • 雇用WT
  • 障がい者政策WT

医療・介護WTは、来年の診療報酬・介護報酬のダブル改訂に向けた議論が中心。要は、それぞれ引き上げるべきか、現状維持か、引き下げるべきかという議論です。政府内では、財務省を中心に引き下げるべきという意見も強いのですが、民主党は昨年の2010マニフェストでも「引き続き引き上げをめざす」と明記しており、厳しい財政の中でもやはり引き上げを目指すべきだという意見が大勢です。

医師不足や偏在の解消、介護職の処遇改善など、引き上げによって実現すべき課題が大きいと考えるからですね。私もこの立場です。

生活保護WTでは、生活保護のあり方を議論しています。先般も、生活保護受給者が204万人に達しているとの報道があったとおり、生活保護受給者は増加の一途を辿っています。その状況を受けて、議論の方向がどうしても制度の適正化とか、不正受給対策、自立・就労促進機能の強化といった方へ行きがちです。

しかし、私は、日本では生活保護による保護率が1.6%と、ヨーロッパ諸国と比較して格段に低い状態にあること、つまり、本来保護されるべき国民に未だに支援が行き届いていないのが現状ではないかと訴えています。まずは、生活保護が本来果たすべき役割を果たしているのか同か、その上で、適正化や不正受給対策があるべきだという考えですね。

雇用WTでは、直近の課題である「有期雇用規制のあり方」「パート労働法の改正」「高齢者雇用安定法の改正」「雇用保険の暫定措置の扱い」という4点と、中期的な課題である「若年者雇用のあり方」を中心に議論をしていくことを確認しています。私は、これらの議論の前提として、そもそも雇用がどうあるべきかをきちんと議論すべきだと要請しています。

雇用は、「期間の定めのない常用・直接雇用であり、かつ健康で文化的な生活に足る収入が得られるもの」であるべきで、そのことを確認した上で各論の議論を進めていこうという立場です。

障がい者WTは、「障害者総合福祉法」についての議論を進めていますが、基本的には、出来る限り広範に障がい者団体の皆さんの意見をお聞きしようということで、今、精力的にヒアリングを行っています。障がい者の皆さんの福祉を総合的に向上していくための法律なのだから、当事者である障がい者の皆さんの参加・参画によって成案づくりを進めていこうということで、大変重要なアプローチだと思っています。

そして、年金WT。皆さんも最も注目している議論ではないでしょうか。これについてはまた長い解説が必要なので、明日、あらためて解説したいと思います。


第三次補正予算成立!参議院本会議で賛成討論を行いました

2011-11-21 23:55:02 | 活動レポート

今日の午後、参議院本会議で、民主党・新緑風会を代表して第三次補正予算案に対する賛成討論を行いました。

 

昨年7月に初当選してから、初めて本会議場で登壇させていただきました。実は、以前から、いつか訪れるであろう初登壇の機会を自分なりに想像して、「相当緊張するだろうな~」とか、「緊張のあまり階段でつまづいて転んだらどうしよう?」などと様々な空想を巡らせていたわけですが、実際に登壇してみると意外や意外! ほとんど緊張もせず、つまづくこともなく、かむこともなく、自分なりに落ち着いて、気持ちを込めて賛成討論をすることが出来ました。

 

これも全ては、この第三次補正予算案を待ち望んでいる被災地の皆さんに応えたいという思いの強さのおかげだったと思っています。

東日本大震災後、初めて気仙沼を訪れたのが3月27日。以来、すでに何度となく被災地に入り、被災された皆さんのお話を伺ってきました。その時々に聞かせていただいた住民の皆さんの苦悩、不満、希望、期待 ---- さまざまな思いをしっかりと受け止めさせていただいて、被災地の再建・復興に向けて、そして安心と安全の回復に向けて、取り組みを進めてきました。

多くの国会議員が、同じ思いで復興に取り組み、そしてこの第三次補正予算案にも取り組んできて、今日という日に至っています。

つまり、今回の第三次補正予算には、一生懸命に取り組んできた与野党国会議員のさまざまな思いが詰められているわけです。もちろん、まだこれで全ての対応が終わったわけではありませんが、これは復興に向けた一つの大きなステップになることは間違いありませんし、そうなるように、確実に前進させていかなくてはなりません。

今日は、その思いを賛成討論に込めさせていただきました。討論の全文は、下記をご覧下さい。また、ぜひ参議院のインターネット中継で、ビデオをご覧いただければと思います。あっ、ちょっと声が上ずっているのはご愛敬ということで・・・。

ちなみに、本会議前の民主党・新緑風会議員総会でも、本会議での賛成討論に向けての決意表明をさせていただきました。これ、恒例なのですが、もちろん、これも初めての経験。皆さんに「がんばれ!」と気合いを入れていただいて、本番に向けてちょうどいい流れをつくってもらいました。

 

第三次補正予算案は賛成多数で可決され、成立しました。これで様々な施策が実行に移されますが、引き続き、私たちも全力を尽くして取り組みを進めていきます!

 

追伸:民主党ホームページでも記事を掲載していただいています!

 

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

第三次補正予算案賛成討論 (参議院本会議: 2011年11月21日)

             民主党・新緑風会  石橋みちひろ

+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-

 民主党・新緑風会の石橋みちひろです。会派を代表して、平成二十三年度第三次補正予算案について、賛成の立場から討論をいたします。

 はじめに、東日本大震災、そして一連の台風災害で亡くなられた方々やご遺族、被災された皆様方に対し、改めて、心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。

 私が、東日本大震災の被災地に初めて入ったのは、3月27日のことでした。宮城県気仙沼市唐桑半島の避難所で支援活動を行いながら、沿岸部一帯の被害の状況を目の当たりにし、声を失って立ちすくみ、涙しました。しかし避難所では、震災後、まだたった二週間余りのその時に、大切なご家族やご友人、全ての家財を失って避難されていた皆さん方から「生き残った私たちが、必ずこの地を再建する。全力で応援して欲しい!」と声をかけられました。未曾有の災害に直面しながらも、奮然と明日に向かって立ち上がろうとする強い思いに感動するとともに、政治の大きな責任と役割を心に刻みました。

 今、この場におられる与野党の全ての同僚の皆さま方が、同じ思いで、これまで被災地の再建と復興に全力で取り組んで来られたことと思います。この第三次補正予算案は、復興基本方針に基づいて策定された、被災地の本格的な復興に向けた一つの大きなステップであり、被災地の一日も早い復興を願う全ての国民の願いと、その国民の声を代表する私たち国会議員の強い決意が含まれています。

 具体的に、次の三点に絞って賛成の理由を述べます。

 第一に、本予算案には、被災地における安定的な雇用の創出と、そのための産業の復興を支援するための予算が計上されています。まちの再建のためには、そこに住む方々の生活の糧が必要です。安定的な収入なくして未来への安心はありませんし、未来への安心なくして被災地の復興はあり得ません。地場産業の復興と、安定的な生活手段の確保に対するさまざまな支援策が盛り込まれていることを評価します。

 第二に、被災地の復興に向けて、安心と安全を保障する社会基盤を再構築していくための各種施策が盛り込まれています。道路、港湾、空港、鉄道、学校などの再整備はもとより、災害に強い情報通信の確立や、医療と介護の再生、そして子ども・子育て支援など、被災された皆様方が、生まれ育った故郷でふたたび安心して暮らしていける「まちづくり」を多角的に支援できる内容になっていることを諒とします。

 そして第三に、東京電力福島第一原発事故の収束と、福島県民の皆さんをはじめとする多くの原発事故被害者の皆さんの生活再建を実現するための予算が組み込まれています。被害に遭われている皆様方に、一日も早く、安心と安全を取り戻していただくことが政治の最優先の課題であり、そのための損害賠償、除染、モニタリング、風評被害対策など、きめ細やかな対応を総合的に実施していく内容であることを評価します。

 以上、賛成の理由を簡潔に申し述べましたが、野田総理が繰り返し訴えられている通り、被災地の復興なくして、日本の再生はありません。と同時に、日本経済や社会全体の再生なくしては、被災地の本格的復興もなしえません。欧州の金融危機や、超円高への対応に万全を尽くし、デフレを解消し、我が国の経済を自立的な回復軌道に乗せることによって、迅速かつ確実に復旧から復興への足取りを進められるよう、引き続き、私たち与野党国会議員全員が力と心を合わせ、全力を尽くして取り組んでいかなければなりません。

 被災地には、厳しい冬が訪れようとしています。仮設住宅や、損壊したままのご自宅、故郷を遠く離れた土地で年を越される方々も大勢いらっしゃると思います。被災された皆様方に、復興への確かな足音と、明日への大きな希望を感じながら新しい年を迎えていただけるよう、是非とも満場一致、第三次補正予算案にご賛同いただきますことを心よりお願い申し上げ、私の賛成討論を終わります。

 ありがとうございました。

(了)

 


福島県議選の結果を受けて

2011-11-20 23:58:48 | 活動レポート

福島県議会議員選挙は、昨日で10日間の選挙戦が終わり、今日、投開票が行われました。

全体の結果については、まだ詳細が分かりませんので評価は控えたいと思いますが、福島市選挙区の結果は大変厳しい結果に終わりました。残念でなりませんし、全く力になれなかったことを大変悔しく思っています。

心配されていた投票率、確定では47.51%だったそうです。予想されていたことですが、これまで最低だった前回の選挙を9.48%下回り、過去最低の投票率でした

土曜日の午後、福島市内を応援に走り回ったわけですが、あらためて市民生活の厳しい現実を目の当たりにしました。放射線量の高い地区では、他の地域や県外に避難されているご家庭も少なくなく、残っておられる方々も日々、不安を感じながら生活されています。

「除染なくして復興なし」----- 候補者の多くが、市民の皆さんの不安を取り除くために徹底した除染活動を実施していくことを訴えたのも当然です。線量が比較的高いと言われる場所で、ガイガーカウンターを取り出して地面におくと「毎時2.5マイクロシーベルト」。それを雨どいの先の側溝そばに置くと一気に「6.7マイクロシーベルト」に。これが現実なのです。

しかし、除染をするにも、点ではダメで、面での展開が必須です。地区の中で、ある一軒だけ除染して線量を下げても、他の家々や公園、近くの山なども除染しなければ、いずれまた放射能が飛んできて線量が戻ってしまうのです。面での対応が絶対に必要なのです。

明日、第三次補正予算案が参議院を通過し、成立する運びとなりました。第三次補正予算には、除染費用として約2,500億円が計上されています。第二次補正予算の予備費とこの2,500億円で、当面の対策費としては十分な予算が用意できます。

今後、多くの皆さんの力もお借りしながら、除染活動を本格化して、一日も早く、住民の皆さんに安心と安全を取り戻していかなくてはなりません。

その決意をあらたにして、明日、参議院本会議での第三次補正予算案の賛成討論に臨みます。


リハーサル!

2011-11-18 23:55:56 | 活動レポート

なんと、リハーサルをさせて貰えるとは知りませんでした。

今日お知らせしたとおり、来週月曜日(11月21日)午後の参議院本会議で、賛成討論のために登壇することになったわけですが、初登壇の場合に限り、事前にリハーサルをさせてくれるという連絡が! それはありがたいということで、今日の夕方、本会議場に出かけていって、実際に演壇を使ってリハーサルをしてきました。

もちろん、誰もいない議場に向かって演説したわけですが、なかなか気持ちいい! これで月曜日、満員の議場に向かって喋ったら・・・。緊張するかな。

演壇には、ちゃんとデジタル式のカウントダウンタイマーが置かれていて、これで残り時間が分かるようになっています。が、なぜか、置かれている場所は演壇の左斜め横。はっきり言って見にくいです。だからみんな時間オーバーするのかな?

で、今まで議場からは気がつかなかったのですが、持ち時間をオーバーすると、議長席からの合図で演壇のマイクの所に付けてある赤いシグナルが小さな音を立てて点灯するようになっています。でもこれ、ヤジの中では多分、全く聞こえないだろうな~と想像してしまいました。

月曜日は、持ち時間は10分なのですが、実際には5分しか演説しません。なので、今回はカウントダウンタイマーも警告灯もお世話になることはないでしょう。

ということで、初登壇の前の初リハーサル。なかなかの経験でした。初登壇の時しか出来ないということは、もう二度と出来ないということ。これは貴重な経験です。でも、一番いい経験をしたのは、秘書の二人かも。本来、議員しか入ることの出来ない議場に入って、演壇にも上がってみることが出来たのですから!

これでますます気合いが入ってきました。月曜日、がんばりますね。

ちなみに明日(土曜日)は、福島へ県議選の応援に入ることになりました。こちらも頑張ってきます!


11月21日(月)の参議院本会議で討論に立ちます!

2011-11-18 12:53:27 | 活動レポート

11月21日(月)の午後1時から開催される参議院本会議で、平成23年度第三次補正予算案に対する最終討論が行われますが、民主党・新緑風会を代表して私が賛成の討論をさせていただくことになりました。

本会議場での登壇は初めての経験です。昨日、参議院予算委員会で初質問に立ったばかりですが、その時の質問時間があまりに短かったので、予算委員会理事の皆さんが気を遣ってくれたのですね。

いずれにせよ、東日本大震災や台風災害で被災した地域の一日も早い復旧・復興と、被災された皆さんの生活再建のために必要な第三次補正予算です。与野党すべての参議院議員の皆さんに賛成していただけるよう、気持ちを込めてしっかりと討論に臨む決意です。

応援よろしくお願いします!